ながみーねさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

ながみーね

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.9

 面白かった。東大全共闘と三島由紀夫の対話の内容は私にはほとんど理解できない。もちろん点だけ追っても追いつけないとは思うしだったらもっと勉強しろって話だけど…ただそれでもあの時代にあの場所に生きた彼ら>>続きを読む

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

3.8

 ドンシーゲル版に比べてパラノイア感が増している。怖がらせ方も分かりやすいというか露骨というか、お化け屋敷に入った感じで楽しい。ドナルドサザーランドの圧倒的存在感。

ワイルドカード(2014年製作の映画)

3.9

 良作。「男」についての物語。感情の転換を映像処理で誤魔化すのは得策とは思えないが、お話自体は好みだしステイサムはやっぱり渋くて良い。

アフターショック(2012年製作の映画)

3.9

 良作。神も仏もいない世界の話。人間のどうしようもなさと可能性についての作品なだけに、終盤の展開でちょっと乗れない部分もあった。オチも安易に思う。それまで人間ドラマとしてよく出来ていただだけに悪い意味>>続きを読む

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.9

 面白い。話は底抜けにくだらなく登場人物みんな軽薄。ゼメキスの巧さが光る。この作品の悪意がどこに向いているのかは気になる。

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.9

 それほど怖くはないが終始楽しい映画でした。食人族側の主要キャラ以外のとりあえずエキストラ集めました感が凄い。素人っぽさ全開。これはホラー映画としては危ういバランスだとは思うけど、個人的にはみんな愛嬌>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.2

 私には合わなかった。※ちなみに原作は未読。村上春樹の小説は一つも見たことがありません。
 自身にとって重要な問題に対して、主人公がとるアプローチの仕方が非常に回りくどく、勿体ぶってるので話が長くなる
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乱れる(1964年製作の映画)

3.8

 窮屈な現実に生きる人々の人生。世知辛い。私にはまだ大人すぎるかなぁ。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.0

 やっぱり前作同様苦手でした。役者の東映ヤクザ映画っぽい演技だけではこの虚構を支えきれていないように思う。思い切って三池崇史や石井隆、きうちかずひろ、黒沢清のような嘘全開でヤクザ・刑事を描いた方がまだ>>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.3

 滅茶苦茶面白い。個人的シリーズ最高傑作。揉め事映画。ここまで大局的にヤクザの世界を捉えたヤクザ映画は他に無いんじゃないかな。長い物に巻かれ、追い詰められ結局は尻拭いの殺し合いをさせられてしまうヤクザ>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.8

 殺戮盲目クソジジイのキャラについてはもっと突き放して描いた方が良い気がするが、映画としてのルックは良いし同時多発するサスペンスが楽しかった。前作後半のジジイから逃げては捕まるの繰り返しがクドくて嫌だ>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.1

 狡賢い大人に結局は上手いこと丸め込まれてしまう若者達の物語。極道を心底馬鹿にしながらも、そこに生きる人々は活き活きと描いている。何度見ても面白いし見るたびに好きになってる気がする。何なら鑑賞1回目は>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.1

 仁義なき戦いシリーズ独特の熱気、エネルギー。いやー改めて面白い映画ですねぇ。今これを再現しようとしても上手くはいかないし、古臭く見えるだろう。これが時代性なのかな。

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.9

 ジェームズガンらしいノリの良さと軽さ、くだらなさや遊び心が万歳で楽しめる。お話は結構スカスカだけど別にそれが嫌だとも思わず、派手なお祭り騒ぎを見てるようで飽きなかった。
 悪党の魅力は観客に媚びず共
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.6

 まぁまぁかな。ひたすら家の中でワニと追いかけっこする話が続くので途中ダレた。アジャ作品の画は艶っぽくて好み。

フューリー(2014年製作の映画)

3.9

 身も心もマッチョな奴らの話。デヴィッドエアーらしく愛着を持って彼らを描いている。主人公チームが俗っぽくてゲスいのが良い。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

2.9

 今年ワースト級。社会が抱える「正しくなさ」をひたすら確認する“だけ”の作品。
 作り手が観客に伝えたいメッセージを丁寧に語られても、確かにそうだよね(悪く言えばだからどうした)以外の感想が出てこない
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.1

 何度観ても楽しい。アクションの展開のさせ方が巧いし丁寧。ドッカンバッカンだけじゃないから飽きない。アランリックマンが素敵。傑作。

トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.1

 ヴァーホーベンの悪趣味全開。マッチョな男が理想の女と共に世界を救う、まさに「男の夢」を詰め込んだ作品。作品の構造は複雑なのに、ちゃんと面白いのが流石ヴァーホーベンな一本です。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

