ウエダダダさんの映画レビュー・感想・評価

ウエダダダ

ウエダダダ

映画(309)
ドラマ(0)
アニメ(0)

エミリア・ペレス(2024年製作の映画)

-

斬新な設定とメキシコ社会の闇をミュージカルで描いた画期的な作品。楽曲と振り付けも良かったし、物語を最初から最後まで牽引したゾーイ・サルダナが素晴らしかった。どう考えても主演だと思うのだがアカデミーは助>>続きを読む

女の座(1962年製作の映画)

-

2男5女の大家族に他界した長男の嫁。薄情で打算的でエゴ丸出しの子供たちと家族想いの未亡人という設定から成瀬版「東京物語」とも言える作品。次から次へと登場する豪華キャストにトキメクがやはりデコちゃんと杉>>続きを読む

アークエンジェル 4K版(1990年製作の映画)

-

間延びしたテンポと万能な馬のブラシ飛び散る腸と繰り返される展開。ずっと何を見せられているのだろうかと思い続けるクラシカル映画を装った戦争幻想奇譚。

ギムリ・ホスピタル 4K版(1988年製作の映画)

-

クラシカルシネマへの偏愛とフェティッシュとトラウマと悪夢。それでずっとぼんやりしたままうつつの中で展開する寝ぼけたカルト。

ストア(1983年製作の映画)

-

老舗高級百貨店ニーマン=マーカスダラス本店を表から裏まで隈なく見つめたワイズマン初のカラー作品。昔一度観た事あるしかつて量販店で販売と買い付けとバックヤード経験した事あるから懐かしいとか思った。今では>>続きを読む

競馬場(1985年製作の映画)

-

牧場での馬の出産と種付けシーンから始まるニューヨークのベルモンド競馬場のドキュメンタリー。厩舎や調教師のバックステージからジョッキー協会のパーティーから迫力のレースシーンと観客の熱狂と落胆まで競馬場に>>続きを読む

Underground アンダーグラウンド(2024年製作の映画)

-

コリオグラファーでありダンサーである「Shari」監督の吉開奈央が妖精の様に様々な場所に佇み影に手を伸ばす。その吉開の身体性と高野貴子による16㎜フィルムの美しい撮影と細井美裕による繊細で大胆なサウン>>続きを読む

BAUS 映画から船出した映画館(2024年製作の映画)

-

吉祥寺にあった映画館バウスシアターを舞台にした90年の物語。甫木元監督独自の抑揚と詩情に溢れたノスタルジーではなくファンタジーに描いた作品。ロケ地の影響か途中まで高崎電気館の物語かと思った。妖精樋口さ>>続きを読む

パーク・ロウ(1952年製作の映画)

-

朝ドラの様な波瀾万丈を83分に凝縮した濃密でハイペースなテンポ感。元新聞記者サミーがノスタルジーではなく普遍的な檄文と警鐘として全てのジャーナリズムとジャーナリストに捧げたブン屋魂炸裂の渾身の一本。底>>続きを読む

裸のキッス(1964年製作の映画)

-

娼婦から足を洗い街の有力者との婚約を掴んだ女性に待ち受ける予想外の運命。美しく知性もあって歌も上手くて腕力も凄くちょっと草笛光子味あるコンスタンス・タワーズの魅力が炸裂。冒頭の強烈なインパクトと意外な>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

-

ダブスタの象徴の様なグリンダと信念を曲げなかったエルファバのふたりの分かれ道。不公平で分断と差別に満ちた世界からウィキッドが誕生する迄の道のりを目眩く音楽と映像で綴った手際はさすが「イン・ザ・ハイツ」>>続きを読む

ケナは韓国が嫌いで/韓国が嫌いで(2024年製作の映画)

-

 原作読んでないので忠実なのかどうかはわからないがモノローグが多いのが気になった。喫煙シーンや食事シーンの多さにホン・サンス味を感じる非時系列にケナと韓国を捉えた作品。ケナ役のコ・アソンは「グエムル」>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

