女性になったオルランドが宮殿を飛び出し城の迷路を走っていると、突然カットが変わり洋服が変わり時代が100年飛ぶというシークエンスには痺れた。カット一つで時代なんか超えてみせる映画のマジック。
確かに>>続きを読む
ダンスもフェンスを駆け上がるのも全てワンショットで見せていく。ミュージカルはあんま得意じゃないけど、これは確かに凄い。
多分セット撮影だと思うけど、それゆえクライマックス以降のどん詰まり感もある。
初鑑賞。最高。
あまりにも有名なラストは驚きは確かにないけれど、それまで呪いの映像の中のほんの一部、または怪談噺で語られるだけだった存在がフィジカルな姿で現れた時の発見と衝撃、ひいては恐ろしさがあって>>続きを読む
『あこがれマガジン』
例えばマガジンやテレビの世界が、朝ドラでもいいし、ハリウッドでもいい。陽の当たる華やかな世界に手は届かないかもしれないし、手を伸ばしたところで怪我してあっさり引き返しを余儀なくさ>>続きを読む
神話的とも言っていいほどのスケールを湛えた鬱蒼とした森を流れる阿賀野川の風景と、カメラ回ってる瞬間ですら寝落ちする人間たちの生活。
カルトムービーだけど、病的なテンポの良さでずっと楽しく見れる。
最高な車映画。最終的に全部どうでもいいとぶん投げんるラストも好き!
序盤も序盤でベッドに寝る少女の顔が老婆に変わっていく気味悪さに、『サイコ』以降のホラーという印象を強く受けた。
特に前半はかなり意識してるのかなと思う。ただ、ノーマン・ベイツの異常心理を既に知っている>>続きを読む
『コーダ』と同じく、最先端でハイソサエティな思想やカルチャーこそ至高という都会のリベラル層の胡散臭さや危うさみたいなものを、そことは住む世界が違う人の視点から描き、でも誰かを否定したりはしないというバ>>続きを読む
親離れ・子離れ物語が、そのまま地方/都市の対比、ローカルビジネスとグローバリゼーションの対比にも見えてくるのが面白いと思った。例えば『ブックスマート』とは似て非なる映画だと思う。むしろ『シング・ストリ>>続きを読む
「普通」に超面白かった。
全画面が静的ながら上品な深みに溢れている。しかも撮影監督はイーストウッドと初タッグで、MCUなんかも手がけてるベン・デイヴィス。
古典的なロードムービーを簡潔な語り口で見せる>>続きを読む
レディー・ガガの演技がびっくりするぐらい魅力的だった!めくるめくように変化する衣装と表情は見ていてとても惹かれる。
時折思い出したように挟まれる気合いの入った画面もかっこいい。
それ以外はずっと平板。>>続きを読む
贋作、暗殺、爆発、地下鉄、追跡とジャンル映画によく出てくるモチーフを散りばめつつ、それらを担うのが犯罪素人の男たちなので、やたらパニくるしヘマする。ロビー・ミュラーの撮影が抜群なので、文芸映画に見える>>続きを読む
全編にわたってひもじくて寄る方ない状況が続くが、焦燥感が激しくなることはない。むしろトイレとか、寝る所とか、服を洗濯するとか、体を洗うとか細かな日常を徐々に失っていく過程を通して、一定のリズムでジリジ>>続きを読む
言いたいことは沢山あるけれど、、、
こんなんズルいだろ。
アニメも漫画も見ないし、ゲームもやらない自分が、成長と共に追いかけてきたシリーズと唯一言えるのってマーベルだったなーと実感。
再鑑賞。
背景にいる不穏な対象は、遂にガラスや扉を越えてこちら側に侵入してくる。終始べっとりと纏わりつく恐怖。
にしてもやっぱオープニングはカッコ良すぎるな。タイムリミットを設定しつつ、とにかく画面を>>続きを読む
妻が真相を知るシーンが完全に『スパイの妻』。
オーソン・ウェルズ、ロレッタ・ヤング、エドワード・G・ロビンソンの人物造形が実はかなり異様で、途中から俄然面白くなる。
前景・後景というよりも今回は上と下>>続きを読む
