ワルキューリさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ワルキューリ

ワルキューリ

映画(432)
ドラマ(0)
アニメ(0)

善惡の刃(2016年製作の映画)

3.7

韓国では定番の実録殺人事件、さらにそこから発生した冤罪をモチーフにした一本。

この手の作品は「本当に冤罪なのか?」というサスペンスを味合わせることも多いが、本作ではその部分をバッサリ切り捨て、最初か
>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.3

久しぶりに再会した高校の同級生。妻を交えて旧友を温めあうことになったが、彼から届く「ギフト」には隠された秘密があった…

初めは夫サイモン、そして徐々に妻ロビンへと視点を変えつつ、最後はサイモン、ロビ
>>続きを読む

ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

4.1

原題『SPL/狼よ静かに死ね』に続く「SPL」シリーズ第2弾。ただ「狼」というイメージが共通するだけで、内容にはつながりのない別作品なので安心。

タイの刑務所で看守として働くチャイ(トニー・ジャー)
>>続きを読む

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

3.7

白石監督は初期作から「コワすぎ」までツボに入る作品を連発していたのだけど劇場長編はこれが初鑑賞。

オリジナルが基本の白石監督が元ネタをどう料理するか?この最大の楽しみでも期待はずれの怖さでもあるポイ
>>続きを読む

IT/イット(1990年製作の映画)

3.3

「あいつ(イット)が現れた...」
友の一報を受けたかつての親友たちは、30年ぶりに故郷デリーへの帰郷を決断する。

で、前半はほぼ回想、後半が再集合してからの最終的な顛末という二部構成。

前半はリ
>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.2

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を思い起こす人が多い中、自分が思い起こさせられたのはイーストウッド作品、特に「グラン・トリノ」。許しじゃ解決しない、その先にあるものこそが大事なんじゃないのか?という>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

3.6

6人の元受刑者はクトゥルフの如く見る者が最も恐ろしいと思う姿に変化する。しかしその姿こそ自分に潜む深層意識そのもの。 目は口ほどに物を言う…

救いとか信じることをテーマにしていながら、作りがオムニバ
>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

遅まきながらリバイバル上映のIMAX3Dで初鑑賞。

全体に漂う世界観やストーリーはシリーズの金看板「マッドマックス2」を踏襲しながらもすべての部分でグレードアップ!
同時にその他のシリーズをないがし
>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

3.0

うーんこれは..‥冒頭はアガったんだけど残念ながらどうしてこうなった案件。面白そうな要素はどんどん出てくるけどどれも使い切らないまま終わってしまっていた。

原作では刑事と容疑者の立場の違いがしっかり
>>続きを読む

バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.3

タイトルだけを見て「爽やかそう」という謎のインスピレーションを感じ見たが...

切り落とされた奇形の結合双生児が弟と共に施術した医者に復讐するが、リア充の弟は女にモテモテ。嫉妬するお兄ちゃんのフラス
>>続きを読む

007は二度死ぬ(1967年製作の映画)

3.1

アメリカが打ち上げた有人ロケットが何者かの宇宙船に襲われ、行方不明になる。アメリカはソ連の関与を疑うがソ連は否定し、イギリスは独自の調査網から宇宙船は日本近海に降り立ったことを確認するが、アメリカは信>>続きを読む

サバイバー(2015年製作の映画)

2.0

世界一のプロの殺し屋「時計屋」(P.ブロスナン)に狙われた外交官ケイト(ジョボビッチ)。テロに見せかけた爆発から生き残った彼女は執拗な時計屋の追撃、さらに事件の容疑者として追われる中、アメリカに迫るテ>>続きを読む

はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

3.7

ドイツで2016年最多動員を記録。重くなりがちな難民問題を全体にコメディ調で包んでいるが、核となる難民ディアロの体験は現実で起こっている悲劇そのもの。

これがドイツで大ヒットしたのは個性的な家族が抱
>>続きを読む

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

4.0

体と心を失いつつあるジョン&エラ夫妻は「レジャー・シーカー」で長年の夢だった旅に。
D・サザーランド&H・ミレンの軽やかな掛け合いと制御できない二面性が引き起こす愛憎が誰もが待つ人生の終着点を優しい
>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ミステリかと思いきやとにかく不穏な音楽にぴったりハマる良質なサスペンス。

ナチス残党を追う中で体験する様々な4人の「ルディ・コランダー」とのやり取りの中で見事な射撃の腕を見せた理由はオチで解消された
>>続きを読む

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.5

現代において「電気」が無くなったらどうなるか?という思考実験を考えた人はけっこういるのではないか。福島第一原発事故の結果、はからずも計画停電を体験することになった人たちにとって、それは夢物語ではなくな>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

3.7

悪徳市長とその「犬」、そして市長を追求する検察。

はじめに提示された主要な3人のパーソナリティが互いの首を絞めるような切迫したやり取りで徐々に変貌してゆく様は韓国ノワールの真髄。
特に検察側のクァク
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

完全に構築された自分の世界で生きるヨシカ。それを不幸だとか寂しいとか思っていない中での突然の告白から生まれた、積み上げてきたものが崩れる瞬間の痛み。

人から好きだと言われたことで「自分も人を好きにな
>>続きを読む

PK(2014年製作の映画)

5.0

今まで映画を見てウルッときたことはあってもそれ以上は気恥ずかしさもあって無かった。でもこのエンディングで2回ボロ泣きして1回笑い泣きしちゃったよ。

神様とか宗教心とか、誰も本当に見えた人はいない非科
>>続きを読む

ブラックライダー(1986年製作の映画)

