なるほど"風の谷の何某"ね。実写化すると、こんなに生理的な嫌悪感があるのかと実感。擦り倒されたディストピア設定ではあるが、支配と断絶に抗う希望となるのは、やはり普遍的な愛しか無いのか。
「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」ジョニー・トー監督 舞台挨拶付き。
昔の事であまり覚えていない監督、面白かったw。
写真って地味にグッとくるよね。緩急自在のドラマとアクション。絵にして飾>>続きを読む
悪魔的に倒錯した世界観から、数々のスクリーンショットまで完璧にデ・パルマだった!終盤まで意外に?真面目な造りだなと思ってたら、病院パートからオチに至るまでの露悪的な感じで、"観たかったのはコレだ!">>続きを読む
子供の頃に抱いた"尊い犠牲"と言う感情は、大人になって観直してみて、精神論と玉砕戦法という戦時下を引き摺ったようなまやかしの手法だったと分かり、途轍もないタイムラグを経て結構ショック…。唐突なデスラ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
最後の台詞で、それまでの"時を駆けまくる女優千代子"の壮大な叙事詩を引っ繰り返すの流石過ぎる。取材クルーを各時代に捩じ込む天才的な構成の妙も相まって、グッと物語に引き込まれる。
なかなかの胸糞展開に滲む、"あの時代"への静かな確かな怒りと哀しみ。戦時中も復興期も、そして現代でさえも何も変わっていない世の中の仕組みに遣る瀬無さが募る…。パンフレットは売切れ中。
個人的には嫌いじゃ無かったDCEUもこれで打ち止め。『アクアマン』単体のシリーズとしても、流れるようなカメラワークは健在で、バディものとして新たな構造を組み込む等楽しませる仕掛けもあり、総じて有終の>>続きを読む
駆け足感は否めませんが、逆にバトルシーンのテンポUPにも繋がってます。物語の落とし所とラストシーンがやっぱり好きです。
タイトルが示す通り、集団心理と同調圧力、その中で試される自身の心の有り様を描く一種の寓話。唯一残った"コンクリート"は、ノアの方舟か蜘蛛の糸か、将又沈みゆくただの泥舟か…。序盤、中盤から終盤に掛けて>>続きを読む
終始不機嫌そうなのに、機微は伝わる。ウクライナ侵攻のニュースのカウンターとして、二人の求める幸せの儚さと愛おしさに希望を重ねたい。ラストシーンがとても素敵。
忘れもしない、シネマライズで初めて観た時の衝撃を!兎に角、口コミだけを信じて劇場に駆けつけて、見事に撃ち抜かれたあの日を!そんな映画をデジタルリマスターでスクリーンで堪能出来る至福。改めて観返すと、>>続きを読む
活劇ヒーロー時代の完全なる終焉…と言ったところでしょうか。そんな機運に抗うかの如く始めたこのシリーズで、自ら幕引きを図るのも良かったのかも知れない。今までありがとうの感謝込みで。
語られる事を表面的に想像することは出来ても、本能的に理解するには壮絶過ぎる。諦めるには充分な環境と時間を経ても、生きることを信じ続けた心の強さに驚嘆。
ずっと観たくて、でもずっとタイミングが合わなくて、ほぼ諦めかけてたところでのライブ音響上映!!
JAZZの事あんまり知らない?関係無い!もぅ凄かった!震えた!感動した!最高だった!!去年観てたら間>>続きを読む
何か久々にゴア満載のホラーを観た気がする。とりあえず『グラインドハウス』を観直さないと!
