風車男ハリヲさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

風車男ハリヲ

風車男ハリヲ

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呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)

3.6

『悪魔の奴隷』('17)の直接的続編。前作未視聴の方は、あちらを先に観ることを強く推奨。

前作から目覚ましい進歩を遂げたオカルトホラー。恐怖演出ひとつ取ってもレベルが段違いで、例えばエレベーターが少
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悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

3.0

インドネシア産オカルトホラー。『夜霧のジョギジョギ』('87)のリメイク作。オリジナル版は未視聴。

兎にも角にも母親の印象が強すぎる。生前から死後に至るまで、インパクト大な顔芸を何度も披露してくれた
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カタコンブ 地下墓地の秘密(2022年製作の映画)

2.8

パリに実在する巨大地下墓地(カタコンブ)が舞台のサバイバル・ホラー。

カタコンブに隠された恐ろしい秘密こそが本作のメインだが、映画開始から1時間近く経ってようやく真打ち登場は、さすがに遅すぎる。スキ
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金持を喰いちぎれ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

3.3

格差社会を風刺したブラック・コメディ……というよりは、悪ふざけが過ぎて止まれなくなった痛快ドタバタコメディ。難しく考えずとも感覚で楽しめる作品。

ポール・マッカートニーをはじめとする著名ミュージシャ
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VIRUS ウィルス:32(2022年製作の映画)

3.4

感染者が次の獲物を襲うまで、残された時間は32秒――。

所謂ゾンビもの。ゾンビに32秒のクールタイムが設定されているところが本作の特徴。この設定が活かされている場面はそれほど多くないとはいえ、主人公
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.5

実在したエクソシスト、ガブリエール・アモルト神父を題材としたホラー。

エクソシスト映画のお約束を踏襲しつつ、大胆なストーリーラインを展開した意欲作。エクソシズムを主軸に、アモルト神父のトラウマ、教会
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.1

家族3人の内1人を殺せ。さもなくば全人類が滅びる。

スケールのデカい話に対し、提示される情報が限定的で感情移入しづらいのが難点。作品全体が設定に振り回される、シャマラン監督の悪い癖が出ている。

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少女生贄(2013年製作の映画)

2.2

ガンズのスラッシュがプロデュース&音楽で参加したホラー映画。
取り憑かれると黒いシミが広がるだけってのは、絵的にちょっと地味。特に何も起こらないパートが長く、冗長に感じる。
クリストファー少年の「わざ
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.7

タイ産悪霊祓いホラー。
祈祷師についてのドキュメンタリー企画として始まり、意外と真面目な作りだな、と思わせておいて徐々にエンジン掛かってくるタイプだった。終盤、祓いの儀式のしっちゃかめっちゃか感は『哭
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

予想以上にエグかった……。序盤から犯行シーンの生々しさで飛ばしてるけど、犯人の底知れぬ狂気がとにかくヤバい。阿部サダヲの笑顔に恐怖を感じる時が来るとは思いもよらなかった。

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.1

愛するブタを取り戻す為、ひとりの男が立ち上がる。
『ウィリーズ・ワンダーランド』みたいなニコラス・ケイジ無双かと思ってたら全然違った!全編通して淡々としてるし、ケイジは言外の“圧”が凄まじい。癒し系と
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.6

『エスター』('09)の前日譚。未見の方はあちらを先に観るのがオススメ。

事前に予想していたほどエスターの過去は明かされず、「エスター」を名乗る前から精神的に歪んでいたことが伺える。
行方不明の少女
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スケアリー・アパートメント(2020年製作の映画)

3.3

スペイン産事故物件。
恐怖演出が凝ってて良かった! テレビ画面の反射、カーテンの後ろ、磨りガラスの向こうといった、フィルター越しの幽霊の見せ方が秀逸。後半は直接攻撃が増えて怖さが薄まってしまうのが惜し
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喰らう家(2015年製作の映画)

3.4

よくある館ものホラーと思いきや、圧倒的スピード感で何もかも焼き尽くす、とんでもない怪作だった! 恐怖の段階を踏むとか真相を追求するとか、まだるっこしい工程をすっ飛ばし、サッと出てきてジュッと焼く職人技>>続きを読む

サメストーカー リターンズ(2021年製作の映画)

3.1

サメから助けてくれた男は以下略 シリーズ第三弾!
序盤に退屈なラブロマンスが続き、遂にネタ切れか……と思いきや、意外な進化を見せてくれた。サイコホラー度の高さはシリーズいち。今回は、サメも主役並に大活
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サメストーカー(2020年製作の映画)

2.9

シリーズ2作目。基本的な流れは前作『ビギニング』('17)と同じで、やや焼き直し感がある。サメの出番はちょっと増えた。
したたかに見えて肝心なところでやらかす、ポンコツストーカー男を応援しながら観ると
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サメストーカー ビギニング(2017年製作の映画)

3.4

サメから助けてくれた男の正体は、ストーカーだった!というわけで、主役はサメではなくストーカー男の方。
一部描写のツッコミどころはさておき、よくあるB級サメ映画と異なり、おふざけなしのサイコサスペンス。
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.8

2ちゃんねるで有名な都市伝説の実写化。
あの原作をどう映画化するか想像もつかなかったけど、かなりの力業でやってのけた。強引に引き伸ばした感のあるシナリオ構成はともかく、異世界体験ツアーとしては楽しい。
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フラクチャー(2007年製作の映画)

