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出発(たびだち)
超久々の?ヌーヴェル・ヴァーグの雰囲気たっぷりの1967年の作品。
イエジー・スコリモフスキの作品をはじめて観た時の衝撃を思い出しつつ、当時よりもより渋みを(勝手に)感じている私。>>続きを読む
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ずっと気になっていた作品。
「過去」という「未来」のために生きる男、ギャツビー。
恋愛、友情、戦争、貧富の差、人種差別、などあらゆる要素が盛り込まれた、「眩しすぎる光」と「暗すぎる闇」。
演出(音>>続きを読む
毎秒が詩的で美しいアントニオーニ。
夢か現か、という幻想的な雰囲気とは一線を引いた、掴みようのない空虚感が流れ続ける。
ピントの合わないシーンに一目惚れ。
時代背景も相まって苦しさが高まる。
第一弾よりゆるさと自由度が増して、ツッコミどころしかない。
赤いバンが道をゆっくり走っているだけで、みんなが順番にコーヒーを飲むだけで、楽器を演奏し歌を歌っているだけで、こんなに笑顔になれる映画は他に>>続きを読む
オチを知ってたけど(というかそれが目当て)それでも見応えあった。(こんなにテンポが早いと思わなかった。)
オーソンウェルズは、こういう斜に構える態度が多いのかしら?他も気になったのでまた見てみようっと>>続きを読む
アメリカ!90年代!西海岸!
そしてボウリング。
ボウリングじゃなくてもよいんだろうけど、なぜかボウリング。笑
みんなそれぞれ自分の信念やペースがあるだけ、なんだけど、次から次へといろんなことが起きる>>続きを読む
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私の中のベルイマンの世界観とは、結構かけ離れていたけど、ラストシーンの鏡がイントロダクションとの伏線になっていたり、我が子を見るシーンの壁枠など、見え隠れするところはあった。
これは完全に好みの問題な>>続きを読む
ロードムービーもコメディもあまり観ないけど、アキカウリスマキ監督なら!
というわけで、ゆるーっと何も考えずに鑑賞。今の気分にぴったりだった。
集団で同じ格好して同じポーズ、しかも無言で、真顔で。それだ>>続きを読む
現実を吹き飛ばすようなファンタジーな色づかいと、緻密で完璧なまでの作りこみは魔法...。
途中、ドキュメンタリーということを忘れるくらいに、ドリスの存在に圧倒されていた。
美学を貫いて生きることを、>>続きを読む
いつも、愛と空虚感が漂い続ける。
いつも、赤と青と黄が美しい。
いつも、音楽が最高。
いいなぁ、やっぱり、アキ・カウリスマキは。
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四六時中揺れる視点は、私たち人間の集中力のなさを物語る。
性別、年齢、社会的地位、などを対比させて、アメリカンジョークをぶっ放しながら、バン!バン!と風船がひとつずつ割れていく感じ。
タイトル通り、顔>>続きを読む
こんなアキ・カウリスマキもあったんだ、と言わざるを得ない。
音楽はどれもやっぱりよかった〜。
とある時代の自分、もし別の選択をしていたら...という深読みをしてしまったけどそうではないらしい?
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並外れた探究心と、いい意味で?強い信念がないテルミン。(共産主義の中、そうせざる得なかったのかもだけど)
テルミンの音って聴けばすぐわかると思ってたけど意外と気がついてないことに驚いた。
興奮しっぱ>>続きを読む
「三面鏡」
音楽の使われ方がとってもよかった。
低音ギター(かな?)のディレイ効果、調子のちょっとずれたバイオリン(かな?)、音と音の間。
英語のナレーションは、ジャン・ピエール・オーモン(Jean>>続きを読む
慣れないホラーだけど、これは観ておきたいと思い鑑賞。
想像よりも粛々と進んでいく感じでちょっと拍子抜け?したような、でも、ホラー歴が浅過ぎるので、いったんこちらも粛々と。笑
世界観がピシッと決まって>>続きを読む
1時間弱の中で、言葉少なに、でも印象的なシーンがいくつもあるクラシックな作品。
「サーカス」という舞台だからこそ、モノクロ(白黒)が映えるという不思議。
余分なものがなくてとてもよい◎
深読みすればいいのか?いや、しなくていいのか?