『市民ケーン』ではパンフォーカスを用いて、一つの画面において前景・中景・後景が物語を語っていたわけだけど、今作における前景と背景の使い分けもかなり面白い。
オーソン・ウェルズとリタ・ヘイワースが親密に>>続きを読む
呪いの映画だ。
彼女にかけられた呪いが最高潮に達したとき、彼女自身が呪いとなる。ラストシーンの恐ろしさは忘れ難い。
ファン・ジョンミン演技上手すぎ。
総書記の本拠地に招かれる場面で撮影もサントラも『シャイニング』になるところで笑ってしまった。
何より黒金星とリ所長の友情モノとして良かった。ラストの視線のやり取り。凄>>続きを読む
今まで幾度となく「ヒーロー」「ヒロイン」を演じてきたハリウッドスター達が、揃いも揃って「わからない」が口癖のまま混乱し憔悴し無残な最期を遂げていく様を描くリドリー・スコットとコーマック・マッカーシーは>>続きを読む
『最後の決闘裁判』や『ラストナイト・イン・ソーホー』を巡る議論を通過した後では、この映画の性的虐待描写はやり過ぎだし「告発」の域を超えて「暴力」になってると言わざるを得ない。
ラジオの曲が下品な対位法>>続きを読む
年末にいいもの見れた。
三宅唱が『ドライブ・マイ・カー』について「台詞のない脇役まで綺麗な立姿をしていた」と語っていたけど、逆に本作は良い意味で力が抜けてる。カツ丼屋とか宅急便配達員とかの、ほとんど素>>続きを読む
さっきまで聞こえていた音がもう聞こえないという不安は映画館で感じられて良かった。
でも同時に、世界の中で生きる方法は、目が見えたり耳が聞こえたりすること以外にもあるのかなと思える。
あのラストに納得で>>続きを読む
本作はもちろん、『システムクラッシャー』や『17歳の瞳に映る世界』などを立て続けに見たこともあって、若者にとって現代がとても生きづらい世界になってることを感じてしまったあ。
車校で試験中止になってしま>>続きを読む
ドイツ映画祭に惹かれて観に行った。期待してたけどそれよりも良かった。というかしんどい。
ラジ・リ版『レ・ミゼラブル』のラストの先を描きながらも、同じ結論に戻ってしまったかのような。
ベニーが生きること>>続きを読む
震災後新たな街が作られていく街に赴いた4人の旅人が、被災者の語りを聞き、それを自らの言葉で報告し、遂に語りを獲得するまでのワークショップを追った作品。
4人が最後に朗読する詩は、瀬尾夏美が自ら描いてる>>続きを読む
YCAMで見た。再鑑賞。スクリーンは初。
143分間面白すぎ。
誘拐すら起こる前の会社の権力争いからして既に緊張感が漲る。
大豪邸の一室→街の中→ドヤ街→殺人が起こった別荘→面会室、と次々と舞台を変え>>続きを読む
YCAMで見た。再鑑賞。スクリーンは初。
暴行事件の真相を藪の中にしてしまうことの問題点は確かにスルーできないのだが、正直言うとアンサー的作品『最後の決闘裁判』よりずっと見応えがあった。
一応最後の三>>続きを読む
これがエドガーライト最高傑作とも、フェミニズムを真摯に描き切った作品とも言うつもりはないが、ホモソーシャルな見栄の張り合いをひたすら退屈に鈍重に描いた『最後の決闘裁判』よりは確実に面白かったし、音楽同>>続きを読む
松田龍平、浅野忠信もさることながら、男色に気をやきながらも蚊帳の外で見守るしかない役柄にビートたけしを配役するのが面白いし、的確。
自分の映画でやたら死にたがるのもそうだけど、武って自分が才能や教養の>>続きを読む
面白かったところを挙げだしたらきりがないぐらいの作品かもしれん。DVD買って何度となく見返したい。
広大な大地において、プロフェッショナル達が互いの居場所を見つけ睨み合い殺し合い信頼し合う物語。
丁寧>>続きを読む
○○ぽいなーとは思う作品は山ほどあるけれど、基本的にはアメリカ製ホラー/アクションに思い切り振り切ってるのでとてつもなく楽しい。