逆恨みでも立派な恨み。不条理スリラーではあるけれど、詐欺の手口にも通づるところあり。
モヤモヤの余白残した展開ですが、オチが完璧でしたね。おぉ!と唸りました。
変わり映えのしないような毎日であっても、必ず僅かな兆しがあり、時には大きな変化もある。そんな当たり前の日常を、光と影の揺らぎと共に描き出す魔法みたいな映画。年の瀬に素晴らしい奇跡を観ました。
TVシリーズの劇場版の宿命で、端折り過ぎの猛ダッシュで駆け抜ける為、危機が危機で無く、メッセージの唐突感が否めない…。とは言え、子供の頃から金曜ロードショーとかで散々放送されていたにも関わらず、毎回>>続きを読む
当然に肯定されるべき行為では無いが、行動思想はサノスに近し。事前に覚悟していたところとは全く違う場面で、相当心が抉られた…。洋子が自分の内面に詰められるシーンはかなり衝撃的。
このレビューはネタバレを含みます
市子のことが頭から離れない。
人は"愛という名のもとに"自分を肯定して生きていく。
印象的なシーンが多過ぎるけれど、特にケーキ屋を訪れた北君に対する市子の対応に感情の全てが乗っていて、怖くて悲しく>>続きを読む
午前十時の映画祭13にて。
観返してみても、松田優作は圧倒的だった。レストランでの登場シーンから、画角にいるだけで途轍もない緊張感が生まれる。そして改めて認識したのが高倉健の偉大さ。組織に準じな>>続きを読む
ロケーションのスケール感は圧倒的で、リドリー卿の様式美には見惚れるばかりだが、物語としてどうかと言われると、やや微妙…。最低限の世界史の知識も無いと辛い。
舞台挨拶付き初DCP上映会。
舞台設定も物語も特機隊の装甲服も汎用機関銃の射撃音も全てが"重い"が、『赤ずきん』の挿話によって、切なさがずっと心に残り続ける。
このレビューはネタバレを含みます
"貞子以降"と同じことが起こっているので、ヴィジュアルインパクトはオリジナル版に及ばないが、"信じる"と言う行為は、決して肯定的なものばかりでは無く、悪魔の誘いを信じたが故のキャサリン一家の末路は結>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作未読。亀梨君のサイコパスがもっとシンプルな悪なのかと思ってたら、背景含めて重めで、思てたんと違った…。そして三池監督なら想定しとくべきでしたが、邦画の悪いとこが全部出た感じ。韓国で作ってたら多分>>続きを読む
片意地張るにしろ、無意識にしろ、自分に正直に生きることは、周りからは"拗らせ"に見えるのかも…。この余韻に引き摺り込む伏線の落とし処が天才的なエンディング。
"首"の解釈が、人間や立場、状況によって千差万別なのが、現代にも通ずる滑稽さ。北野組の役者勢揃いの中、加瀬亮の大勝利なのは言うまでも無い。
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前半の崖上ホテルでの心理戦が、も一つヒリつかないけど、晩餐以降の怒涛の展開でガッツリ挽回します。"誰がユリョンか?"と疑えば、普通に一人だと思ってしまう先入観を逆手に取って、female buddy>>続きを読む
派手なコトが起こりそうで起こらない緩やかな展開ですが、監督のヴィジュアルセンスは冴えてました。そして髪を切ったチョン・ジョンソの大勝利でした。ファズの謎の献身もさりげなくカッコ良かった。
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例えば、カマラ一家の雰囲気や振る舞いは『ミズ・マーベル』を観てないとイマイチ付いて行けないと思うし、拡げまくったDisney plusのTVドラマシリーズを観て無いと評価は分かれるかも。ただ、漸く集>>続きを読む
ダイバーシティには、それ自体を否定すると言う価値観も存在し得るという、ある種自己矛盾的な要素を含んでおり、詰まるところ、正否や認否では無く、各々の尊重と敬意による共存なのかなと。
ガッキーの目の演>>続きを読む
人間誰しも演じながら、偽りながら生きている中で、素の自分を出せる相手は誰か?いつか?そんな事を想いながら観てました。役者さんも皆素敵だったのですが、特に池松壮亮の深さを見た感じ。
このレビューはネタバレを含みます
山﨑貴監督の今までの経験を全て注ぎ込んで、ゴジラフォーマットに落とし込んだ渾身の一撃!終戦直後という目から鱗の舞台設定が効いていて、なす術無しの絶望感が際立ち、より人間の知恵と勇気がフォーカスされる>>続きを読む
全体的に地味なので、こう言う謳い文句で宣伝しないと厳しいと思ったのかも知れないが、ドンデン返し前提で観始めると、結局オチ待ちになってしまうので、途中で何が起こっても、緊迫感が盛り上がらないのよね…。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
かなり昔に観たけど、35mmでのリバイバルに歓喜の鑑賞。人生の機微が散りばめられまくってて、観終わった後の感情の置き所がぐちゃぐちゃ。それもこれも全てのキャストが名演過ぎるというのもあるし、演出もテ>>続きを読む