3.0

極秘に開発されたスーパーカー、「ブラックムーン」にファイルが収められたテープを隠したクイント(TLジョーンズ)。
盗み出した女ニーナ(リンダ・ハミルトン)を追ううち、裏で暗躍する実業家ライランドの存在
>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

まごうことなき「秒でアガる」オープニング(そして...)あれはたまらない。

「ララランド」とはまた違った夢追い人の出会いと別れ、その先に待つもの。
ショー仕立てではあるものの「レ・ミゼラブル」ほど芝
>>続きを読む

愛の監獄(2015年製作の映画)

3.1

裁判を待つため、一時的に刑務所で過ごすことになった女性と刑務所長との禁断の愛。

フランスで実際にあった事件を元にした作品で、女性アンナ役アデル・エグザルコプロスが実に魅力的。その一方で所長ジャンはギ
>>続きを読む

スコア(2001年製作の映画)

3.4

カナダの税関に隠された財宝をゲットだぜ!

ストーリーは単調だけどその分盗むまでのあれこれに工夫が凝らされていてなかなか楽しめる。

「私と仕事どっちを取るの!?」と詰め寄られるデ・ニーロの出した決断
>>続きを読む

エージェント・ハミルトン 〜ベイルート救出大作戦〜(2012年製作の映画)

3.2

前作とは違い今度の作戦目的は自分の名付け娘の救出というプライベートなもの。
一方で救出に向かうのは仲間たちだけ、事件に絡む中東のテロや宗教問題、裏でうごめく国家間の動向などさらに肉が削ぎ落とされた骨太
>>続きを読む

エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男(2012年製作の映画)

3.3

あまり馴染みがないスウェーデンのスパイ映画。

端的に例えると「娯楽要素のない007」
戦場で体験した悪夢にうなされるというこの手のスパイには珍しい割り切れなさを持っていて、それゆえにとんでもない悲劇
>>続きを読む

メン・イン・キャット(2016年製作の映画)

2.8

ケヴィン・スペイシー演じる仕事一徹オヤジが突然猫と「入れ替わってる〜〜!?」

予想通りだけどそのギャップは面白いし「もこもこパンツ」は可愛い。ただ、逆に言えばそれだけ(苦笑)

後半はギャグからシリ
>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.3

天才詐欺師アビゲイル(ディカプリオ)と彼を追うFBI捜査官カール(ハンクス)。

コメディ調の裏のかつての幻影を追い求める満たされない思いにひたり、七転八倒逃走劇の末に得た確かな温もりに微笑む。
>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

暴動の中で起きた発砲事件に巻き込まれ、思い切り叫びたいのに許されない息苦しさの中あらゆる暴力を受けた被害者たち。

それがどんなに陰惨だったかを140分という長尺で追体験するのだけど、常にこちらのフラ
>>続きを読む

復活の日(1980年製作の映画)

3.4

「日本沈没」小松左京の原作を元に各国海軍の協力を得て映画化した角川の大作。
某国に盗み出されたウィルス兵器がアクシデントで拡散、人類に襲いかかる..
これに「渚にて」要素も結構あるのが面白い。

人類
>>続きを読む

世界大戦争(1961年製作の映画)

4.0

ジャズドラマー、そしてコメディアンという異色の経歴を持つ俳優フランキー堺を主役に、結婚間近な娘に17歳の星由里子、お相手に宝田明。宝田が乗り込む船の同僚に笠智衆という配役が、身近に迫る大戦争に対する一>>続きを読む

ロックアウト(2012年製作の映画)

3.0

宇宙にある極悪犯罪者収容施設で一大事勃発。運悪く囚われた大統領の娘を任された無実のイケメン、スノーだが彼には別の目的があった…


立てこもる犯罪者対送り込まれた犯罪者という定型。いちおう時代は近未来
>>続きを読む

将軍家光の乱心 激突(1989年製作の映画)

3.5

将軍家のお家騒動をテーマにしたバトルアクション。
人間以上にお馬さんが体を張らされてだいぶ辛い。

善の傭兵緒形拳と敵方の千葉真一の一騎打ちがアツい。忍者ものではあるけど忍者対忍者より小規模の合戦の様
>>続きを読む

メカニック(2011年製作の映画)

3.6

凄腕の殺し屋アーサー(ステイサム)は、組織を裏切り仲間を売ったとされた友を始末する。残された友の子を鍛え上げパートナーとするが、自分が父を手に掛けたことは告白できなかった。そんな中、くだんの裏切り事件>>続きを読む

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.7

「オープンユアアイズ」(未見)のリメイクとのことですが、映画の内容とあいまって終始ふわふわ落ち着かない感覚。あの美しいトム様のお顔が大変な事になっちゃう、それだけでも見る価値あります。

キャメロン・
>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.8

殺人事件の被害者宅地下で発見された謎の女性死体。被害者たちと無関係なその美しい死体「ジェーン・ドゥ」に外傷はなく、解剖のため警察の司法解剖を請け負う一家の元に送られる。到着後すぐに解剖が始められたが、>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.2

真面目に不真面目なJ・ギレンホール演じる男やもめの悲しみを可笑しさでコーティングした振る舞いが本当に胸に突き刺さる。

彼が行う「分解して理解する」行為は、はじめこそ「そうだよな~分解するの楽しいんだ
>>続きを読む