ndjc第1回作品。田中哲司、斉藤陽一郎、河井青葉とキャストの豪華さと皆んなの若さを観てるだけでウットリしてしまう男性のマリブルみたいな感情の具象を描いた珍しい作品。ホントにケモノが逃げるだけな作品だ>>続きを読む
行方不明の祖母が死んだとの連絡を受けるがその祖母は若い娘にしか見えなかった。アンチエイジングと抗えない運命との葛藤と混沌。ENBUゼミナール作品との事で出演者それぞれにスポットが当たるが、聖子役で客演>>続きを読む
渡邊龍平監督「完璧な若い女性」録画鑑賞。
perfect young ladyをフューチャーした昭和歌謡風映画。自分にとっての誰かにとってのそれぞれの完璧な若い女性を巡るモラトリアムな帰省。久々に観た>>続きを読む
2021年米軍のアフガニスタン撤退により生じた混乱と混沌。現地の芸術家をタリバンから救う為にフランスと交渉するなど最善を尽くすマフマルバフ一家の奮闘。その実況中継の様な緊迫感を自ら捉えたドキュメント。>>続きを読む
2023年10月のエルサレムの街でそこに住むパレスチナ人、ユダヤ人らと語り乍ら分断を煽る世界で何が可能かを探っていく。パレスチナ系ティーンのダンスグループの愛おしい映像を並置させ非常に冷静な視点で私た>>続きを読む
無実の罪で逃亡する羽目になった歌手のアン・シェリダンが3人兄弟のママになる。静かな田舎で教会建設を目指す神父である3兄弟の父親とのロマンスとアクション。歌とダンスとミートパイと射撃が得意だけど泳ぎと朝>>続きを読む
ハネムーンで水疱瘡に罹り休暇で戻った実家には妻(パイパー・ローリー)の親戚が15人も居座り2人きりで過ごせない夫(トニー・カーティス)の苛立ちをコミカルに描きながら、拝金主義と毒親への痛烈な批判を扱っ>>続きを読む
インチキドリンクを売り歩く行商人ドクが助けたのは劣悪環境の孤児院から脱走した少年だった。孤児院の資金を流用する悪徳政治家たちの不正を暴くドク。成り行きで善行を成し遂げる渡り鳥シリーズを彷彿とさせた人情>>続きを読む
男の子2人を持つ未亡人と、女の子2人を持つやもめが出逢い恋に落ち、子供たちと犬たちを巻き込んでの大騒動サマーキャンプ。軽快で痛快でテンポも抜群。メロドラマだけじゃない。サークの職人的手際が冴え渡るハー>>続きを読む
ブレッソンマナーとも言うべき静謐さ、小津オマージュの様なクローズアップの紙芝居的展開から立ち上がるエモーティブな音楽。全然嫌いじゃない作品だけど寒い日に観たら爆睡するよなぁとウトウト。初夏にまた観直し>>続きを読む
世間の無理解の中で慎ましく生きる聾者の夫婦の人生。身勝手で薄情で差別的。その社会のリアルを描く為に主人公たちに対して最後まで厳しい松山の拘りは理解出来るが、デコファンとしてはそりゃないぜ善三な展開の作>>続きを読む
豊田正子の作文を纏めた原作の映画化。貧乏長屋で暮らし乍らも挫けず明るく努め自分の身の回りを正直に綴方に書いたマーちゃんの一年。小学校の頃から文才を発揮する主人公はデコちゃんそのものとも言えて完全に引き>>続きを読む
バカンスからバカンスまで。姉妹が過ごしたリアルでオシャレで甘酸っぱい一年。ウェス・アンダーソンの様な色彩と美術、「レディバード」の様なテンポ感とエピソードの積み重ね。奇跡のデビュー作にして永久不滅の青>>続きを読む
人の善意と好奇の前で公式なコメントと振る舞いして押しつぶされそうになる少女。言語化出来ないエモーションを丁寧に掬い取った3.11での自らの体験を元にしたフィクション。どんな顔で観ても想いで観ても正解じ>>続きを読む
チェスレコード初の白人歌手でありウッドストックで名盤を作ったボビーの功績を関係者の取材を中心に構成。天才的なソングライターで多くの名曲を残したがシャイな性格で名声とは無縁だった人生。優れた作曲家として>>続きを読む
カラカラに乾いて朽ちた場所に潤いと花を咲かすドイツから来たジャスミン。久々に観たけどこんなにヘンテコリンな作風だったのか。後半のミュージカルとか完全にブレンダの妄想の様で悲しくもなった。しかし乍ら現実>>続きを読む
アキ・カウリスマキ監督が地元の工場跡に映画館を作る姿を追ったドキュメンタリーという事で、なんかてんやわんやがあるのかと期待したが、アキ作品と同じで淡々と進み作品全体もポエジーな作りである種予想通りでも>>続きを読む
UFOとイカと青い血とヒューマノイド。宇宙からの侵略と世界の謀略。レイシズムの予感。現代に通じるテーマを豪華キャストと鬼編集で構築した喜八の反骨精神が漲る傑作SF。スクリーンで観るのは初だったけど凄ま>>続きを読む
