やげんなんこつさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

やげんなんこつ

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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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巨匠スピルバーグの自伝的作品であり天才映画監督の子供時代がテーマとなる作品。

複雑な家庭環境の中で生まれる葛藤がありながらも好きな事をとことん追求する姿は私たちへのエールにもなる。

粋なラストカッ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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マルチバースで想像もつかないカオスな世界。

誰もが経験した事あるであろうあの時あの選択をしておけばという選ばなかった道の先を体験できると同時に違うマルチバースよって育まれる家族愛も描く壮大な成長物語
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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文字通り全身全霊を込めた凄まじいボリュームと圧倒的な熱量にはグッとスクリーンに引き込まれる。

雪折や玉田といった仲間達との友情物語やジャズを愛する彼等のセッションには情熱を感じるし演奏によって聴衆の
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

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海辺の映画館を舞台にどこを切り取っても美しい光と影が彩る世界とひっそりと照らす明かりの様な音楽も素晴らしく秀逸。

多くは語らずとも苦悩や悲しみの心情を表現しきったオリヴィア・コールマンの存在感にサム
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

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フェーズ5の幕開けと共にこれまで展開されていたマルチバースの世界が一気に広がるアントマン3作目。

シリアスさもありつつもアントマンらしいコメディ感もありバトルのギミックもとても良くメインヴィランとな
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別れる決心(2022年製作の映画)

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ミステリーサスペンスの要素もあり直接的な描写はないけどとても官能的な表現と話が飛んでもすぐに理解出来るように作られてる演出も流石。

事件の真相なんて二の次に思えるタンウェイの妖艶な魅力に取り憑かれ鑑
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

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手紙から辿る母親の生きてきた軌跡、そして重く苦しい物語の結末。

苦しすぎて感情移入出来ないぐらいいつ崩壊してもおかしくない想像を絶する人生に驚愕とも言える数式の答え。

言語化するのがとても難しく救
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対峙(2021年製作の映画)

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加害者の親と被害者遺族の再開。

事件の回想はなく両者から発せられる言葉だけで被害者遺族の悲しみと加害者側の苦悩する様が理解できるし対話によって見つかる答えも存在する。

終始重い内容だけど密室での対
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エゴイスト(2023年製作の映画)

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この作品で描かれるエゴに関しては救われる者が存在するのだから嫌悪感は全くない。

人との繋がりの手段として使われるお金に関しては愛やエゴを示す表現方法としてシンプルでわかりやすいと同時に危うさも十分に
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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閉鎖的な孤島が舞台で美しい風景とは裏腹に展開されるかけ違えたボタンの様に少しずつ大きくズレていく複雑で価値観の違う2人の関係。

どちらかが正解という問題ではなくたった一度の人生における選択の大切さと
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

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ノスタルジックでありセンチメンタルな狭くて広い青い世界を舞台に卒業式の前日と当日の2日間を濃密に描いた青春群像劇。

楽しさに悲しみに辛さなど学生時代に感じた事は心の中に鮮明に残り格別な時間と空間はと
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

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ファンタジーさや絵本さもある優しい童話の様な物語でもありとても癒される。

傍から見れば小さすぎる原因から戦争まで起こってしまう2つの国の対立構造も全く難しくなくナランヤバルとサーラの恋愛事情も可愛ら
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セッション(2014年製作の映画)

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バビロン公開記念のリバイバル上映。

才能と狂気に満ちたラスト30分の感情の揺さぶられ方は何回観ても凄まじい。

自分を貫き自分だけの音楽性を追求する2人の表現者の復讐と狂気が詰め込まれた圧巻のセッシ
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バビロン(2021年製作の映画)

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ジェットコースターの様に目まぐるしい刺激的な展開に188分ノンストップで駆け抜ける劇薬でもありぶっ飛んだ世界観に誘ってくれる栄光と挫折の物語。

少し説教臭さを感じるけどディミアンチャゼルのやりたい事
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

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映画愛は勿論のこと映写に対する関心がとても強くかなりぶっ飛んだ行動もありつつも過剰な演出は一切なく光と映像に魅了される様を静かに描いている。

物を1から作るワクワク感や少し残酷な展開が訪れるものの少
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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映画らしい起承転結がなく巨大な権力に対して真相を暴くまでに進む淡々とした物語がドキュメンタリーらしさもあり記者達の信念と覚悟が伝わる。

加害者本人を追求するだけでなく示談という制度やシステムに踏み込
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非常宣言(2020年製作の映画)

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逃げ場のない飛行機で発生したバイオテロ。ウイルスという目に見えない物だからこそ、知らずに内に次々と感染していく様はスリリングさに恐怖感もプラスされパニック映画として質も高い。

極限状態の中で置かれた
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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前を向くだけじゃなく後ろも向くそしてまた前を向く、出てくる登場人物が全員が人間らしく過剰な演出もひとつもなく見せ方が素晴らしく静かだけど緩急があり確かな熱さは存在する。

