あらんすみしーさんの映画レビュー・感想・評価

あらんすみしー

あらんすみしー

異人たち(2023年製作の映画)

-

両親の目から光がなくなる演出がなんだか印象的だった。

親はどんな人なのだろう。親子という関係を取っ払ったら、どういう会話ができるのだろう。

シティーハンター(2024年製作の映画)

-

現代の価値観とバランスを取っているのはわかるが、キモいもんはやっぱキモい

悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

悪意ではなく生存のため、ということなのか。

あの子が帰ってこないという、あの地獄のような時間が、なんだか今でもこびりついてしまう。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

言動と心情が一致していない激情を押さえ込めようとする表現に震えた。

道徳観や倫理観は、経験しないと形成されない部分も確かに存在するだろう。

エミリーブラントの「犯した罪の悲劇には同情しない」という
>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

-

袖振り合うも多生の縁

たらればで話したくなる気持ちも、それが現実ではないからと自分を納得させる気持ちも、相反するようだが共存してしまう複雑さ。

痛みと強さを伴う「そのときまた会おう」という最後の台
>>続きを読む

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

-

先人が声を上げて勝ち得てきた権利に想いを馳せる。今自分が享受しているものが、誰かの声や行動のたまものであることを忘れずにいたい。

行動する人たちを、冷笑し続ける側ではいたくないものだな。

"落書き
>>続きを読む

成功したオタク(2021年製作の映画)

-

経験した人にしか分からないのだろうけど、それでも彼女らの罪悪感に似た痛みと虚無をひしひしと感じた。

想い出と密接に繋がる人だからこそ、完全に切り離すことはできない。でも人間として許せないという葛藤。
>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

-

身近に起こりそうだと解像度高く感じてしまう怖さ。

ささやかのように見えて深い信頼のような愛。

信じる正しさが何かを誤らせてしまう痛み。


ぎゅぅと密度が濃い感情がところどころにドカンと挟まってき
>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

-

映画館でやってるので見に行ってきた。

杜崎くん、松野くんのこと好きなのかと思ってたわ。デミセクシャルなんかなと勝手に思ってたけど、ぜんぜん違ったわ。

ファッションセンスが一周してここに戻った感ある
>>続きを読む

螺旋銀河(2014年製作の映画)

-

去年見た草野なつか監督の「王国(あるいはその家について)」に心臓鷲掴みされて。この作品も見たいと思ってたので見れて良かった。会話劇としてもおもしろいし、相手のことがわからなくても、共に微笑みあえるとい>>続きを読む

青春の反抗(2023年製作の映画)

-

海とバスの組み合わせは最高なんだよな

二人の吐息に心がかき乱される

MY SHINee WORLD(2023年製作の映画)

-

やっぱ良い曲がいっぱいあるよなぁ。かっけぇ兄さんたちだ。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

-

ただただ相手の幸せを祈り、そこに自分の幸せは付随しなくていい、という悲痛な愛。愛と呼ぶには痛みが伴いすぎる。

エンドロールのクレジットを見ながら、きちんと監修が入っていることを知れて、とても安心した
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

-

後半、「俺は何を見せられてんだ?」とはなった。なんでもロマンスで解決しようとするんじゃねぇよ。


ここ数年のアクションシーン、大音量でイケイケの音楽流す演出が多くなったけど、やっぱりキングスマンあた
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

-

こういったサスペンスだと、最後に衝撃の事実が!となるのが定石だけど、
この映画はただただ「どう見られるのか」「物事がどう決められていくのか」にフォーカスしていて、現実はたしかにこうやって進んでゆくのか
>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

-

2024/02/29 試写

キム・ソヒョンさんと監督がイ・ソルヒさん来日してインタビューが上演後にある会でした。

彼女の演技を大画面で味わえる

ソウルメイト(2023年製作の映画)

-

オリジナル版も見たことあるんですが、良いリメイクだったと思う。

どちらも咽び泣いてしまう。
けど、やっぱり私は物語の切実な祈りが、祈りではなくそこに実在してほしい。幼き日のまま生きていけない社会に歯
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

-

春の日差し。そのあたたかい眼差しから描かれる物語だった。PMSやパニック障害、グリーフケアを描きながらも、それらを物語として消費しない作り手の確かな意志を感じる。

恋愛という枠組みに押し込めなくても
>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

-

誰かのことを理解しきれないのに、理解しようとしてしまうこと。それは相手のためではなく、自分の感情の整理のために行われてしまう行為なのだろう。

映画というものの力を、信じてみたくなる。誰かの想いという
>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

-

IMAXで見れましたありがとう。A24ありがとう。アメリカンユートピアまた見たい(ループ)

幕が上がってクレジットが後に続く演出良すぎ。

カラーパープル(2023年製作の映画)

-

「わたしが落ちるとき、わたしの翼になってくれる?」という一節が美しいなと思った

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

-

懐かしさの飽和。みんな大集合。
曲がかかるタイミングが最高すぎた。
ムウさんとマリューさんとナタルさんの写真で泣いた。

そしてこの時代に核による攻撃を描く。その攻撃でどう人が焼けるのか、一瞬だけれど
>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

-

誰かに愛されたという記憶が、誰かに優しくしてもらったという記憶が、誰かに子どもとして庇護されてケアされたという記憶が、彼女のこれからの人生に、あたたかい拠り所のような何かを築いてくれたと祈りたい。彼女>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

-

女性の"性"と"生"を描き切っている映画。若干見るのしんどいが。

世界観や美意識は相変わらずすごい。
そしてやはり文字組が天才的に美しい。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

-

「与えるのが愛なんだって」
鮭の皮とお守り。

嫌いだというものの刺青彫られるなら、饅頭怖いみたいに、好きなものを嫌いと言い続ければ?の台詞が最期に効いてくる。


にしても映画部の子がめちゃくちゃ良
>>続きを読む

緑の夜(2023年製作の映画)

-

少々強引なストーリー展開な気もした。

ジョジョラビットの時も思ったけど、靴紐の結びのほつれに気付いて結んであげるのは、ひとつの愛だと思うよ。

靴は、裸足より窮屈という意味では枷の意味も持つし、裸足
>>続きを読む

スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

-

ステレオタイプをぶっ壊せ、な物語。

ポールフェイグの作品は最高よな。

>|