フィリピンから一時帰国した元カレと過ごす5日間の荷物整理。
人生や生活の中に於ける名付けようのない感情や瞬間或いは動きのみで構成された様なリアルな佇まいと主人公が掬い取り紡ぐ音と日常に引き込まれた。そ>>続きを読む
ハンッ〜ム。色調、撮影、美術、衣装、音楽、キャラ設定全てが緻密でユニークな待った甲斐あるハウスナー劇場。ジェシカ版「ハーメルンの笛吹き」とも言える現代を批評したオートファジースリラー。果たして意識的な>>続きを読む
村上春樹ライブラリーから出られなくなった者たちが繰り広げる演劇の実践。果たしてピアニストはやってくるのか。「物質試行」がカラフルにPOPに立ち上がった様なマテリアルサスペンス。リヴェット的な可笑しさと>>続きを読む
煮え切らない登場人物たちのそれぞれのおかしな行動。狭いロケーション内を何度もぐるぐるしながら見えてくるそれぞれの辻褄と決断が一直線に連なり奇妙礼太郎の歌に委ねるラストが青臭くてニクい作品。にしても山本>>続きを読む
インドの貧しい家庭に生まれ独学でダンスを覚えたマニーシユがプロのダンサーになる迄のサクセスドキュメンタリー。才能を見出したダンス教師イェフダの愛情溢れる姉弟関係や理解のある両親などに涙。まだ黎明期と言>>続きを読む
辺鄙な村を繋ぐ2本のゴンドラ。そこに乗り込む2人の女性乗務員が行ったり来たりすれ違い村人と共に交流を暖めていく。同じ場所を行き来するだけの退屈な乗り物で凡ゆる可能性を提示して遊び倒すセリフなし映画。「>>続きを読む
もしもニコケイが夢に出て来たら。平凡な男の周囲で勝手に巻き起こる大騒動。SNS社会の集団作用を批評した藤子・F・不二雄SF短編とか星新一ショートショートとかに通じるシニカルな寓話。スタイリッシュな映像>>続きを読む
死ぬ前にいじめっ子に復讐しようと旅に出るナミとソヌ。なぜかカルト宗教に巻き込まれ2人だけの決死の修学旅行となる展開に。私たち生きる事も死ぬ事もマトモに出来ない。どこを見ても地獄な世の中だけどナミとソヌ>>続きを読む
ディープフェイク画像の作成バイトに駆り出された主人公に巻き起こる統合の失調。何が真実で自分は誰なのか。ポストトゥルースの時代のきな臭さとサスペンスとしての緊張感。そしてラストの爆笑的な飛躍。時代の気配>>続きを読む
山口さんとは一体誰だったのか。前半の黒沢清味ある不穏さと全てが緻密な伏線の様な緊張感。後半のジャイロ味あるサスペンスとアクション。そして小川あんちゃんの掻き回し。日常はホラーな事で溢れている。Jホラー>>続きを読む
ポルノ映画館「ヴァラエティ」のもぎりの仕事についたクリスティーンがある客に惹きつけられて。男のテリトリーにズンズンと介入して行くクリスティーン。見る側と見られる側の主体と客体の反転、セクシャリティと欲>>続きを読む
香港マカオをトッポい高倉健が往く。九龍城やスラムの大ロケーションの貴重な映像。キュート過ぎる加賀まりこの客演。八木正生のクールサウンド。スタイリッシュ石井輝男の手腕が炸裂したハードボイルド巨編。これは>>続きを読む
ジャンヌ・ディエルマン的ルーティンで過ごす障害のある息子を1人で育てる仕立て屋の女性の元に訪れる激しい恋。果たして彼女が取る選択とは。スイスの壮大な美しいロケーションとそれに全く引けを取らないジャンヌ>>続きを読む
黒井千次の原作を実際に読み再現しながオリジナルの物語に移行していき、主演の渡邉雛子は大学生活の4年間をこの役と過ごすというドキュメンタリーとフィクションをシームレス繋いだ人生に訪れる坂を描いた映画。坂>>続きを読む
世界は危険に満ち溢れてるから過剰防衛。神はサーモグラフィーしか見ていないからバランスを取れ、辻褄を合わせろ。強迫観念の果てに突き抜ける自分語り。タカノさんが男前過ぎてイマジナリーフレンドになって欲しく>>続きを読む
地獄くらいに終わってる世界の爆笑と断絶。山戸結希、山中瑤子、金子由里奈作品を初めてポレポレで観た時と同じトキメキとそれ以上の衝撃。バトンの継承とその更新。今後コレが新たな基準となる新しい映画のリーダー>>続きを読む
絵画を盗んだ犯人と盗まれた画家が出逢い、その犯人をモデルに画家は新作を描き始める。見るものと見られる側の反転と共犯。そして盗まれた2枚の絵の行方。先の読めなさと思いもよらない展開。スリルとサスペンスと>>続きを読む
リリアン・ギッシュとの単独インタビューを収めたドキュメンタリー。快活にハキハキと喋り倒す元気過ぎるギッシュの名言連発。世代を超えたリスペクトに満ちた共闘に胸熱。