八畳さんの映画レビュー・感想・評価

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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

因習村のヤな感じ要素ばかりがバカ強くて、ほかの要素が追いついていない印象。この「ヤな感じ」、アレな喩えを使えば性癖じゃない人がNTRを見たときのそれに近くて、鬱だが上質な鬱とかでなく、ただ単に胸糞悪い>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.9

編集長が死に廃刊となる雑誌に寄せる4つの記事からなるオムニバス形式。記事の映像化だからナレーションの文章がとても技巧的で良い。詩的でない文章での詩的美文だ。日本語訳した人は相当手練だとわかる。
エピソ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

舞台がアメリカの荒野っていう広大な土地なのがいいね。思い返せばホラーって閉所が多いけどこれはその逆だし、それでも脅威はデカいけどデカすぎず、でも舞台は広大で、それでも人が逃げるには狭くて、っていう対比>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.4

ネットの騒ぎの大きさと比べればそこまでの可も否もない映画。フェミニズム的成分があるっちゃあるだろうけど「フェミニズム映画」と言うほど前面に出しているわけではないし、ケンから見る男の苦しさという観点も別>>続きを読む

食人族(1981年製作の映画)

3.4

スナッフフィルムとしてだけ観るならそこまで適任ではない。素直にギニーピッグあたりを流したほうがいい。この映画で重要なのはグロ云々ではなく、「食人族を撮る行為」に主軸が置かれているところ。サイード的オリ>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

「名探偵ピカチュウのマリオ版」と言えば通じる人には通じるだろう。グレート町中華。慣れ親しんだ味を極限に増幅させた先にある映画。

フラッシュ・ゴードン 4K(1980年製作の映画)

3.2

ザ・アメリカ。筋肉とアドレナリンが主食、エロスがふりかけ。別に「人生で絶対に観ておくべき映画」ではないが「観なくても別にいい映画」でもない。なんの学びも感嘆もないし、ありかちな低予算映画とも違う、真面>>続きを読む

それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき(1999年製作の映画)

3.3

博愛を目の前にした偏愛は拠り所を失ってしまう。その辛さが非常によく描かれていて胸が締め付けられる。演出も良い。とくにキララ姫がアンパンマンに告白した直後の濁流のカットは舌を巻いた。

それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ(2006年製作の映画)

3.6

隙自すれば私は言語表現に携わる者なのだが、どれだけレトリックを凝らしたとて「アンパンマンのマーチ」には勝てなくて愕然となることがある。凡百な言葉に技巧は勝てるが、血が通った言葉に技巧は勝てない。
その
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.2

演出とか監督のこだわりどころとかを語ることはできる。ただし、それはほかの人に任せてもいいだろう。今はただ、純粋で、それゆえに痛い「正義」を目の当たりにして、自分ははたして同じように正義に殉ずることかで>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険(1996年製作の映画)

3.8

一言で例えるなら「ケレン味の体言」。本邦における子供向け映画の二大巨塔はドラえもんとクレヨンしんちゃんだが、ドラえもんができないことをクレしんが担っていて、ほんとうに良い関係性だと思う。毎年この二本を>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

5.0

尺的に、そしてなにより面白さ的に「インド版七人の侍」。3時間という長さでありながら全く飽きさせない。一度得た熱は冷えることなく展開と共に重なり合って激しさを増して、ものすごい熱狂はラストのほんとラスト>>続きを読む

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

3.7

サメ映画の亜種でしょ、なんて思いつつ漫然と観始めたのだが、いやぁーーーいろんな要素ごっちゃんごっちゃん混ぜ混ぜだねえ!!!

主人公の天才科学者ぶりはリック&モーティだし、終盤にかけては特撮ヒーロー戦
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13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.5

キャラは知っているけど作品自体は観たことない映画第1位、だと個人的に思っている。かく言う自分もそうなので、13日の金曜日に視聴してみた。
「犯人はヤス」を知りつつ某ゲームをプレイするようなものかなと思
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音楽(2019年製作の映画)

4.1

いや〜〜〜、すごいねこれ。
まず演出的なところでいうと間&間!間の映画!絶妙な長さ。それが唯一無二の雰囲気を醸し出している。

そして中身は初期衝動の話。淡々としていて、そこがリアル。ああーーーー俺も
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

個人的には君の名は。以上天気の子以下、って位置づけ
脚本の荒さは今更言うまい、三作続けてみて「新海誠の映画とはこういうもんだ」と理解した。だからそこにはあえて触れない

ロードムービーとしてはかなり好
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スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

4.0

インド版ドラゴン桜。主演のアーナンド先生役もどことなく阿部寛に似ている(笑)
それはそれとして。天才数学者が私塾「スーパー30」を作りインドの貧しい子供を無償で教育していく【実話】。9割がマジであった
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.6

実はピンボーラーの間で話題になっている今作。出てくるピンボール台のガワはGottlieb製かなと思って見てたら案の定同社の「Devil's Dare」というマシンのリペイントとのこと。てか放置されてい>>続きを読む

おいしい食卓(2009年製作の映画)

2.3

B級ホラーなのは確かだが、限られた中で精一杯頑張ってるなとは伝わる。グロシーンはちゃんと気持ち悪い(褒め言葉)。唯一まともそうに見えるが全面的に信用もできない三女(ジュンナ)も良い。この三女がいるから>>続きを読む

シン・ジョーズ(2016年製作の映画)

1.2

b級ホラーにも二種類がある。b級ながら頑張るところは頑張っていて一応面白く観られるものと、本当にどうしようもないもの。サメものだとギガシャークシリーズなんかは前者だと思う。しかし、本作は後者なんだよな>>続きを読む

クネクネ(2010年製作の映画)

1.4

B級ホラーなのを覚悟して観ているから低予算感はまあ大目に見てやれるのだけど、録音環境が悪すぎるのがキッツい。セリフが聞き取れなくて視聴が止まるところもある。音声はさ、編集時点である程度調整できるんだか>>続きを読む

デストイレ(2018年製作の映画)

1.1

ちょっとちょっとあまりにもお粗末すぎる映画。映画、なのかこれは? 視聴が苦痛になる系のC級ホラー。

ゆるキャン△(2022年製作の映画)

4.8

高校時代が明確に「過去」となりつつある、20代後半に差し掛かった野クルたち。時は否応なく過ぎ、望むとも望まざるとも様々なものが変わっていく……
高校生のころのような底抜けの天真爛漫さはさすがに薄れ、誰
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.6

まーーーいいんじゃね(笑) ってな感じでなんも肩肘張らずに鑑賞できる、ちょうどいいB級映画。悪者たちのデザインがまんまアメコミのそれだし、ニックスはイカれてるけどやっぱ美人だし、ダニエルラドクリフがナ>>続きを読む

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