427さんの映画レビュー・感想・評価

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Here(2023年製作の映画)

5.0

久々に完璧な映画に出会った(自分にとって)良さで涙が出そうだった。
自分に刺さったということ以上に何もないけど、時間の切り取り方が本当に大好き。
それが究極の良さ。

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

5.0

どちらかといえば『Here』派だけど、こちらも素晴らしかった。
終電を逃し、2時間歩く羽目になったことを思い出した。街がしんみりしてて、独特の涼しさを感じた事と隈研吾風の建物だと思ってたものが本当に隈
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

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ラーメン頼んだら期待通りのうまいラーメン来たって感じで楽しい映画だった。
エリート競争の中にいるマンスプレイニング系白人中年男性像が良く言えばかなりリアル、悪く言うとエグ味があった。ずっとちょっとズレ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。多分誰も泣いてないところで泣いた。

アレが最初に登場した時にこれは絶対アレだろと思った。そしたら本当にアレで、アソコにぶっ込まれていた。これはぶっ飛んだ事と言えるのだろうかと気になった。
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プライベート・パーツ(1972年製作の映画)

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各々プライベートパーツの為のプライベートパーツがあるんだろうけどそんな部屋の内装で主張することないだろって思った。てゆうかプライベート無さすぎやろ。パーツでした。

インポート、エクスポート(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

全く笑えん状況に地獄のような気まずさが何故か面白いし極めて気色悪いのに謎の居心地の良さがある。美しい構図と独特のテンポが功を奏していると思う。
何も説明してくれない中で段々と理解する。そして、いつか2
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

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正直この映画の意図が魔女狩り的なものを容認する事なのかそれともアイロニックに批判する事なのか分からないから何とも言えない。前者だったら今話題の森何とかと同様に軽蔑してしまう、後者ならキリスト教の男性主>>続きを読む

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

5.0

札束で殴られた気がするけど殴るべくして殴られたようで悪い気はしないというか面白いからなんでも良い。何かわかりそうで何も掴めないけどわかった気になれる個人的傑作。良くないところを挙げるとすればドニさんの>>続きを読む

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

5.0

終始タチの悪い嫌がらせのような映画だがこれほど観客に確実に何らかの影響を残す映画は無い。ドライヤーやファスビンダー(誰だったかあんま覚えてない)の言葉の引用がまるでこの映画を「芸術として捉えてくれ」と>>続きを読む

ラバー・ジョニー(2005年製作の映画)

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Warp Records版すみっコぐらしとでも言えようか。可愛らしいすみっコ達が現代社会に困憊しきった人々を癒す事間違いないであろう。神が与えし至高の6分間。全部嘘。

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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こいつらめっちゃ歌うやんけ…という記憶を最後に序盤でスヤァしてしまったのだが、起きても尚歌っていたので、これはそういう映画なのだと気づいた。
2幕の半分くらいからは目をパッチリとさせてくれた。特に3幕
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眠る虫(2019年製作の映画)

5.0

開幕男女バンドの会話でこれ苦手奴か!?と構えてしまったがめちゃくちゃ好き奴だった。良くない癖や。
音に注目したリアリズムのように思えてファンタジーで温もりを感じさせる不思議な映画。これこそ劇場で複数回
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ヴィタリナ(2019年製作の映画)

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物語に関しては恐ろしいほどに何も感じなかった。それは僕が誰かを失った事がないからか、優しくないからか、開演ギリギリまでミッシェルの「カサノバスネイク」を聴きながら全速力で走っていたからか、わからないが>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

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久しぶりに邦画を観たがめっちゃ面白いですやん!
めっちゃ面白いですやん!って思うまではせっかく美術が素敵なのに構図もカットも冴えねえなと思っていたが明らかに急に面白いですやんポイント(明らかに急に面白
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

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午前4時半、課題の山にオンザロックと言った所であるのだがレビューを書いている。この文章を今書きたいが為に書くように、大して面白くなかったこの映画を衝動的に見る日がまたいつか来るとわかる。登場人物にはイ>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

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このままだとマーティンは学歴コンプ拗らせイキリ成金だけど、この認識でええんか?もっと大事な事あるんとちゃうか?とド突きそうになる。語らないと言うより言葉足らずでフワフワしてる。マーティンエデンという人>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

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エンタメ性のないグロテスクはただの拷問で、この映画ではそれがずっと続く。あれやこれやと考えていると永遠に続く地獄を前に思考をやめてしまいそうになる。戦時中の汚れをこれでもかと言うほどに、人間らしいと言>>続きを読む

ダムランド(2002年製作の映画)

