ジェスターさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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バンバン・クラブ -真実の戦場-(2010年製作の映画)

3.9

戦場カメラマンを題材にした映画は多い。

本作もそのうちの一つだが、戦場カメラマンとしての葛藤や、残酷さ、ある種の変態的側面も詳細に描かれているものはそう多くはないだろう。

マスメディア論争にも発展
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.5

まずはキャストから。

オダギリジョー、蒼井優、松田翔太…

邦画を代表する俳優陣であり、個人的に好きな俳優達である。

これはもう見ずにはいられない。

内容をざっくり説明すると、くすぶっている若者
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人間の値打ち(2013年製作の映画)

4.0

予習なしのぶっつけ一人鑑賞。

冒頭で起きるひき逃げ事件を中心に主な登場人物三人が同じ時間軸の元で別々のストーリーとして描かれる。

結論からいうと凄く完成度の高い映画。

緻密な心理描写、伏線回収、
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ゼラチンシルバーLOVE(2008年製作の映画)

3.7

アート作品。

一つ一つのカットへの執着を感じる。

淡々としているのでつまらない人にはつまらないかと。

全体的にジメッとした湿度の高い空気感がなんともいえない良さでありこの映画の唯一無二の個性にな
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東京日和(1997年製作の映画)

3.4

写真家アラーキーこと荒木経惟とその妻荒木陽子による、私的小説の映画化。

監督竹中直人。主演竹中直人とゆう何とも唆られる映画である。

夫婦の何とも言えない距離感や、愛、衝突。それらの表現が秀逸で、や
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クローサー(2004年製作の映画)

3.2

妙な胸糞の悪さが残る作品。

だが、よく考えるとこのような人間関係はリアルかもしれない。

嘘と真実。男女の価値観の違いとすれ違いと衝突。

登場人物の容姿は美しいが、やっていることはゲスで醜い。
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地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

3.3

映画としてはこの評価が妥当かと。

一ノ瀬泰造という人間には凄く興味をもった。

怒り(2016年製作の映画)

4.0

簡単に人を信じてはいけないが、信じる人を疑うことほどつらいことはない。この矛盾に”怒り”という感情が生まれるのだろう。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.2

今更ながら初投稿。

近未来の都市 ”ネオ東京” を舞台に描かれるSFパンクアニメーション映画。

約15万枚のセル画とプレスコ(先にセリフをとって後からアニメ映像を合わせる)による手法を取り入れた、
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

3.9

ロス市警のリアル。らしい。

POV形式(登場人物の主観によるカメラワーク)によるカットはリアルさを強調させる。ある種のドキュメンタリー的作品。

コンビ愛、警察官としての葛藤がよく描かれていた。
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.4

野心、狂気、裏切り、犠牲。

サイコパス系のこの主人公は、倫理観など欠片もなく、淡々と悲惨で過激な映像を撮ることに固執する。

それは、現代のマスコミに対する批判なのか、仕事が何たるかを哲学的に語って
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

2.9

純粋に楽しむ事を許さない映画。

アンチゴジラなどでは決してないが、このゴジラにはワクワクさせる何かは無かった。

皆口を揃えてリアルだったと言うが、そもそも個人的にゴジラにリアリティなど求めてはいな
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天使の涙(1995年製作の映画)

3.8

堕落天使。

摑みどころのないストーリー。

が、

カメラワーク、色使い、配置。どれを取っても個性的で異質。これがカッコいい。素晴らしい初体験であった。

この映像は五感を刺激する。

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

3.4

旧約聖書の出エジプト記におけるモーゼの十戒がモチーフ。

映像の迫力に関しては、DVD鑑賞故、評価できかねる。

モーゼが海を割ったと言うのは有名な逸話だが、リドリースコットは自然にそれを描いていた。
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.5

80年代のアイルランド。素人バンドの青春活劇。

役者たちは誰も彼も、まだ未熟であどけない。展開もチープといえばチープで、雑な作り。

が、ストレートな感情表現と、素朴で純粋な音楽性が爽やかでよかった
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二重生活(2016年製作の映画)

2.9

敢えてジャンル分けするならば、”ヒューマンドラマ”であろう。

結論から述べると、何を伝えたかったのかよく分からなかった。ただ、制作側の客に対する内容理解への配慮は感じた。

”哲学的尾行”をテーマに
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.7

”喋るだけの青春があってもええんちゃうか。”
本作のキャッチコピーである。

この映画は関西人が見るべき映画かもしれない。

言葉選び、タイミング、間、空気感。全てが絶妙でシュールでリアル。

基本的
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デアデビル(2003年製作の映画)

3.4

惜しい。全てが惜しい。

netflixドラマ版を観ているが、ダークな感じがデアデビルの魅力なはずなのに、コメディがしたいのかシリアスがしたいのかどっちつかずで中途半端。

アクションが地味と言うが、
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