-

極彩色と過剰な音楽と下世話な設定と出てくる全員がクズな人間が巻き起こすマジカル。ショーンのずっとブレてない美意識が積み上げられた愛おしきグッドルーザーズのアンチシンデレラストーリー。負けると分かってて>>続きを読む

ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)

-

ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区〈マザーフェル・ヤッタ〉。思考停止したイスラエル軍と頭のおかしな入植者たちによる蛮行の実態をそこに住む2人と友人であるイスラエル人ジャーナリスト2人が命懸けで浮き彫>>続きを読む

TATAMI(2023年製作の映画)

-

引き締まったモノクロ画面が映し出す緊迫感と常に実況中継の声が入る臨場感でグイグイと引き込むサスペンス。事実にインスパイアされた話だが重要人物の設定を全て女性にしている所が良かった。監督役で出演した共同>>続きを読む

自由なファンシィ(2015年製作の映画)

-

日本舞踊から戯曲へ行って日常で混ざり合う手紙。演劇的展開が現実で実践されスラップスティックに遊び倒す。様々なモティーフを散りばめながら全てを映画の方へと引き込んだ痛快な作品。ファンシイさんの佇まいや振>>続きを読む

ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

-

新自由主義と極右の台頭を嘆くジョン・タトゥーロや尊厳死を認めない白人刑事の登場など現代の末期感が表出してるが内容的にはジュリアンとティルダに頼り過ぎな薄っぺらな展開だったな。無駄に豪華な美術がペドロら>>続きを読む

たそがれの女心(1953年製作の映画)

-

嘘つきで思わせぶりで直ぐに失神する美しきダニエル・ダリューの恋と耳飾りの行方。華やかなパリ社交界を舞台にしたエレガントなメロドラマ。バッドエンドともハッピーエンドとも取れる結末がスマートなソフィア・コ>>続きを読む

微笑むブーデ夫人(1923年製作の映画)

-

醜悪な夫のモラハラから逃走する為にひたすら自宅で夢想する夫人の諦念。背景を暗くし人物を際立たせ抑制された表情で抑圧された感情を引き出し、内面の視覚化とフランス地方で閉じこもる閉塞感を描く事に成功したフ>>続きを読む

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

-

想像の斜め上を行くアクションとルイス・クー、サモ・ハンをはじめとする豪華キャストによるナイス過ぎるキャラ。そして圧巻の九龍城砦の緻密な再現。笑いと涙と止まらない滾り。場所が無くなっても魂は消えない。熱>>続きを読む

ベルサイユのばら(2025年製作の映画)

-

オスカル、アンドレ、マリー・アントワネットとフェルゼン。4人の愛と友情が絡まる革命の青春。原作に忠実なキャラクターデザインと展開。宝塚的なミュージカルシーン。20年の歳月をダイジェストの様に纏めた往年>>続きを読む

第五胸椎(2022年製作の映画)

-

憎しみと愛を養分に育ったカビが主人公のダークファンタジー。斬新な視点と美しい映像でアートフォルムとしてカビを扱った作品。途中までカビじゃなくてマットレスのロードムービーかと思ったが展開としてはデヴィッ>>続きを読む

ハイパーボリア人(2024年製作の映画)

-

「オオカミの家」の反動からの実写。これが功を奏したのかそうでないのかも不明な悪ふざけのギリギリを責めながら、チリは仮想世界だ的な現実逃避の痛ましさが最後にはシレンシオとなる結局今回もどうかしてる作品だ>>続きを読む

オーファンズ・ブルース(2018年製作の映画)

-

不在な者を待ち続ける実在する痛みを抱えたオーファンズの夏。どこにもない場所といつ頃の話かも不明な普遍性を帯びた工藤ワンダーの構築とそこに佇む圧倒的な村上由規乃の存在感。久々に観たけど既に風格さえ漂う名>>続きを読む

大狂乱(1982年製作の映画)

