みんな難解難解言ってるけど、特に難解には感じなかった。というかかなり王道な作りをしてると思うが
静寂と騒音、自然と人工、断絶と繋がり、上流と下流。石橋英子の音楽と人間の以外のモノと一体化するカメラによってこの対比がわかりやすく示される。「水は低いところに流れる」という言葉の通り、資本主義における>>続きを読む
コメディをやりたいのかノワールをやりたいのか分からないし、全然良くないところたくさんあるけど、ドラマ自体はすごい好きだった。
これ恐怖映画?一人の女に愛情を注ぎ込む男たち、でもカトリーヌは結局全て奪ってこの世から消える。残されたジュール可哀想すぎる。最後ハリウッドの大団円ラストみたいな曲調で終わったけど、これイカれてるよね?>>続きを読む
こういう夢幻的な演出は好き。これくらい短いとみやすい。詩人の血とかもっと短くしろ
サスペリア(リメイク版)見た時と同じ高揚感を覚えた。なんか気持ち悪いし、よく分からんけどオモロい!!血、ゲロ、愛!!!
でもこれが、映画っていう芸術形態の一つの臨界点?でもある気がする。
凄い!!!!
原爆投下という途轍もない罪に対して、ここまで誠実に、厳しく向き合ったアメリカの監督が今までいただろうか。
トリニティ実験のシーンは、本当に心臓に悪い。人によってはトラウマになると思う。1>>続きを読む
ヨットの上という閉鎖的な変わり映えしない空間をうまーく演出して90分持たせるポランスキーのデビュー作。一人の女をが囲んだ男たちによるマウントの取り合いによって、微妙に3人の関係がギクシャクしていくのが>>続きを読む
ドアを斧でぶち壊すところ、シャイニングで確実にオマージュしているシーンだった。
シェリーデュヴァルの怯え演技も、この映画の主人公そっくり。
近づいてくる中国人のクローズアップ、なんであんな気持ち悪いん>>続きを読む
大抵、古い映画を見ていると文化の違いや映画文法自体が見慣れないものだったりして理解が遅れることがあるけど、オルフュスの映画はすんなり話が理解できる。
物語と映像演出のマッチ具合が半端じゃない。決して浮>>続きを読む
ありがとうドゥニ、これがみたかった!!
シャラメ主演の進撃の巨人みたいなストーリー。もっぱら権力側によって作り上げられた神話=英雄譚から「降りる」という行為に(本作ではまだ為されないが)カタルシスを持>>続きを読む
自由自在に動くカメラ、人の動き、奥行きを意識した構図にフェリーニと同じものを感じる。でも何でだろうか、こっちの方が圧倒的に情報が入ってきやすい。こんなにゴタゴタ人もカメラも動くのに、一つ一つの情報が整>>続きを読む
苦手な監督アントニオーニ、眠い。抽象的なのは良いのだけれど、演出があまり好きではないので退屈。blow upよりはカメラ頑張ってた
ここまで単純な舞台設定、ストーリーを映画的な豊かさを持って、見応えあるものにしてて良かった!
PMS、パニック障害、家族の死、何か内側の大切な部分を成していたモノを失ってしまった者たちが、互いに支え合うネットワーク。5回くらい泣いた。
自転車を送る、車を洗う、差し入れを買ってみる、分かり合えな>>続きを読む
演出的にはロメールに近いものを感じた。こういう映画を見ていると、「人間は何を見て“面白い”と感じるのだろう」と疑問が湧く。勿論、この映画は面白いのだけれど、人は映画のどこを見て“面白さ”を体験するのか>>続きを読む
80年代倫理観バグりすぎだろ!!高校生に手出しちゃあかんよ。
またそれはそれとして、森田芳光はヘンな監督だなあとつくづく思わされる映画。逆説的だけど、森田映画の良さって「ダサさ」で構成されている気がす>>続きを読む
去年、この映画を見ることを渋った自分を恥じる。こんなに凄い映画だったとは….
まず脚本の構成力凄まじすぎる。結婚を前に突如失踪した市子の生い立ちに、彼女の人生に関わった人物の視点から多角的に迫ってい>>続きを読む
この手の映画は苦手だ。『ラ・ポワント・クルート』を見た時と同じ退屈さがある。まああの映画よりは楽しめたけども。
よそ者に好奇の目を向ける片田舎に越してきた司教の、愚痴のような日記を淡々と描く序盤は、独>>続きを読む
とにかくこの映画は「食べる」という行為の異様さを執拗に映し出す。一列に並んだ食卓で、目の前の料理をただただ貪る。なんだか分からないけど怖い。目の前の欲望に気を取られて、全く周りにいる人に関心を向けない>>続きを読む
もう少しで、現実世界で全く同じことが起きそうでほんとに怖い。
この世で最も愚かなことは、人間が恐怖に支配されることだと思う。恐怖に支配された人間にとっては、良き隣人や恋人ですら敵に変質する。恐怖に取り>>続きを読む
怪談×人間ドラマ このタイプの作品はあまり少ないからオカルト好きとしては嬉しい。怪奇小説とかだとよくあるんだけどね。
この類の怪談をよく聴くせいか、ややひねりが足りない気がしたし、音楽がやけに扇状的な>>続きを読む
金城武がイケメンすぎる映画。
鬼才は広角でとりがち
乱雑なカット割に外連味のあるカメラ。この映画は物語に奉仕する機能的な演出だけで構成されるのでなく、自由で意味のない魅力でコーティングされている(怒>>続きを読む
全編カーニバルのように、夢幻的な印象を与える流れるカメラワーク、ここしかないというタイミングでフレームイン、アウトを繰り返す人々。こんなに複雑な動きをしているのにも関わらず前景、中景、遠景と奥行きがあ>>続きを読む
アキカウリスマキは北欧の福祉社会で取り残された底辺に住む人間を描くことが多いけど、今回も例に漏れず。あまりにも過去作と展開が同じなので、若干先が読めて退屈するも、歳食った登場人物たちのしょうもない行動>>続きを読む
この監督の映画、登場人物がみんなに弱点があって、それを隠すように時に見栄を張ったりするけど失敗したり、そう言う人間らしさを持っていて、愛嬌がある。そこに作為的に感情を排した演技をのせることで独特のリズ>>続きを読む
極端に様式化された演出は、まるで歌舞伎などの伝統芸能を見てるよう。主人公不憫で可愛いからめちゃくちゃすき
アフターサンのシャーロッドウェルズは、この映画を観たのだろうか。映画自体は静かなはずなのに、息をするのを忘れるほど美しい映像と、不可逆な「ある事件」へと進んでいく物語に魅入ってしまった。