4.1

ある邸宅で、女性が銃撃を受け意識不明の重体。容疑者は夫ただ一人。自供もあり、判決は確定したと思われたが……。
知略に長けた容疑者のアンソニー・ホプキンスがハマリ役過ぎる!不敵な笑みを浮かべ、おどけた仕
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ダークレイン(2015年製作の映画)

3.2

アイザック・エスバン監督の不条理シリーズのひとつ。
舞台は豪雨の中のバス停、外部との連絡もままならないという閉鎖空間で、恐怖と狂気に取り憑かれた人間を描くスリラー。
「伝染病」患者の姿に象徴されるよう
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パラドクス(2014年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ある日突然ループ世界に捕らわれてしまったら……不可思議な世界観で繰り広げられる人間ドラマがテーマのスリラー。
SF作品では手垢の付いた感のあるループ設定だが、そのループに適応して生活する姿が描かれてい
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.4

舞台は6500万年前の地球。地上には恐竜、宇宙には隕石の極限状態からのサバイバル!
サム・ライミ製作✕『クワイエット・プレイス』脚本家というスタッフの面子で期待してた通り、SFの皮を被ったホラーじゃん
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.7

怖い・暗いとかそういった次元ではなく、生理的な嫌悪感を突き詰めた表現に脱帽。レーティングではR15+だけど、R18+の間違いでは?と思ったほど。序盤のオシャレなパートからの落差が凄まじい。登場人物が誰>>続きを読む

ロッジ 白い惨劇(2019年製作の映画)

3.5

外界から閉ざされた雪山の山荘で、惨劇が始まる。
めちゃくちゃ気が滅入る展開だったけど、不穏な演出の巧さに引き込まれた。早い段階で取り返しの付かないことになっていて、そこから狂気に陥る流れがスムーズ。ド
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

3.4

きのこが持つ可能性に着目したドキュメンタリー。
特筆すべきは神秘的・幻想的な映像美。きのこが成長し繁殖する様子が多くのカットで使用されていて、美しくもグロテスクな姿に魅了される。
人類進化の仮説が壮大
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エスケープ・ルーム2:決勝戦 エクステンデッド・エディション(2021年製作の映画)

3.7

サクサク進行デスゲーム、第二ラウンド開幕!
凝ったギミックとテンポの良さは健在。さらに、今作のゲーム参加者は全員がクリア経験ありの猛者揃いで、サクサク度UP。比例してトラップの凶悪度もUP。高難度RT
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.3

人間を狂暴化させるウイルスが蔓延する世界を描いたパニックホラー。
フォーマットはゾンビものだけど、感染者のビジュアルが強烈。満面の笑みで追いかけてくるの怖すぎる。残虐性を前面に出した作品なので、ゴア表
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

言わずとしれたゲームの映画化。私は『魔界帝国の女神』('93)も好きです。
原作のイメージを尊重しつつ、テンポの良さと多彩なアクションで魅せてくれる娯楽映画の傑作。劇中の挿入歌といい、マリオが誕生した
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サタニックパニック(2019年製作の映画)

2.4

ピザ配達のバイトで訪れた家が、悪魔崇拝者たちの集会所だった!
完全に出オチで、正直あまり面白くなかったけれど、臓物こねくり回すシーンは製作者のこだわりが感じられた。

ヒッチャー(2007年製作の映画)

3.3

オリジナル版は1986年製作。本作は2007年リメイク版。
単体で観たら、結構良質なサイコサスペンスでは? 展開の大筋は同じだし、ライダーも弱体化されてなくて一安心。原作のルトガー・ハウアーが怖すぎた
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紅い服の少女 第二章 真実(2017年製作の映画)

2.9

第二章は解答編。紅い服の少女の真相が明らかに。
個人的にホラーでは、幽霊の正体は曖昧なままにしておいてほしいけれど……。それを差し置いても、迷走しちゃった感。バトルやら感動展開やらで、結局何がしたかっ
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紅い服の少女 第一章 神隠し(2015年製作の映画)

3.2

台湾の都市伝説を題材としたホラー。全二部作。
第一章は、失踪事件をきっかけに怪奇現象が広がっていく展開。呪いの連鎖や恐怖演出に関して、Jホラーに近い雰囲気。見所として、蟲の描写の気持ち悪さは必見。

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.5

リブートシリーズ第三弾にして完結作。
正直、思ってたんと違う。宣伝であれだけ マイケル VS ローリー にフォーカスしてたのに、話が違うじゃない!ってな感じでひたすら焦らされます。ただ、お待ちかねの死
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レイジング・ブレット 復讐の銃弾(1996年製作の映画)

3.4

娘を惨殺された母親が、自らの手で裁きを下す。
キーファー・サザーランド演じる容疑者の男、こいつがもうビックリするほどの鬼畜外道。おかげで主人公の私刑が自然な流れになったので、復讐譚のキャラとしてはアリ
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プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「女子高生✕スパイ✕スチームパンク」異色のジャンルミックスで人気を博したアニメの劇場版第3章。

今作では王室関係者に焦点を当てた物語が展開される。第2章と比べてアクションシーンは控えめで、画的には地
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