ひとり薄暗い居間で、茹で上がったじゃがいもの皮を一枚一枚剥いていくあの佇まいは忘れられない 当時10歳の長女インインと同じ年で2010年を生きていたという事実に衝撃で、人間の持つバイタリティにひととき>>続きを読む
この作品に関わったすべての人の力量にまず感服で、この丸め込まれる感じは嫌いじゃない 宇宙やマルチバースという不確実なテーマを扱いながらも今この世界線で生きているということを誇りに思ったりもして最終的に>>続きを読む
カウリスマキよりもシンプルな後味 北欧のみずみずしい景色と密度の高い寝台列車 最後は体の芯から温まる無垢な大人のラブストーリーに好感が持てる "アンラッキーガール"を演じる主人公の空虚な感情の表現が秀>>続きを読む
6-70年代のアメリカの歴史をインプットしてから観た方がよい あの控えめで無口なコワルスキーが車を暴走させるのがかっこよくて忘れらんねえよ… のりでくっつけたみたいなもみあげにもうっとり
名残惜しい日常 空気が澄んでいる 親の寝顔はわたしも気になってよく覗いてしまう
トリッキーだしあんまり集中できなくて何が何だかよくわからなかった 鈴木清順のような演出がちらり
初っ端から『長屋紳士録』の画面が逆さになるワンシーンをオマージュしていて胸がキュンとなった
1ほどは面白味は欠けていたけどやはり画面の効果は素晴らしい
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フェミ映画 女性として生きていれば?誰しもが経験するであろうトラウマと悲劇に共感しつつもちょっとお腹いっぱいすぎる 強くならなきゃいけないのもそもそも皮肉っぽくてやだなとも思う 捻くれているのでこの映>>続きを読む
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監督・プロデューサーらが最後は希望で終わらせるよう意識したと言っていたけど、個人的には最後まで不安と絶望が残る形だった いろいろ設定的に物足りないなと思う部分はありつつも結構しんどくなる場面、身につま>>続きを読む
これは期待以上だった トムクルーズこの世界を見せてくれてありがとう
殺害後に腹が減って物を貪り食う感じがアドレナリンを感じて狂気だった エンドもさすがだよ 2,30年前のキューピーのcmぽい音楽と映像もいいな
ホン・サンスと同様に反復と差異が絶妙 学校と自宅の登下校で繰り返し映されるあの後ろ姿に釘付けだった チンピラ少年にやっと吐き出せた「お金はないけど私を守ってほしい…」のチェンの言葉に切な胸キュン 中国>>続きを読む
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(能動的に)コーダのドキュメンタリーを観に行ったわけだけど、家族含め、私は聴者なのでろうやコーダを完全には理解することがやはり不可能であると突き付けれた映画だった 互いに分かち合えない部分があるからこ>>続きを読む
普遍的な手法なのに、窓ガラスや鏡越しに写るモチーフの存在感や演出に思わずドキッとしてしまうこのメロドラマ 自宅での会話がどこか知的で遊び心が効いていて、オトナってすげえ……となった
夫のしょっぱすぎる塩対応、それでも健気に尽くす時子 突き放されて真っ逆さまから転落し、足を引きずりながら登る階段は虚しい以外の何ものでもなく… 惨めな気持ちが部屋中に充満してる…
これは斬新 好きな人を振り向かせるために、好きな人の好きな人を誘惑するサイコラブストーリー サイコパスな山田杏奈がほんとうに可愛い
映像へのアプローチの仕方が全く違うので比較はできないのだけど、正直、天使の方が映像表現としてのインパクト、圧巻の佇まいがあったのは確か
一音でも外すと殺されてしまう天才ピアニスト 難曲を演奏中に電話かけたりメール打ったりと珍プレーが絶えず、そこらへんのピアニストとは全くもって格が違う もはや犯人の動機とか物語の秩序性とかはどうでもよく>>続きを読む
鈴木三重吉の影響下により、生活綴方運動という民間教育が盛んになりつつあった戦前を舞台に、子どもがありのままに書き、世に広めることのもたらす意味を淡々と描く 私だったら、見たもの(うさぎが草を食べるとこ>>続きを読む
期待値を上げすぎたが、それなりに楽しめるエンタメ感は十分に得た それより映画館の規模に対して従業員の人数が割に合わないくらい多くてめっちゃウケた