理解度が高まる度に自分の中で評価が上がっていく作品
ノーランお得意の時系列バラバラ系ではなく、本当に時間を逆行し、現行と複雑に絡み合う難解映画。
考察サイトの力を借りつつ、ようやく視覚に脳の処理が追>>続きを読む
ノーラン長編作品網羅した上で一番好き。昨今の作品のような壮大さはないが、初期の乾いた感じがいい。
脚本、構成、演出の相互作用が群を抜いている。
逆再生で繋がっていくのが面白い。
私達がレナードの記録>>続きを読む
メメントプロトタイプといった印象
初期作品から時間の操り方、構成が巧み。
主人公の髪の長さや殴られた跡、会話などを頼りに時間軸を自分の中で構築するのが楽しい。
ほぼ三人だけで展開されるサスペンス。>>続きを読む
バリーシールは"信頼できる男"であるか
真実に基づく物語はだいたい重めで観たあともやるんだけど、この作品は軽やかでどこか爽やかだった。
それもそのはずこの男やってる事は大犯罪なんだけど、人間性が醜>>続きを読む
衣装、装飾、お菓子。全てがかわいくて観てるだけで心が浮き立つ。
その中で一際かわいいのはキルスティン・ダンスト演じるマリー・アントワネットの笑顔
歴史映画でありながら青春映画のよう。
マリーは14歳>>続きを読む
前作と比較しないこと+積み上がった期待値を無視することを前提にすれば、普通に面白かった。
自分の中でこの"普通"に感じる事が一番ネックだと思う。
もっとMADであれ
序盤はスピード感あり。今回一番か>>続きを読む
最初から最後までアクセル全開で駆け抜ける脳汁ドバドバ映画
この世紀末を生き抜くには狂気必須。ウォーボーイズやマザーミルク、人間輸血袋など嘘みたいな設定盛りもり。説明はほぼないけど映像で全部伝わってく>>続きを読む
「自分の幸せを第一に考えて」
私は愛する人にこう願っている。
この家族を非難するのであれば、私は私自身の願いさえ裏切る事になるのでは?
他人の不幸の上に成り立つ幸せは本当の幸せではないとか、他人の死>>続きを読む
まだあどけなさの残る少年の瞳。
うだるような暑さの一室に集まる陪審員たち。
11人が有罪とする中、1人無罪を主張する男。
この導入から惹き込まれる。
ほぼ会話劇ながら退屈さは微塵もない。
1人、また>>続きを読む
現代における最高峰の映像体験。
part1より更に洗練された映像美と音響。映画館で観ないと勿体ない。
視覚的だけでなくストーリーや登場人物に深みが増し、ダークと神秘が混在した作品に仕上がっている。「>>続きを読む
叙事詩の序章を紐といたような作品
原作未読、リンチ版未鑑賞、予備知識なしで鑑賞。専門用語が多く身構えたが、圧倒的なビジュアルと世界観にすんなり浸れた。
説明調の作品よりもこういう感覚的な作品が好き。>>続きを読む
シリアルキラー密着ドキュメンタリーの様相
出所したての殺人鬼の行動を鑑賞。
一人称視点ではなく肩越しから観察するような三人称視点は臨場感があり、殺人を肌で感じるような気持ち悪さ。
アーウィン・レダー>>続きを読む
情けないデンゼル・ワシントンが見れるレアな作品
事件が起きるまでが長い。後の展開の為にじっくり尺をとったと思うけど、W不倫と突然の余命宣告についていけない。
事件発生後、彼女との繋がりが明るみに出>>続きを読む
幻想的・悪夢的でありながら、人間の核心を突いてくるリンチワールド炸裂
ベルベットブルーのオペラカーテンをバックに流れるオープニングクレジットから心掴まれる。
そこからの絵に描いたような平和な住宅街の>>続きを読む
行方不明の事件において無事に発見されることが最良であるなら、最悪とは答えのないまま探し続けることではないだろうか。非情なことを言えば、亡くなって見つかる方がまだ救いがある。
その最悪の渦中にいる夫婦を>>続きを読む
日本公開を待ち望んでいた作品。
オッペンハイマー視点がカラーで、ストローズ視点がモノクロ。天才と凡人の違いを表しているよう。きっとアインシュタインの視点もカラーなんだろうな。
オッペンハイマーの人>>続きを読む
個人的に2023年の禊になった作品。
ドキュメンタリーに近く、どこにでもいそうなトイレ清掃員のおじさんのルーティンを眺める。そこから見えてくる幸福と諦観。
過去が語られるわけでもなく、台詞が多い訳>>続きを読む