積み木をひとつずつ外していくと、見えてくる真実がある。
楽しみにしていた本作。
息をのむ美しい構図と動き、目線が少しずれていることで空間が宙に浮いて、鑑賞者に判断を委ねられているような…。
ここ最近、「祈り(祈ること)」「信仰(信じること)」について考えて>>続きを読む
ベルイマンは、いつも言葉以上のものを物語る。
作中に出てくる言葉は、そこに潜むすべての感情を補助するだけのもの、という感じ。
ピンと背筋をはって前向きになれるような、生き生きとした場面はない。
私は>>続きを読む
構図はもちろん、青色と赤色が美しく映り込むたびに惚れ惚れしながらも、ひとりひとりの心理描写がこんなにも愛おしいだなんて!
スローモーションやレイヤーの美しさが際立つ、うっとりする作品。
音が聴こえる、物が動く、ということは、時間が進む、ということなんだと実感させられた。
たまに観るサイレント映画はやっぱりいいなぁ。
ベトナム戦争に詳しくないけど、感覚だけでもちゃんと捉えておきたくて。
フランスという「国」としての歴史背景はありつつも、それ以前に私たちは「人」として存在していることを認識させられる。
90年近くも前の作品だけど、現代にも通じるセンスとユーモア、そして哲学がある。
数珠繋ぎのような場面展開の絵面に心を奪われつつ、誰もが正義を持ち、誰もが悪を持ちえることを教えてくれる。
この時代にこ>>続きを読む
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人と人の狭間に漂う"危うさ"を、きめ細やかに、かつ、大胆に掬い上げつつ、笑っていいのか笑っちゃいけないのか、真面目なのかふざけてるのか、なんとも言えないプチカオス状態がずーっと続いているという、地上か>>続きを読む
その大きすぎる存在だけは知っていたマルタン・マルジェラ。
たまたま「ファッション」というフィルターを通したアーティスト、という印象。
そして、クリエイティブ・パートナーのジェニーの強靭な精神力は想像も>>続きを読む
メキシコを舞台にしたリアリティのある作品。その中で、光るブニュエルの白昼夢の隙間。
小さな頃からオリンピックをまともに見ていない私が、人生ではじめてオリンピックに心を動かされた瞬間、だった。
これを「美」と呼べるかどうかは、人によってだいぶ差があるかもしれないし、言わずもがな賛否両論>>続きを読む
"ゴダールの映画"、として鑑賞する感じ。
確か当時映画館で観たような...。とあるワンカットだけがデジャヴュのように蘇った。
表現されている言葉、当時はほとんど理解できなかったけど、多少、鎖が繋がった>>続きを読む
映画界のパンク・ニューウェイヴ。
「黄金時代」とは、よく名付けたもの。
1930年を生きていない私たちが、偏愛、皮肉と、おおざっぱに言語化してしまうのは容易い。
想像力の泉であるルイス・ブニュエルの作>>続きを読む
フリッツラングの方を観たかったんだけど、こちらを先に。
今となっては身近に感じる化学の進化(ロボット)。でもそれは過剰な神化でもあり、その真価が問われている局面に来ていることをまざまざと見せつけられる>>続きを読む
意外と?ポンポンッとテンポのよい作品だった。
昨日観たアントニオーニの「欲望」の「現実はどこか?」という人間の意識の性の延長ともいうべきか。
現実と夢との境目なんてくだらない!(いい意味で!)
ただし>>続きを読む
「引きのばし」という意味を持つ英語タイトルが「欲望」という邦題になっていることで随分と印象が変わる気がするけど、個人的に捉えたモチーフは「残像」、そして、真実、とは。
見終わった後、道化、プロペラ、公>>続きを読む