大切な存在を奪われ、命を懸けた仕事にも報われない質屋の店主と、ネグレクト気味の家庭で孤独をかこつ少々との間に仄かな情が芽生え、絆が育って行く。
燃え尽きた感のある質屋だったが、ある憤りから再び立ち上が>>続きを読む
強烈に印象に残ったのが、キムセロン演じる少女の祖母その人。
一緒に行った人ともそれが一番の話題に上ってしまった。
「あれ、女優さん…だよね?」
衝撃が大きすぎてあまり覚えていない。
キムセロンさんの訃>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
オーケストラのチェロ奏者が失業し仕事を探し始める。
行き着いたのは納棺師、亡くなった人に触れる仕事である。
それを知った妻は夫に向かい「さわらないで!」という。
これを見て二点、とても残念だった。>>続きを読む
「騙されるほうが罪深い。」
「悪い。」ではなく「罪深い。」
この一言に触れただけでも観た価値がある。
動物好きなので、馬がどうなったのか考えると扱いがひどかったのでそこにマイナス。
こんなに悲しい思いの残る映画だとは思わなかった。
もっと軽い感じの映画だと思い込んでいたフシがあったので、いい意味で裏切られた。
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初めて観た時は、4000ピース超えのジグソーパズルの最後の数ピースをはめるような心持ちだった。
割りと長い映画なので、手っとり早く観賞したいときは、チャプターで言えば【イェルスカの葬儀】で始まるところ>>続きを読む
反戦をリリカルに描く秀作。
心根の優しい青年アリョーシャは、戦場で手柄を立て数日の間の休暇をもらう。
母が気に懸けていた屋根の修理もしないと。
そんな事を思いながら帰路につく彼の前に様々なハプニングが>>続きを読む
人の生死にかかわる証言を翻しておいて、「さあ、もう忘れた。」と平気の平左で口にする地区の住民に反吐が出そうな思いだった。
無罪判決を出した一審の判事の言葉には、たしかに人間の血の通う温かみを感じた。>>続きを読む
好きな言葉ではないが、親ガチャということを思った。
母かおらず父親も仕事が忙しく一人ぼっちの少年。
そんな子を黙って見ていられないヨンギュ。
自分がいためつけられてもバイト先の雑種犬を救うためヤクザの>>続きを読む
今まで見た映画の中で最も心に残る映画。
これほどわが心に深くあとを残した映画を知らない。
愛があればなんとかなる、とか努力すれば報われる、といった言葉のなんと軽いことよ。
憎しみと偏見が、素朴な夫婦の>>続きを読む
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貧しくとも正しく生きる家族の物語。
いくつものシーンにその都度やられる映画である。
幼いアリが不注意から、妹ザーラの靴を紛失してしまう。
貧しい家計を知る幼いアリはそれを両親に言い出せない。
子どもだ>>続きを読む
観終わってまた最初から観直すものだから、もう何百回観てるかわからないくらいに好きな映画である。
はじめのうちは、ただただH.フォンダ演じる8番陪審員の公平な視線・冷静な態度・明晰な頭脳などその素晴ら>>続きを読む
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繰り返し繰り返し、終わってはまた元に戻り見続ける映画がある。
『12人の怒れる男』(1954年・監督シドニー・ルメット)と、
この『殺人の追憶』がそれである。
のどかな農村で起こる凶悪事件を地元警察>>続きを読む
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韓国の人気女優がなくなった、とのニュ-スを耳にし開いてみるとまさか0のキムセロン。
びっくりしたのと同時に、彼女のたぐいまれなる才能がもう見られなくなったのかという強い衝撃に打ちのめされた。
『まだ2>>続きを読む