Yさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Y

映画(751)
ドラマ(56)
アニメ(0)

ニーチェの馬(2011年製作の映画)

3.8

ニーチェについてちゃんと知識のある人なら、途中焼酎をもらいに来た客人の言っていたこととか、各事象の意味することとがわかるのかも。

時代的には近代にあたるのに、2人の生活はわりと過酷そう。
毎日決まっ
>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.7

陰謀論にハマって戦争起こしちゃうの、プーチンじゃんと笑いたくなったけど笑えない。人間が人間である以上、囚人のジレンマ的に悪い結果に行きついてしまうのはどの時代でも変わらないのかね。
2001の宇宙ブー
>>続きを読む

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.9

よく見る刑事モノなんだけど、無理にハラハラさせようとしすぎない感じ、相棒との絶妙な距離感がよかった。

北欧系のクライム映画・ドラマ、悪役の顔に特徴ないか笑?あんな感じの顔が多い気がする。
そしてこれ
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

色味の少なめの街に走る赤い車が印象的。ここまで高級な画を作れた邦画が今まであるだろうか、と言ってしまうとさすがに言い過ぎか。

大切な人を喪失し、その時傷つき悲しむべき程にそうせずに、なんとなくやり過
>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

4.1

どんな展開になるか、少なくとも源十郎の方がどうなるかはすぐに読める(昔話とだいたい同じなわけで)、だけども事の顛末の描かれ方と最後のオチまでの流れが完璧によかった(色々ムナクソもあるけど)。最後の子ど>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

3.7

全員が全員とも自分に都合のいいように証言した、人間の話だった。タイトルが羅生門だけど、ほぼ藪の中なんだね。それぞれの話が明らかになるまでの過程がよかった。
演技は正直ぎこちなくて、ちょっ他の黒沢作品と
>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

事前知識無しに鑑賞し始めたから何が起きるのか、どんな種類の映画なのか、意識を張ってないと何にも気づかないまま映画が終わっちゃう。
ベネディクト・カンバーバッチのちょっと危険でヤバそうなオヤジの演技が上
>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.9

ウェスアンダーソンの作り込まれたおしゃ可愛い画と世界観がやっぱり最高で、3つのストーリーどれもいいけど、どれもあっという間に終わってしまい残り香が少ない。特に1つ好きなのを挙げるとするならストーリー#>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.8

主人公の淡々と対処していく感じのクールさとハードボイルドさがジェイソンボーンとかジャックリーチャーみたいでかっこよかった。ラストの戦闘シーンの地味さもそう思えば許していい気がしてくる。

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

3.3

イーストウッドの『星条旗』もそうだけど、前提知識なしに普通に戦争映画を期待して観ようと臨むと肩透かし食らうやつ。正直なんやかんやと説教臭いことたれてたのつまらなくてスキップしまくりました。      >>続きを読む

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.7

米軍の流した毒でモンスター誕生とか第五福竜丸みたいで、韓国のゴジラじゃん。民主化前のデモの話とかも出てきて、非常に韓国系左翼的。
防疫対策や保菌者に対する扱いの酷さなど現在のコロナ渦みたいと思ったけど
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.9

ホラーとシュールさあるコメディのいい塩梅。ヤバい人達がいきなり家の周り現れて襲ってくる怖さ、アメリカ人にとってはよりリアリティあるのかも。
あの一家の長女が言っていた陰謀論と地底人?達の出自とかの設定
>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.0

ハリポタシリーズで見られたようなワクワク感は全然なかった⋯。酷い表現になるけど、まじでガキンチョ向け子供騙し映画では⋯。いや実際そうなんだろうけど。
金を食べちゃうあの動物の可愛さがなかったらもっと低
>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.7

スタイリッシュスパイ映画。コトの顛末をある程度描いてからちょっと時間遡る演出を若干多用しすぎてたけど好みだった。最初の適性試験?のミッションのアクションシーンが一番好き。
マガジンが空なの、プロなら持
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.1

下北Threeにフラっと入っちゃうオシャレなやつ笑
それぞれの人物同士の関わり方が(まあありがちだけど)よかった。そして何より自然体の皆んなの会話演技がよかった。自然体なんだけど展開はコメディだからず
>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.7

この映画もまたキリスト教について知識がないとちゃんと理解できないし怖くないのかも。怖くなくても十分楽しめはするけど。
不作・共同体からの孤立・原因不明の災い、近代文明以前のこの当時だと絶望的状況なんだ
>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

3.6

漫画好きだったから見てみたら案の定外さなかった。出演者のギャラ代くらいしか予算かかってなさそうなくらいの低予算なのにこの面白さ笑。

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.6

アクションシーンや諸々の演技にツッコミどころはありまくりなんだけど、コメディなのでそこを見逃せば面白い。

ながら観にちょうどいいよ?

