village123さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.5

冒頭から悪いことが起こる雰囲気満載で、すぐに容赦ない暴力描写に突入。
B級ホラーにありがちな馬鹿馬鹿しさやエロティックさは皆無で、ただただ痛々しく見苦しい。
怖い物みたさ、ならぬ、見苦しいものみたさで
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.0

争いを好まないながらも不公正に立ち向かうイップ・マンの生き様がシリーズを通して一貫していて、やむを得ず戦いに身を投じる姿に哀愁を感じた。
一方、ブルース・リーは自信たっぷりで動きがダイナミック。モノマ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

悲惨な内容でありながら、陽気でノスタルジックな雰囲気が味わい深いと思った。
悲惨なことを、ただ悲惨に描くのではなく、人間ドラマとして分かりやすい娯楽に昇華されている。
ソン・ガンホは大雑把なようで、内
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

地味だけど不穏で不気味な演出が好みだった。
一瞬の残虐描写も絶妙。
主人公が特別美人でもなく、途中まで頭がおかしい人に見えるところがおもしろい。
設定や技術的なことは説明が省かれているけど、無くても楽
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.0

ある程度、金融に興味がないと退屈かもしれないけど、豪華な俳優たちとテンポの良い編集で楽しめた。
パッケージやタイトルからは明るい作品に見えるけど、内容は真面目で固い。
金融危機を予測して、それが当たれ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

舞台設定が変わるだけで、もはや戦闘バカの集まり映画としか思えない。
ジョン・ウィックが満身創痍で戦い続けるのみで、見せ場のあるアクション映画と言うより、アクションをし続けている映画と言える。
古さや新
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ノーラン監督作は毎回演出がすごいので観ているけど、高揚感が得られるような作風ではない。
本作も同じ印象で、冒頭から違和感のある映像が小出しにされ、中盤で見せ場となり、終盤にかけて見慣れていくという印象
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.5

リーアム・ニーソン主演の「96時間」を観た時、娘のためなら問答無用に行動する父親像に痺れたけど、これはそれを上回る問答無用振りで泣けてきた。
救いようのなさと圧倒的な暴力は健在で、ランボーの個人的な動
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

狭い町で売春やってたらすぐに問題になるだろうとか、警察官の知人が生活保護を勧めないとか、色々ツッコミどころはあるけど、生活感の描写に小綺麗さがなくて良かった。
この人ダメだなって思うことを真面目にやっ
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.0

淡々と進む現代のやりとりと、抒情的な過去の出来事の断片が上手く組み合わされ、地味ながらメリハリのあるドラマだと思った。
ライアン・レイノルズは目立たず勤勉な役に徹し、あくまでヘレン・ミレン演じるマリア
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クリミナル 2人の記憶を持つ男(2015年製作の映画)

3.5

ケビン・コスナーの荒んだ様子は良かったけど、こんな人が実際にいたら迷惑過ぎる。
ゲイリー・オールドマンはなんだか空回りしているようだし、ガル・ガドットはあまり存在感が無かった。
けっこう有名な俳優が揃
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BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-(2019年製作の映画)

3.5

コミカルで軽い演出が潔くおもしろい。
アイドルになってからも、男時代の習慣が抜けないところも見所だけど、いつの間にか女の子らしくなっているところも見所。
B級ホラーではないけど、時間も短く気楽に観れる
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.0

登場人物が多いけど、あまりキャラ立ちせず、ストーリーが自業自得のようで没入感が得られなかった。
チームのようで、それぞれ好き勝手やっていて、特にジョーカーの位置付けがよく分からない。
全体的にチグハグ
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.5

同じ時間を繰り返し、悪い状況を改善する映画という先入観で観た。
実際は少し印象が違ったけど、なるほどと思わされる展開で、少ない状況設定ながら、飽きずに観ることができた。
登場人物それぞれの印象が良くな
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.5

こういう映画を観ると、些細なことでくよくよしていることがバカらしくなる。
悩みは相対的なものだろうけど、奴隷として扱われることに比べたら、現代日本の悩みの大半はどうでも良いことと言える。
苦難を乗り越
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

だんだん普通になっていき丸く収まる展開かと思いきや、一筋縄ではいかない構成が新鮮だった。
紆余曲折でうまくいかないことや、正論では片付けないところが、生き方を模索する旅と言える。
ヴィゴ・モーテンセン
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ゴブリンスレイヤー GOBLIN'S CROWN(2020年製作の映画)

3.0

あくまでテレビアニメの延長のようで、安定感はあるけど驚きは少ない。
容赦ない描写は相変わらずだけど、見慣れた感がある。
良くも悪くも進展しない人間関係が落ち着く。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

どうやって撮影したのかと驚くワンカットが続く映画で、ぜひメイキングが見てみたいと思った。
シンプルなストーリーで体感型の作風なので、映画館で見るべきだった。
主要人物が有名ではないので、あくまで行動を
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