 トンデモ映画。結局バクラウのことはよく分かんないんだけど面白かった。絶妙なヘンテコ具合、はぐらかし、ハッタリ。侵略に対する抵抗というシンプルな話をこんなに奇妙なテイストで作ってしまう勇気。これ作った>>続きを読む

グリーンルーム(2015年製作の映画)

3.6

 乗れそうでイマイチ乗り切れなかった。籠城戦で面白くなりそうだったのになぁ。残念。

ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

4.1

 イチャンドンは巧い。ヘタすれば内向的でひたすら心象風景を映すだけの内容になりそうだが、そうならないのが凄い。画面の向こうには他者が存在する毒々しくも美しい世界がある。
 祈りのようなラスト。受け止め
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.1

 画面はひたすら美しい。話は残酷。世代間のギャップは埋まらない。特に戦争経験者達の会話は愉快で楽しそうだが、同時に何かその時代に取り残されているような切なさもある。長男夫婦に子供がいないのも何か不気味>>続きを読む

四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)

3.8

 愛のコリーダに近いものを感じる。実際大島渚も本作を評価していたっぽい。向こうよりももっと軽やかでひょうひょうとしている。結構楽しめた。色地獄とやらに私も行ってみたくなりました。

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

3.8

 ガチンコとして描かれたプロレス映画。ガチンコとして描かれている故に試合はかなりカオス。審判は贔屓しまくりお互いに反則技をかけまくりの何でもありの世界。まぁ楽しい作品ではありました。

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(1992年製作の映画)

3.8

 苦悩映画。語り口はかなり違えど、内容はスコセッシのミーンストリートに似ている。あっちでもハーヴェイカイテルは煩悩の塊でした。苦悩するにしても、もうちょっと他の登場人物と上手く絡んで欲しかったとも思う>>続きを読む

けんかえれじい(1966年製作の映画)

3.9

 喧嘩じゃ喧嘩じゃ、喧嘩祭りじゃ。ひたすら喧嘩に明け暮れる日々。そういう意味ではクローズみたい。画がキマってる。熱気が伝わってくる良作。

野獣の青春(1963年製作の映画)

4.0

 面白い。軽快でエネルギッシュ。突然鳴り響く音楽の使い方もかっこいい。男の仲を引き裂くのはいつも女だ、的な映画でした。

逃げた女(2019年製作の映画)

3.3

 自然主義。白々しく作り上げた「日常」は映画としては面白いのか、いや面白がることはできるとも思うが、本当にこれで良いのだろうかなんて面倒臭い心理状態に陥り、鑑賞中は終始色々と考えてしまって話の内容は覚>>続きを読む

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

4.2

 持たざる者の武器は悪意だ。カメラも役者もひっきりなしに動き回り、台詞・芝居のテンポも早いのでずっと面白い。滅茶苦茶巧い。シャブロルすげぇ。傑作でした。

SYNCHRONIZER(2015年製作の映画)

3.9

 万田作品の中では、全部見てるわけではないが、一番好きかも。滅茶苦茶クローネンバーグ。設定や展開には色々ツッコミどころはあるし低予算感もあるが、そもそものお話が興味深く面白い。久しぶりにクローネンバー>>続きを読む

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

3.7

 アイロニーが過ぎる、メタフィクションが過ぎる。イマイチ乗り切れなかったかな。ハリウッドもバカだが観客もバカだ、おまけに本作について分かった風な口を聞くお前(私)もバカだと言われてる気さえしてくる。ま>>続きを読む

石の微笑(2004年製作の映画)

3.8

 家にしても街にしても画になるなぁ。羨ましい。バリバリなファムファタールのヒロインが決して正統派な美人じゃないところに妙なリアルさを感じる。スリルとエロスは噛み合わせがいい。エロいい映画でした。

ブルーサンダー(1983年製作の映画)

4.0

 面白かった。ヘリコリプター映画。ロイシャイダーがとても渋い。撮り方はクールだけど、話は結構雑。街中で暴れすぎ、二次被害出まくり。ヘリチェイスが見もの。

アオラレ(2020年製作の映画)

3.8

 「激突」×「フォーリングダウン」。ラッセルクロウの風貌が100点。リアルに話の通じない相手ってまさにこんな感じの高尚さのかけらもない輩ですよね。話の引っ張り方がかなり粗いので、正直乗り切れないところ>>続きを読む