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.9

子どもと心を通わせて変わっていった主人公の感じが好きだった。本木雅弘、いい男だわ~。

ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.6

MI6のMがKGBのスパイだったとはねえ~笑
まあ世界平和のためならソ連に限らず全ての国家に核兵器配ってあげたらいいのかもね。

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.1

ディボースストーリーでしたとさ。

今となってはお互いどれだけ相手のことが憎くても一度は愛し合った、その時のことを思い出し伝え合えてたら、もしかしたら離婚に至ることもあんな泥沼の法廷ファイトに持ち込む
>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

決まって始まる朝の光景と日常的ルーティンが月から日曜まで繰り返されるからこそ、毎日起こる違った出来事の中身が光ってた。家の階下の部屋や仕事前の隙間空間・隙間時間に自分の創作に取り組むの理想だね。
詩を
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

科学的事実を直視し対処しなければいけないのに、政治的事情やイデオロギー対立に問題が置き換わってしまうのはマジで残念な感じ。こうしたことをコメディ・クオリティの高い大衆的エンタメに落とし込んで描けるアメ>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.8

クリスマスはすぎたが広くホリデーシーズンなのでハッピーな気持ちになりたくて観た。
それぞれの人物たちの関係の仕方がよかった。ラブコメのうちの"コメ”要素が強めで笑った。

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

人に一方的に話すだけで名前も覚えてないくらいの関係を築いてきたくらいだから、ヨシカもまた透明人間で肝心の"1"に名前を覚えられてなかったのが切ない。ただその"透明人間達"に話してるときのあの語り口調は>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.7

本当は『響』を飲みながら観たかったが、安物のブランデーを飲みながら観ましたとさ。
おされビルマーレイ、正直他にも似たような作品わりとあった気がするけど、海外の人から見れば変わった街・東京の景色とともに
>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.0

渋谷系を推す懐古趣味なオジサンうぜえーと思ってきたので、なんとなく恐る恐る観たけど、1つの映画としての完成度が圧巻だった。リアルなコロナ渦を描いた感じもなんかよかった。

「巡り巡ってきた古着は、ブエ
>>続きを読む

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.7

時代を考慮するとスケールがヤバい。DUNE並みに砂漠を美しいと感じれた(さすがに言いすぎか?)。
ただ話はどうしても冗長気味で、かつロレンスの心理描写とそれに基づく行動の理由がいまいちよくわからなかっ
>>続きを読む

シングルマン(2009年製作の映画)

3.7

冒頭の2人が寄り添うシーンが美しすぎた。男達が眼差しで“その意思”があることを伝えてたあの感じもよかった。
いざ引き金を引こうにも色々具合が悪くて上手くいないあの状況も、笑えるんだけど切ない。

登場
>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

演技上手い人しかいない、めちゃくちゃいい。まじ邦画でこのレベルは貴重すぎる。
松ケンの人の良さそうな感じとか、東出と柄本時生の頑張る姿がかっこよすぎた(柄本時生をかっこいいと感じたのは初めて笑)。
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.4

フルサイズIMAXで鑑賞したら、わかってたことだけど、あまりにも凄かった。映画館出ても浸りすぎててフワフワしちゃって現実にうまく戻れない感じ、やっぱりいいよなー。

リンチ版がわけわかんなかったから内
>>続きを読む

花様年華(2000年製作の映画)

3.9

撮り方が良すぎ。画面の色(特に前半の緑色)が綺麗すぎ。二人の大人同士な感じのやりとりの演技が良すぎ。めっちゃ好みの映画だった。プラトニック不倫、いいね~。
ただシーンとシーンを繋ぐあの演出を短い間に多
>>続きを読む

静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.8

悲劇的なテロなのに、どうしてもどこか哀愁漂う美しさを画面から感じてしまうのが不思議だった。やはりドゥニ監督の作品好きです(不謹慎だが映画なのでしょうがない)。早くDUNE観に行けやって話だね。

今作
>>続きを読む