-

借金返済の為ラスベガスで一攫千金を狙う2人の珍道中。借金取りから追い込まれ尻に火がつき捲ってるのに子供みたいにはしゃぐジョン・ボイトとバート・ヤングのどうかしてるテンション。アン・マーグレットの美しさ>>続きを読む

セカンドハンド・ハーツ(1980年製作の映画)

-

ビール飲みまくり吐きまくるダメ男が酔って記憶を無くしてるうちに3人の子持ちの歌手と結婚してボロ車に全部を詰め込みカリフォルニアを目指す珍道中をガンガン流れるカントリーと共に描くロードムービー。癖のある>>続きを読む

800万の死にざま(1986年製作の映画)

-

アルコール依存症の元刑事をジェフ・ブリッジスが演じるハマりぶり。昔ロザンナ目当てでテレビで一度観た事あったけどその時と余り印象が変わらなかった80年代丸出しのマイアミバイス的なクライムアクション。ポス>>続きを読む

真夜中の青春(1970年製作の映画)

-

実家暮らしの金持ちの息子が黒人街のアパートを所有してそこで夢を描くが現実は甘くない。典型的なリベラル白人の薄っぺらさとストリートで凌ぐ黒人たちとの交流と断絶をシビアな眼差しで描きながら、切れ味のある細>>続きを読む

心のともしび(1954年製作の映画)

-

暴走する真っ赤なモーターボートの冒頭から突っ走る運命の歯車。夫の命を奪った男を愛する事は出来るのか。ショパン「別れの曲」の効果的な多用、強烈な色彩と陰影、そして圧倒的なご都合主義。これがメロドラマだ。>>続きを読む

エイプリル・フール(1935年製作の映画)

-

ドイツ時代のサーク初長編作品。エイプリルフールのジョークとして皇太子がやって来るという嘘にまんまと騙された成金パスタ工場一家の右往左往。そこに本物の皇太子が登場して二つのラブストーリーへと発展する展開>>続きを読む

わたしたちの家(2017年製作の映画)

-

少女時代の終わりとリヴェット的サスペンス。一つの家で展開する二つの物語。同時に鳴るサイレン、海から運ばれたプレゼントと交換される花束。草原で光るツリー。何度観ても不明で片付かない所が面白く相変わらず素>>続きを読む

ひとつのバガテル(2015年製作の映画)

-

団地、草叢、自転車、踊る坂藤さんと清原モチーフが既に散りばめられた最初期作品。名曲喫茶ライオンのロケーションと劇場に接続された部屋の空間性。たったひとりの架空のリサイタルは今観るとすべての始まりのバガ>>続きを読む

オーガスト・マイ・ヘヴン(2024年製作の映画)

-

村上由規乃が商店街をスケボーで滑る。もうそれだけで圧倒的に映画。工藤監督独自の空気感、無国籍性、トランシーバー、カイト、somaの音楽で綴る工藤版「ストレンジャー・ザン・パラダイス」とも言える3人の短>>続きを読む

オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ(2023年製作の映画)

-

パスカル・ボニゼール監督「オークション盗まれたエゴン・シーレ」@ル・シネマ渋谷宮下
ナチスにより略奪されたシーレの絵画がフランス工業都市の若い工員の家で発見された事実に着想を得て作られたサスペンスフル
>>続きを読む

けものがにげる(2007年製作の映画)

-

ndjc第1回作品。田中哲司、斉藤陽一郎、河井青葉とキャストの豪華さと皆んなの若さを観てるだけでウットリしてしまう男性のマリブルみたいな感情の具象を描いた珍しい作品。ホントにケモノが逃げるだけな作品だ>>続きを読む

おちみづ(2013年製作の映画)

-

行方不明の祖母が死んだとの連絡を受けるがその祖母は若い娘にしか見えなかった。アンチエイジングと抗えない運命との葛藤と混沌。ENBUゼミナール作品との事で出演者それぞれにスポットが当たるが、聖子役で客演>>続きを読む