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私が地球に生まれた理由があるとしても絶対このアニメに三十五分使う為ではないと容易に想像できる。全体を通して意味不明かつまらないのどちらかなのだが稀に超笑える瞬間があるので思わず最後まで見てしまう。要す>>続きを読む

年をとった鰐(2005年製作の映画)

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腹ペコワニさん可愛いな。何が良くて何が良くないかそれは各々。ただ、運がなきゃその通りにはならない。僕だったら子ワニを食ったら親ワニを食わないと、一本食ったら十二本食わないと見つかるのが怖くてソワソワし>>続きを読む

ロープ(1948年製作の映画)

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サイコパスバカがバカを見る。無理矢理、優生思想詰め込んだ感否めないがこの映画の存在意義がそんな事を気にさせない。
いつかおうちパーティでこの映画流して騒つかせたい。

山の焚火(1985年製作の映画)

5.0

消化不良を起こしている。胸糞や後味が悪いというわけではなく、この映画が私の中に収まりきらないのである。
舞台は勿論山の中、自然の外に在る我々の世界とは何処か根本が異なっていて社会が上手く機能していない
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

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今までずっと「プラダを着た悪魔」を見た事あるような顔して生きてきたが実は金曜に初めて見た。騙してしまった人には申し訳ないと思っている。「プラダを着た悪魔」を初めて見るのは金ロー吹き替え版でなければなら>>続きを読む

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

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セリフがいちいちオレガノくさい。娯楽映画のお手本みたいで1時間半だし空いた時間にピッタリはまる。90年代を知らない僕にとってザ・90年代のように見えて漠然と憧れてしまう。今日は華金だな?
面白く爽快な
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

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エロすぎてエロスがゲシュタルト崩壊する。でも、「これエロいから見なよ」って言うにはキモスが邪魔をしてくる。
全然面白くなくてビビってたら途中から面白くなさすぎて面白かった。と思ったら途中から結構面白く
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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オーストラリアから来たバンドをそこそこなライブハウスで見た時を思い出した。ライブ後の打ち上げに誘われて朝まで遊んだ。英語に揉まれ疲れたがザ・スミスとか(曖昧)をみんなで歌ってとても楽しかった。そんで彼>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

5.0

何と分からず気ままに走り回る雰囲気。
最高。一万年おきに観てるけど毎度ドキを胸胸させてくれる。
こんだけ疾走感のある作品なのに恋が全く進まないのがまた素晴らしい。でも、これが本来の恋であるべきだと私は
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π(1997年製作の映画)

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痛みの表現巧みやなぁと思っていれば、宗教と数学を絡めてとんでもないスケールの話を進めてくるからびっくりした。その割に都市伝説バラエティのような事をベラベラ抜かすのでこいつ実は賢ぶってるだけの馬鹿か?な>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

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やべぇ…よくわからねぇ…というのが第一の感想。まあ、ドランの意図的な不明瞭さだと思って割り切っているけれども。


ネタバレ含む



俺はマティアスがあまりにイカれてるものだから統合失調症だの記憶障
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最強の出前人(1994年製作の映画)

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足が震えて歩けなくなるシーンが好き。
何とは言わんが極端な右の人と左の人が観たらどっちもキレそうなのが一番面白い。無敵風火輪に巻き込まれないように気をつけて。
テンポがめちゃくちゃいいけどまだアゲれる
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

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カルト映画を3連続で見た後、五臓六腑に染み渡るジムジャームッシュ。ワンカットに慣性の法則が働き、想像が広がる。小津映画のように自然な冷酷さを謎のぬくもりが包む様を十分に言葉にできない。感情が言葉にされ>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

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死ぬほど気色悪いけど何故かスタイリッシュに思えてしまう。トラウマにしようと思えばできるくらい気持ち悪いけどね。
子育てしたくないという気持ちを本気で表現したんですね。精子をかわして踏み潰すコブ女は天使
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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禁断の惑星が聞こえて来るけど面白い。
飼われてる人間を見るとどうしても人間に見えない。人間の傲慢さなのか俺の傲慢さなのか。
青頭引っ叩いたら良い音なりそうだな?

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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演技、演出、脚本全てが上手く噛み合い名作が生まれる。それらが一つでも欠けてはいけない。言わば名作は奇跡であると考えずにはいられない作品。音がないだの色がないだのと考える余地はない。
「よし!ジャンヌダ
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

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B級エロ映画だと思って観たらめちゃくちゃ好きな映画だった。それもそのはずコーエン兄弟による作品である。それもそのはずと言っておきながらコーエン兄弟の事は噂にしか知らずこれが私にとってのコーエン兄弟デビ>>続きを読む