秘密組織から逃亡した特殊能力を秘めた少女の物語で、彼女と彼女を取り巻く者たち及び組織の人間それぞれの思惑と行動が見どころ。
ところどころ違和感のある描写があるが、それが物語を効果的に収束させ、表面的に
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

アクションはおもしろいけど、それ以外は滑稽なことを大真面目にやっている厨二病のような映画だと思った。
特に殺し屋が衆人監視の中、堂々と銃を打ち合うのは不自然だし、誓印などマフィアの設定が色々と痛々しい
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ビキニ・カー・ウォッシュ(2015年製作の映画)

2.5

何もやる気がわかない日に、暇つぶしに視聴。
コメディタッチで少しエロ要素のある安っぽい映画で、ある意味期待通りだった。
考えたり感動したりする必要がないので、良くも悪くもぼぅーっと景色を観ているような
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エリジウム(2013年製作の映画)

4.0

同監督作として第9地区とチャッピーを以前に観て、本作も観ようと思っていたけど、かなりの期間が空いてしまった。
とはいえ、同じような悲壮感漂う切羽詰まったストーリー展開は好みだった。
超富裕層と庶民の対
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.0

久しぶりに鑑賞。
前作のダークナイトが適役との対決が鮮明だった反面、本作は自分との戦いのような側面が強い。
全体的に主要人物それぞれに見せ場があり、チームプレイのような展開もあるが、大きく盛り上がらな
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

久しぶりに鑑賞。
3部作の1作目としてバットマン誕生を描いた物語であり、後2作と比べると内容も作風も実験的で散漫な印象があった。
ただ、アメコミのイメージを覆す作風は後2作に引き継がれてより洗練され、
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.0

色々な意味で驚かされた怪作。
1970年代の作品なので特殊効果のチープさは致し方ないけれど、そのチープさが過激で熱量が凄い。
背景が明らかに絵だったり、アニメのような表現か入ったりなど、映画の型にはま
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

堅実に作られたサスペンス映画で、ところどころ生温いところもあるけど、少しずつ緊迫感が増していく展開が良かった。
また、地味な事件かと思いきや、少しずつ全貌が明らかになり、予想していたより凄惨な内容に驚
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

ビートルズは一時期よく聴いていたけど、どちらかといえばBGMのような心地よさが好きだっただけで、真剣に聴き込んでいたわけではなく、彼らに対してわずかな経歴を知っているくらいだった。
本作はビートルズの
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

センセーショナルな事件ではないけど、ストーリーテリングが上手くて引き込まれた。
自殺と思われていた被害者と彼を取り巻く親族の確執が徐々に明らかになる物語で、親族それぞれに癖がありつつも、やっぱり親族だ
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ぼくらの7日間戦争(2019年製作の映画)

2.5

全体的に演出が古臭く、人物描写に違和感を感じた。
物語の正当性を確保するには良いかもしれないけど、大人の描写も稚拙でいただけない。
ある意味では分かりやすい表現ではあると思うけど、この映画の主要な対象
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.5

1960年代の冴えない高校生が奮闘するホラー映画で、作風がすごく好みだった。
グロテスクな描写が少ないのは好みが分かれるけど、背筋が凍るような怖い映画ではなく、お化け屋敷を楽しむような雰囲気の映画なの
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.0

大袈裟なシーンはあるけど、全体的に演出は控えめで過剰な感動路線ではないところが良かった。
度々単発で過去が挿入されるので、時系列が分かりにくい部分はあるけど、物語が進むにつれて慣れていった。
息子がド
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.5

何かしら仮想世界の物語らしいという予備知識で視聴すると、当たらずも遠からず。
比較的クライマックスが中盤で訪れるので、そこからどう盛り上がるかで期待値が高まったけど、最近の作品にしては感情表現が抑え気
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.0

冒頭の派手さから一転、本筋のドラマに移る。
そこからは菅田将暉の独壇場で、櫂直という常人離れした才能と行動力が物語を牽引する。
登場人物は全体的に大袈裟な演技なので、作風に好みが分かれると思うけど、漫
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初恋(2020年製作の映画)

4.0

荒唐無稽で行き当たりばったりのジェットコースタームービー。
三池崇史監督は多種多作で当たり外れが大きいけど、本作は非常におもしろかった。
なんだか一昔前のアクション映画やヤクザ映画をごちゃ混ぜにしたよ
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ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.5

「ザ・ストゥージズ」を知らず、「イギー・ポップ」という名前を知っているくらいの門外漢なので、楽しめるか心配だったけど、彼らの魅力の一端を知ることができたので良かった。
「イギー・ポップ」を中心に語られ
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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

4.0

写真が多用されたドキュメンタリーはほとんど観たことがなかったけど、厳かな写真展をじっくり味わったような感覚を得られた。
趣味でカメラはさわるけど、恥ずかしながら「セバスチャン・サルガド」という写真家を
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