Ricodonさんの映画レビュー・感想・評価

Ricodon

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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.7

私たちが知る世界より
現実は非情で、愛は重い。

衣装がずば抜けて素晴らしかった。

2度目のはなればなれ(2023年製作の映画)

3.8

戦争は、それぞれの国に忘れてしまいたい、忘れることができない記憶や傷を残し、その厳しさは私たちの想像を絶する。

マイケル・ケインの引退作品ということで鑑賞したが、夫婦の絆以上に戦争の辛さが非常に身に
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母とわたしの3日間(2023年製作の映画)

4.5

この映画は、
おいしそうな料理の数々が登場することやそのタイトル、予告編で、軽いコメディーと思うと、それは全然違う。

今まで母子ものを見ては、
これも違う、あれも違う。
と、勝手に腹を立てていた
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.5

自分が失われるような病にあっても、
死後の家族の関係のことまで段取りするのが母親の仕事かと思うと少し疲れた。
母親の死をきっかけに壊れた家族が改修されるという「妻が(母さん)が最後はなんとかしてくれる
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ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

4.0

それぞれの事情で
こんな家に生まれたくなかった
と大方の人が思い、この映画に泣けると思う。
母が子供に
ありがとうね!
とあんなにさりげなく、心から言えるのは
些細な日常のあんな場面だ。
思い出すとま
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ラストマイル(2024年製作の映画)

3.9

私達は過度の便利さと引き換えにたくさんの不安や恐怖を抱えることになってしまった。
物流崩壊の恐怖こそそのもの。
その他にも収入・雇用格差等、避けられない絶望的な現実が盛り込まれているのだが、それでもそ
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SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW' AGAIN TO CINEMAS(2024年製作の映画)

5.0

CARATを幸せにしたいと、歌い踊り、手を取り合って走り続ける彼ら。
そんな熱が切れ目なく伝わってきた2時間だった。
鑑賞後、彼らの想いは確かに伝わっているよと返したい。
自分のことをこれっぽっちも知
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ワンダーランド: あなたに逢いたくて(2024年製作の映画)

-

テクノロジーは、人間の愛する人や物への執着をどう変えていくのかな?

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.5

バイアスかもなと思いつつ
やはり「男のロマンだなー」と鑑賞。
そんな男子の成長を見守るのがメアリーで、受賞も納得の存在感。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

物語の特性から、原作と映画とどちらかを選ばなくては、と個人的に思ってきた作品。
映画では馴染みのなかった湿地の美しさや不思議さ、カイアの視点から描く生き物の繊細さを見ることができて何より良かった。
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グレイテスト・ヒッツ(2024年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

タイムリープというテーマが好きなので。

そして音楽は、タイムトラベルできるかどうかに関わらず、特定の思い出を強烈に呼び起こすのも分かるし、その分期待が大きかった。

「バタフライエフェクト」という偉
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.0

オリエンタルなバカンス感一杯で、体調が優れない時に観るには良かった。
主演2人が楽しそうに暴れて?いるのが素直に楽しい。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

いろいろ、すごいな〜と感心しながら観る。
1番好きなのは麻生祐未さんのシーン。
これ好きだったでしょ、
が自然で、
表情に家族の色々が映り込んでいて。
本当に良かった。

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.0

好きな題材と好きな演者であるはずなのに!
自己愛の強さの描写が自分にとっては恐怖レベルで、しんどすぎた😭

ミッシング(2024年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「◯◯熱演!殻を破る!」
の謳い文句は、興行的な効果が期待できるのかもだが、演者や作品そのものにとって果たしてプラスか?と首を捻ってしまった。
その宣伝文句の冠がなく、ごく自然にこの映画を観ていれば、
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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

3.5

軽いラブコメというより、
無意識の年齢バイアスが浮き彫りにされるような映画。
だからアン・ハサウェイは出演者しょうと思ったのかな?と深読み。
中年女性が、
シングルで、きちんと自律していても、
若く才
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

「ありきたり」と呼ばれるストーリーの「型」を踏襲したとしても、
その描き方、些細な表現の一つ一つで、作品そのものは特別なものになるんだなと感心してしまった。

いつまでも旅を続けようと、
そのためにア
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

キム・ユンジン。
「シュリ」から演じる役の幸薄感ずっと続いてる🥲
幸せになってもらいたい。
途中で察しがついてしまうと
気が抜けてしまい残念。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今世のこの別れが終わりではない

というテーマはドラマ「トッケビ」等、韓国作品の多くの場面で人々を切なくさせ、また勇気づけてきた。

それを美しく理解しやすい姿に作り上げたこの映画が新鮮に映り,改めて
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

