ルッキオさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)

4.3

ラストカット凄い好き。
振り向いた瞬間、最後の最後に初めて見せる表情。爽やかで印象的な構図。

大半は辛いことだらけだったけど、最後には報われる、そんな気持ちにさせてくれてウルっとしました。
このシー
>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

面白いと思いますが、個人的には普通でした。
僕の好きな探偵は変人タイプなので(「ツインピークス」のクーパーや金田一耕助)クレイグの薄いキャラの探偵は好みじゃないですね。例えば犬が苦手とか、ドーナツに目
>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.9

サブスクでもBSでもなかなかやってくれないもんだから、つい今まで見逃してしまった。

クレイグ版「007」にはないB級感、不謹慎感があって断然好み。(トンデモガジェットなんかは「007」が無くしてしま
>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

「ナイブズアウト」の予習、その2。

これは宇多丸さんも言ってたけど、謎解きとしては破綻しちゃってますねえ。推理映画としての醍醐味、その背骨の部分が抜き取られちゃってるから探偵モノとしては全く機能して
>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.1

これは134分で語る話じゃないですよ!
180分でも足りない、ドラマシリーズとかでやらないと、とてもじゃないが描ききれるものじゃない。
奴隷以前の普通の暮らしだけで何話か語れると思います。自由黒人とそ
>>続きを読む

天使のいる図書館(2017年製作の映画)

3.0

奈良県プロジェクト映画。
コメディチックな小芝風花ちゃんのロボ演技が面白かったのは前半まで。
そこから別の映画が始まって興味を失いました。
120分は長すぎる!

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

4.1

ドキュメンタリーを観るとアルトマンがインテリタイプではなく、人柄の良いウィットに富んだ人だったことが分かる。

初見時と違う感想として、この映画が強烈な"皮肉"というよりもパロディ的明るさを感じたのは
>>続きを読む

映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜(2012年製作の映画)

2.0

最後まで観るのに忍耐力が必要なやつでした。評価低いのも納得。

原作にあるゴキブリ逃がす単純なのび太とか、ゴキブリ相手にトンカチを出すドラえもん、みたいな面白ギャグをなんでオミットしちゃうかね。
スト
>>続きを読む

Mr.BOO!ミスター・ブー(1976年製作の映画)

4.1

「ナイブズアウト/名探偵と刃の館の秘密」の予習。
これ、一応探偵モノなんだよなあ。

何年か前に観直した記憶があるんだけど、広東語バージョンのマイケル・ホイは無口なんですよ。
広川太一郎の吹き替えがい
>>続きを読む

ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(2014年製作の映画)

4.0

群像劇を撮るための発明。
マイク一本だった録音技術を演者全員の音声を収録出来るようにした。
実はこれ、アルトマンからなんだそうな。
今では当たり前の事も、誰かのチャレンジから生まれるんですね(為になっ
>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.0

「オアシス」「シークレットサンシャイン」で重いボディブローを食らった経験があるので、イ・チャンドン作品はなかなか手を出しにくいんですが、デジタルリマスター版を見つけちゃったので勢い観てしまった(勢い大>>続きを読む

マリア様がみてる(2010年製作の映画)

-

特撮ファンには超豪華なキャスティング。
広瀬アリスは広瀬アリスじゃなく、特撮好きには電波人間タックルの認識です。
翌年のフォーゼヒロインにフォーゼゲスト出演の滝沢カレンまで。
大好きなマジレンジャーで
>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.1

WW1を目で観て知る映画。
まだ分別のつかない子供たちを巻き込んだ大量殺戮。
近代兵器の恐ろしさや戦場の過酷さを想像する知識もなかった時代の不幸。
民族に対する憎しみやイデオロギーもない一般人達の志願
>>続きを読む

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

4.1

仏教の概念の映画を世界を見据えて作っちゃう(しかも二部作で)とか、韓国映画の無敵ぶりがうかがい知れます。
キリスト教徒も多い韓国ですし、普通二の足を踏むような企画ですよ。
何度も言うけど、韓国の人口は
>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.5

これ、高校生の頃観たときは面白かったんだよお。
小島秀夫「スナッチャー」を知ったのもこの頃。
もしかしたら「ブレードランナー」より先に観ていたから、こういう設定にワクワクしました。
サングラスかけると
>>続きを読む

ヌヌ子の聖★戦~HARAJYUKU STORY~(2018年製作の映画)

-

吉田凜音ちゃん、曲聴いたことある。
久間田琳加ちゃん、名前だけ知ってる。
タイトル気になる。
そんな感じで何気なく観た。

今週の仮面ライダーゼロワンで謎の新キャラが出てきたんですが、何気なく観たこの
>>続きを読む

グッバイ・シングル(2016年製作の映画)

4.0

半地下に住む中学生、坂の途中の豪邸。先日見た「パラサイト」と似たような光景じゃないか。韓国映画は住宅事情も何気に伺えるから好きなんですよね。

芸能界残酷物語や未成年の性問題にシングルマザーへの偏見。
>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.6

幕開けの映画批判で始まり、ドキュメント映像で終幕。
どちらも「パワー」を持つ映像媒体をフィクション映画の尾頭に付けたのは監督にとっては有意義なことだったんでしょう。
最初に本編とは関係の無い監督自身の
>>続きを読む

カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

4.0

カイジが理由もなく地下施設にいたり、大勝負終えた後にまだ懲りない勝負やってみたり、資金を作るためだけのライオンゲームだったり。まあ、粗い脚本です。
そもそも逆転のロジックがトンデモ系なので、絶対に映画
>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の人魚大海戦(2010年製作の映画)

2.0

「緑の巨人伝」は低評価ながら作画の面白さで楽しめる要素もあったんですが、今作は良いところ無し。
難しいことを語ろうとしすぎて脚本が大幅カットされ、大人が観てもチンプンカンプンに。
小説家のオリジナル脚
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

久し振りにレビューし甲斐のある作品でした。なるほど、カンヌで受けそうな題材です。

ここで描かれる3つの家族は何も韓国国内の貧富じゃないですよね。
世界の富の大半は1%の富裕層が独占してるなんてニュー
>>続きを読む

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.5

色んな人が藤原竜也のモノマネするようになってから観るとネタとして面白いですね。
森進一のモノマネが過剰だと思いきや、本人はもっと過剰だったみたいな(分かりにくくてスミマセン)
藤原竜也のオーバーアクト
>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.1

関東圏の内輪ネタが多くてドメスティックな内容なのに、キャストも多いし、結構お金使ってて凄いよなあ。
自虐ネタもここまで振り切れるとエンタメに昇華するんですね。小倉優子は弱いのとはなわのエンディング好き
>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.5

予備知識なく行ったら、そっち系ですか、という展開でした。

オープニングの刑事映画あるあるの裏をつく感じがテンポよくて良かったな。
このテイストで最後まで行ってくれたらオレ好みなんだけど、中盤、中だる
>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

5.0

当時はDVD、WOWOW版も低画質だったので、ハイビジョン化されたものをやっと観れました。

間違いなく韓国映画をネクストレベルに躍進させた、画期的かつマイルストーンな作品。
無能警察、未解決事件の映
>>続きを読む

人間機械(2016年製作の映画)

4.1

働きながら極貧状態から抜けられない地獄のような環境。まさに蟹工船。
12時間機械的作業を繰り返すだけの無限ループ。皆が皆死んだ目をしてる理由は明らかだ。
工場を辞めた人が耳鳴りで眠れないという話を聞け
>>続きを読む

映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝(2008年製作の映画)

3.0

ねずみ映画(ウィラード)の次は、ネズミが嫌いな「大長編ドラえもん」。

新ドラ3作目で初の完全オリジナル。なのに、こんなに作家性出しちゃダメなやつでした。
割と評価の悪い作品なのは知ってたけど納得だ。
>>続きを読む

ウイラード(1971年製作の映画)

4.1

ねずみ年一本目はコレに決めてました。
本物のネズミたちが大量出演です。
役者は体にピーナツバターを塗っていたらしいです。
ネズミたちの演技を撮るためテイクを重ねて撮っているらしいので、いい加減なショッ
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

な〜んか、もっと冒険してもいいんだけどなあ。
予想を裏切るような、眉をひそめるような、パンチの効いた描写みたいな。
よくあるジャンルだから、もっともっと意外性は出せるのに!惜しい。

映画ドラえもん のび太の恐竜2006(2006年製作の映画)

4.5

「仮面ライダー」の上映前予告で「のび太の新恐竜」やること知って改めて観てみた。原作マンガは子供の頃から何回も読み返してるくらい好きなのに、ラストでやっぱり落涙。渡辺監督、表現が抜群に上手いです。
道中
>>続きを読む

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

4.5

「ギルバート・グレイプ」「レインマン」要素で直球勝負。
かなりハードルの高い設定ですが演技面では韓国版も素晴らしかった。ベタだしご都合だしお涙頂戴だけど、見せ方が下品じゃないからひねくれた自分も(号泣
>>続きを読む

ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス(2019年製作の映画)

3.5

仮に記憶を取り戻した世界を許容したとして、「クローズ」よりかはまだ納得出来るラインかな。科学者と兵器利用の在り方に言及するのは、ビルドを再度語るのなら実に正しいです。
ただ、結局、新世界の上書きが幸せ
>>続きを読む

クローズZERO(2007年製作の映画)

3.0

「仮面ライダークローズ」の名前の由来なんだろうなと思ってたら、脚本家同じ人!
原作未読。
登場人物多いなあ。小栗旬スタイルいいなあ。黒木メイサの歌のシーン邪魔だなあ。
あ、仮面ライダーグリス役の武田航
>>続きを読む

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(2019年製作の映画)

3.0

ビルド終了からだいぶ時間が経ってから観てることもあってか、フラットな気分で鑑賞。ちゃぶ台返し、蛇足を感じる人の気持ちもよく分かる。
やっぱり、スピンオフは本編を超えるようなことはやらない方が良いと思う
>>続きを読む

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション(2019年製作の映画)

3.0

とりあえず「令和」と名のつく最初の映画かな?
矛盾を突いたらキリがないのでスルーする( ̄▽ ̄;)
令和の一号ライダーを強調するとともに、平成(ジオウに集約した)との区切りなんですかね。
ただ、やっぱり
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.3

スターウォーズが様式美であることを、ダメなエピソード8を経たからこそ強化された9、そんな印象です。
「スターウォーズ歌舞伎」なるものが上演されるのも納得。様式美なのですから。

ファミリーヒストリーで
>>続きを読む