出会いが負のベクトルに向けて連鎖していく物語に吐き気がとてつもない。
森田剛・ムロツヨシ・濱田岳らが演じる「自称底辺」なキャラクターたちが引き出す『ギリギリ身の回りに起こりそう』感が背筋を凍らせる>>続きを読む
「もしも隣の家族が北朝鮮工作員だったら」と、
もしもシリーズコント的な切り口で割とアッサリと
韓国・北朝鮮両国の緊張感を描いてくれる。
南北ものの中では本当に見やすくて分かりやすい構図と設定。
北>>続きを読む
「どんな映画だった?」
と聞かれて、
「ああ、チャウシンチーだったよ」
と答えて充分伝わるし、
「面白かった?」
と聞かれて、
「あはは、チャウシンチーだったよ」
と答えて、なるほどねってなる作品>>続きを読む
全盲の少女を演じきる増田璃子って女優さんが本当に素晴らしい。
「リンダリンダリンダ」を観た時にペ・ドゥナに出会った時のあの感覚。
爽やかにあどけなく観客をドキドキさせる魅力を持った女優が現れた。
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この時代を誰も語れない時代が近い将来に訪れるかもしれない。2016年にこのテーマをアニメーションで表現する意味と必要性をとても感じるし、その想いを持った方達が作品作りを後押ししたんだと思う。
儚さ>>続きを読む
過去に腐女子な友人と、
「東京タワー」と「スカイツリー」どちらが受けでどちらが責めかという論議を延々聞いた過去の経験がここに生きた。
※以下少しネタバレ
作中の彼ら彼女らは交わる事を心から望ん>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
心に闇を灯す役どころの三人の役者(小栗旬・妻夫木聡・尾野真千子)の快演が牽引力となってストーリーに観客を上手く没入させる。
『ミュージアム』のタイトルに恥じることのない美術チームの仕事も恐ろしく素晴ら>>続きを読む
【映画館で映画を観る】という行為をデジタルが先行するこの21世紀の時代に改めてその価値観を提唱するような本当に贅沢な時間が上映中に流れていた。
惜しくも日本国内では70mm上映が実現しなかったものの>>続きを読む
この映画を『ディ・アントワード(Die Antwoord) のパラレルワールドムービー』として捉えてみた。
・母性くすぐりまくるYo-Landiのハスキューボイス。
・言う事聞かないと刺してきそ>>続きを読む
友人の手作り料理をさも自分が作ったかのようにinstagramにアップして出来る疑似女子アピールを披露しちゃう感覚に似てる。
意外と世の中にビッグアイズは溢れているし、
もしかすると自分のお目々も知>>続きを読む
【4DMX鑑賞が爽快】
まるでUSSヴォイジャーに乗り込んだかのような爽快感。
4DMXが出てきた時には、こんなの何がと思っていた僕を時間転送で殴りに行きたい。ありがとう4DMX。
平和を紡ごうとす>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【6冊は多すぎた】
ドラゴンボール並にイージーに入手可能なデスノート。
また都合よくその殆どが東京都に落ちてくるという穏やかじゃなさ。
そして過去作のDNAを継承する主人公たち。
これは「デスノート>>続きを読む
一体全体なぜにこんな男の人生を僕は見せられているんだろうと言う意味では泣けた。
実際映像化した時に鶴瓶氏の演じる寿司屋の大将が放つ
「1つのことに目標を絞ることも大切や」が意図せぬ角度で
この映画の>>続きを読む
劣等感も優越感も全部含めて自分なんだけど自分て何なんだろ。
そこに対面して自分を無理くり表現しなきゃいけない就活ってターニングポイントで何だか周りが自分よりもずっと上手く「個」を表現していてずっと先を>>続きを読む
悪人を寄せ集めて何者かと戦わせるって構図は『テラフォーマーズ』と似てるけれど、ハーレクインの可愛いお尻分『スーサイドスクワッド』が1歩前に出てる。
ただ悪人たちへの感情移入の出来なさは中々の両者拮抗具>>続きを読む
映画を観る喜びっていうのはこういう作品に出会った時に強く感じる。
核戦争後の近い未来、荒廃する世界の中、正義も悪も移動手段は徒歩か自転車(チャリ)。
組み立てるジャンク・マブすぎる謎のヒロイン・唐突>>続きを読む
螺旋構造で展開する物語が巧妙なカット割りと音楽で結ばれる。
生きていく中で避けざるを得ない他人との関わりの中で生じる歪みが1つの事件に関わる疑念へと変貌していくシナリオに観客側が飲み込まれていくその緊>>続きを読む
日常で目にするあまりにも甘過ぎる上手い稼ぎ話や稚拙な人間関係を語り口にリアリティを演出しつつ、ウシジマくんシリーズならではの巧妙な相関図の中に借金エンタテインメントを形成。
とは言え金の闇に溺れる地獄>>続きを読む
観終えて何とも形容し難い気持ちになってる。
その部屋で全てを奪われた少女とその部屋が宇宙の全てだった男の子。
母から全ての愛を注いでもらったジャックがあの部屋へと馳せる思いに心が啄まれた。
男の犯した責めようのない罪を大いなる自然の力が優しく包み込み生命の在り方を語りかける。
絵と音で綴られるシンプルな構成の中にはエッチング技法を体得したマイケル監督ならではの繊細で細やかな表現が輝く。>>続きを読む
96分間というタイトな尺にも関わらず
驚くほど充分な間を持たせながら、サリー機長の心情のみでなく登場しない人物の表情まで見えるような奥行きのある演出・脚本。
リアリティの追求表現+観客にテーマの在り方>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
モーグリが序盤に狼の群れから自ら離脱することを決意するシーンで既に彼の大きな成長が描かれてしまい、その後ジャングルの中での様々な出会いが何のために用意されているんだと。。。
『おい、もうこの子、序盤>>続きを読む
「古くて新しい商売」と劇中でも指摘しているように、
アナログかつ巧妙にターゲットの財産を獲得していくのかが見所かと思われたが、どうもシナリオにまとまりがないように感じる。
大竹しのぶを追うのかと思い>>続きを読む
少女から女性、女性から女へと主人公の心が表情がみるみる成長していくシナリオのバランスが巧妙。本当に上手く収めてる。
その過程で彼女の田舎と都会での生き方が180度変貌していく様がこちらに与える印象ま>>続きを読む
クローバーフィールドは予習なしでミステリアスな雰囲気を楽しむに限る。
ヒッチコック作品のような緊張感のあるサスペンスは久しぶりに見た。
「CUBE」「ユージュアルサスペクツ」みたいなレンタルでロング>>続きを読む
一部の起承転。2部の結 の構成は前編で広げた風呂敷の折り畳みと、蒔いた種の収穫になるわけだけど回想シーンだらけでストーリーの流れが本当に悪いと感じ悶々とする。
また主人公の行動も組織の外でどこか行き>>続きを読む
残酷な人生の日々を歩まされるという被害者の立場が上手く表現されているのは、被害者の父親を演じる永瀬正敏の素晴らしさ。
本編と外れた部分でも語られる、他人の人生に寄り添うという事の大切さを知った時に今>>続きを読む
本編を見届けて、最後にドドンと出てくるタイトルが例えば『シン・ゴジラ』やっとしても、「そーやろな」と思えると思う。
今回の是枝作品も本当に台本が見えない。
自然な日常の光景がスクリーンに映し出されていて、まるで自分の実家の風景を観ているように感じてしまう。
母が冷蔵庫を開けて前に座る娘が姿勢を曲げるシーンだとか、>>続きを読む