本当にわからない時は、
何を信じるか自分が決める。
信じたふりをするんじゃ無くて
自分の選択に覚悟を決める。

激しく納得。

ああ信じるしかなかった、とか
状況的に〜だった、とか
自分の選択に言い訳
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.3

何十年も前、彼女のコンサートに行く機会があり、そこでは「the VOICE」の名に違わなないパフォーマンスで観客を魅了し、ボビーブラウンと娘と一緒にステージで笑う姿は幸せそうだった。
この映画の中では
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サンコースト(2024年製作の映画)

3.6

ヤングケアラーの辛さ。
自分の人生を楽しまなくていいのかという焦りと愛すべき人の介護から逃れようとする自分への罪悪感。
最悪!に見える母の言動も
深すぎる悲しみと責任の中で生き抜くための手段なのかも。
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

3.8

老年期、社会で愛されるには「可愛いおばあちゃん」になって突然幼児のような扱いを受ける事にものすごい違和感だったので、本作は実に痛快。

アメリカ法曹界、唯一無二の超人ギンズバーグ氏が性差の平等に取り組
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Coldplay Music Of The Spheres: Live at River Plate(2023年製作の映画)

5.0

自分にとって今世最高パフォーマンス、プラスJINさんの存在が形になって残っていることが満点。
この世にはそうなる他なくてなったんだろう天使のような存在の人達がいて、彼らが作る天国をFIX YOUに見ま
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.7

一方から見れば疑う余地ない真実も、
他方向から見ればペテンか狂気。

論拠や正論で固められて尚、
「私は差別していない」
と不思議顔で言える現実が
もう世界平和とか絶対無理🥲
と私達を落胆させる。
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ハント(2022年製作の映画)

3.7

序盤から、圧倒的なスピード感と緊迫感で引っ張る力強さと、主演2人の交友の広さか、演者の豪華さと瞬間的な登場に目が離せない。
緊張しながら、どうなる?どう着地する?と楽しめたし、
ああ、日本ではこれは無
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

ケイト•ブランシェットって本当になんでもできる。
役作りも演技もずば抜けてて成功してて、
ターのように、羨まれたり妬まれたり裏切られたりして同じ結末をたどらないでほしい、と切に感じた映画。

あしたの少女(2022年製作の映画)

3.5

搾取というものについて
映画の中でも生活の中でも考えさせられる。
それについて絶望的に振り切っていた作品。
日本でも、搾取される側に問題があると匂わせる風潮が本当に怖いのだが、
ここでは作為も不作為も
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.2

個人的に好きなものが詰め込まれた、年の終わりの宝箱のような1本!

中盤までバーナデットの何もかも上手くいかなさが本当に身に積まされる。
周りに自分を決めつけられていく怖さと絶望。
周りの人々の巻き込
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ハッピーニューイヤー(2021年製作の映画)

3.7

既視感のあるシーンもあるのだが、要所要所の展開や演出が実に巧みで、やっぱり涙が出てしまう一本。
自己愛のために誰かを犠牲にしないこの世界観を綺麗事と呼ぶのだろうけど、その綺麗事こそ誰もが癒されたい年の
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

3.8

キム・ジュンハンの流暢な日本語を聞きたいと思って、当時の情勢について深く知ろうともせずに見始めてしまった。
日本での公開が遅れることになったこの内容と表現、この映画の日本人役を引き受ける日本人俳優を探
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

この時代の世界観、言葉が好きだし、当時の諜報活動にも興味が掻き立てられる自分には非常に魅力的。

蒼井優さんは昭和初期から30年代くらいの良さが本当にマッチする女優さんだと思っているし、彼女の台詞回し
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正欲(2023年製作の映画)

4.1

鑑賞前の
人ごとだと思えることしか無邪気に楽しめないかったら?
少しでも当事者であったことが違和感や嘘臭さで一杯に描かれていたら?
という不安が払拭されてホッとした。
演者は皆研ぎ澄まされていて、とり
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.3

演者の皆さん、本当に凄い。
益岡徹さん、調理しているシーン特にカッコよかった。
映画の作りや出来以前の自分の中の疑問、
「本心というのは人から口汚く罵られて曝け出さないといけないのか。静かに心の中にし
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(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

どんな風に生まれても、生まれてよかったって思える時はあるよ、
という答えの薄っぺらさと残酷さは
生きていると必ずと言っていいほど思い知らされる。
その、トドメのような本作。
セリフの中に多用された、
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