ケイコの誰よりも静かな世界で
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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前作の森から海に舞台を移し、家族愛や絆や繋がりという普遍的なテーマを壮大な世界観と映像美に圧倒される凄まじい映画体験。

王道のストーリーではあるけれど出来る限り大きいスクリーンで観る価値のある作品。

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

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過酷な収容所で祖国へ戻る希望を抱き生き続ける姿を描いた作品。

生きる希望を捨てずに家族や仲間といった様々な愛の物語だけでなく世代を超え平和の尊さを後世へ伝える。

二宮和也を筆頭に桐谷健太、中島健人
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

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ファンタジーというより世にも奇妙な物語というか奇跡と言えば聞こえは言いけれど少しホラーと感じてしまう物語。

生まれ変わりとはいえ執着する姿は怖くあらすじや予告からのギャップは良くも悪くも凄いんだけど
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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原作ファンも擽られるシーンもあるし個人的には満足。

湘北メンバーが動くに動く高クオリティのCGアニメはさすがでオープニング含めて鳥肌が立つシーンも多く涙が混み上がってくる。

この時代に新しいスラム
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シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

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自分の夢か弟と生きる道かどちらかを迫られ中国の一人っ子政策と家父長制に切り込む見応えのある作品。

胸が痛くなるシーンはあるが徐々に育まれてく姉弟愛には尊さを感じる。

選択した道が正しいのかは分から
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母性(2022年製作の映画)

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少し肩透かしはくらったものの不快指数がめちゃくちゃ高く様々な母性を見せつけられる母と娘の愛と欲の物語。

それは親としてどうなのと思える場面も多い中、共感できるポイントも存在したりと複雑な感情と共に狂
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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世にも奇妙な物語っぽさが感じられる悪趣味な晩餐会。

常に不穏な雰囲気で進むから次はなにが起きるかと興味が惹き付けられると同時にエンジンがかかってからのバランスが一気に崩れる感じはスリリング。

食に
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

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自然が流れている湿地の雰囲気はとても良く法廷で明らかになっていく事件の背景に判決の結果は観客も傍聴人の様に見守る作りになっていて緊張感のある作りに。

ミステリーだけでなくヒューマンドラマの要素が強く
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ある男(2022年製作の映画)

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偽りに隠された真実を明らかにするミステリー要素に重厚な人間ドラマは後を引く重い作品に。

差別や偏見にヘイトスピーチを扱い、息苦しい描写もある中に救われる優しさが存在する展開は深く心に沁みる。

物語
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

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狩人vs狩人って構図が良く1970年代が舞台なので近代兵器は無く高度な科学技術を駆使したプレデターに対して弓を使い斧や鎗で近接攻撃を仕掛ける肉弾戦がかっこいい。

人間だけでなく動物ともバトルを繰り広
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

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愉快な仲間達かと思いきや一瞬の緊張感はらしさがあって彼らに感情移入させないような淡々とした物語の進み方はある意味誠実さを感じる。

ラストを煽り通り受け取るかは人それぞれなんだろうけど舞台で輝く囚人達
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

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喪失、再生、継承という部分では圧倒的な存在感を放っていたチャドウィック・ボーズマン亡き後の物語として上手く纏めれている印象。

追悼という意味でも現実と映画の世界がリンクしている部分が大半を占め制作陣
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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新海誠節を少し抑えつつもらしさは健在で中盤までの緩急のあまりないロードムービーから終盤の怒涛の畳み掛けと感情の揺さぶり方は流石の一言。

過去作と比べても挿入歌も少なく重い物語ではあるけれど過去と向き
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

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前作からゴリゴリにパワーアップ。

マ・ドンソクのパンチの威力もSEも暴れっぷりも爽快感もレベチでまさに無敵。

躊躇なく斧や鉈やらで攻撃してくる殺戮マシーンの悪役達も恐怖と緊張感を与えてくれる。
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窓辺にて(2022年製作の映画)

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全く飽きない143分と好きという気持ちにフォーカスを当て傷ついた人も存在するはずなのに鑑賞後の心地の良さは流石の今泉作品。

大人の複雑な好きと若者の好きが並行して描かれていてどちらの好きも人間味を感
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君だけが知らない(2021年製作の映画)

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現実と幻覚を巧みに利用したミスリードに誰を信じて行動すればいいかもわからないスリルのある物語といくつもの点が繋がる終盤の展開は流石韓国映画と思わせてくれる。

二転三転するサスペンス映画というだけでな
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恋人はアンバー(2020年製作の映画)

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1995年のアイルランドを舞台に同性愛を公表しにくい閉鎖的な環境で芽生えるアンバーとエディの性別を超えたこの2人の特別な関係性がとても愛おしい。

同性愛の悩みだけでなく大人へと向かっていく高校生が自
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RRR(2022年製作の映画)

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とにかく上がる上がる熱い展開に中だるみのない超濃密なひたすらかっこいいを体感出来る180分間。

単に復讐劇として進むだけじゃなく背景をしっかりと描くことによって回収される物語がお見事。

この2人な
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