7号さんの映画レビュー・感想・評価

7号

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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

あんな選択を迫るのは人でなしすぎるだろ

ホロコースト関係の映画は迫害する側、される側の直接的描写が多いですが、この映画は生き延びたその先に多く時間を割くことにより戦争の傷跡を浮かび上がらせています
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ピアニスト(2001年製作の映画)

4.0

主人公の行動原理が全く理解できないのですが、だからこそ面白いのでしょうか
ハネケ監督は大体共感できないキャラクターばかり出てきますが興味深く、面白い作品が多いです
カメラワークや構図が良いですね
終わ
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.3

なんとなく観るのを避けていましたがいざ観てみたらどストライクな映画でした

スローモーションの使い方が見事
退廃的な世界でギリギリ壁を越えない二人の距離感が絶妙

町並みは綺麗では無いはずなのに美しく
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パッション(1982年製作の映画)

3.6

新しい映画の作成の話になり、どんな物語かを聞かれてうんざりしている主人公はゴダール監督自身の投影ですかね

物語が無くても映画は成立しますが無い映画ばかりでは観る側は疲れてしまうかも

絵画の映像化が
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.0

黒沢監督の作風が好きでこの映画も好きですが、黒沢監督の作風を知らない人が観たら一体どんな感情を抱くのだろうかと考えてしまう

デヴィッド・リンチ監督作品やハネケ監督作品にもありますが、ごく普通の人がほ
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.5

序盤が退屈すぎてギブアップしかけたが、段々と引き込まれて最後まで鑑賞できたのは映像、ショットの美しさからだと思います

ロウソクを持って歩くシーンは贔屓のスポーツチームの優勝がかかった試合を応援する位
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リダクテッド 真実の価値(2007年製作の映画)

2.7

どちらかといえばケレン味溢れる作風が評価されている監督ですが、本作はモキュメンタリーという真逆の撮り方をしています

なんとなく中途半端な印象で、どうせならドキュメンタリーにするか、テーマが似ている「
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.3

重厚という言葉が似合う作品
血なまぐさいシーンですら美しく、クライマックスのカットバックはもはや芸術
光と影の使い方が凄い

名シーンしか無い映画ですが、個人的お気に入りはドンが路上で撃たれるシークエ
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.5

VFX撮影で革新的な映像を撮った結果、あらゆる方面でパクられたりパロディにされていた印象

有名なシーンは大量にカメラを使って撮影されたとか

監督はアニメが好きだそうで、世界観やストーリーがアニメっ
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クローズ・アップ(1990年製作の映画)

4.7

凄い映画
キアロスタミ監督の作品はいつも境界線が曖昧ですが、この作品は特にその性質が強く出ているように思います

ドキュメンタリーなのかフィクションなのか、映画用の演技なのか素なのか
そもそも撮られて
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

3.8

思ったより評価が低いですね
いかにも邦画的なジトッとした空気感は割と好きです
あらゆる感情が彷徨い、戸惑う

償いが苦しみ続けることである以上、お互いに幸せにはなれんよな

真木よう子さんて「ゆれる」
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

イーストウッド監督流の神の沈黙映画だと思ってます

トレーナーの最後の決断は救いなんだろうけど、死が希望になるって悲しすぎる

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

昔のDVDパッケージがもろネタバレなのに、私がアホすぎて最後に「え!?」ってなりました

ジーラっていい女ですよね

未知への飛行(1964年製作の映画)

3.7

シドニー・ルメット監督版博士の異常な愛情

緊張感のあるスリリングな映画を撮るのがすごく上手い監督さんだと思います

面白い映画ですが、いわゆる隠れた名作ですね

評決(1982年製作の映画)

3.9

すごく地味、だからこそ良い
非常にシンプルで、抑揚が抑えられているからこそ滲み出てくる感情をすくい上げたような作り

クライマックスの訴えかけるシーンはすごく良かったと思います

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

2.8

ド田舎生まれのド田舎育ちのせいか全く共感できず
実話を元に作られたとのことなので、評価するのって難しいですね
とりあえず長すぎてしんどかったです

自然の中で生きるって、相当の覚悟と準備と忍耐が必要だ
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

-

子供の頃に毎年夏休みにTVで放映されるのを楽しみにしていました
子供の頃は少年達の冒険に胸を躍らせ、大人になってからは少年達の寂しさや、大人によって傷つけられる悲しみにしんみりしています

子供から大
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1999年の夏休み(1988年製作の映画)

3.6

平成ガメラの金子監督作品
男の子を女の子が演じ、アテレコを採用しているかなり異色な作品
不思議な魅力があり、何とも言えない余韻があります

TV版のエヴァがこの作品になんか似ていると感じるのはなぜだろ
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

2.2

実際にあったことという触れ込みとマーケティングで成功した映画
ゲームのサイレンは本作に影響受けてそう
モキュメンタリーの特性ともいえる、リアリティを追求した結果退屈になるという面があり、フェイクだと分
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.3

公開当時、中学生が殺し合うというバイオレンス描写が話題になり、問題作と言われてメディアに大きく取り上げられていました
演技がオーバーなのは作家性と割り切れば普通に面白い映画です

映画では無いですがク
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シカゴ(2002年製作の映画)

3.9

ミュージカルは全く知らないのですが、映画ならでは舞台と現実を行ったり来たりする手法(衣装も変わる所とか)が良かったです
「何でもあり」な映画

ダンスと歌が上手なキャサリン・ゼタ・ジョーンズに目が行き
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.4

元々、男と女がどうのこうのという映画が苦手で、コメディも若干苦手なので最初、ちょっと合わないかもと思いましたが、シリアスな部分が見えてきた辺りからは割と良かったです

いかにもヌーヴェルヴァーグといっ
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CUBE(1997年製作の映画)

3.6

学校で観て感想を書くために観まくった思い出
VHS版を観ましたが、本編の後にエレベーターの短編が収録されており、それが結構面白かった記憶があります

本編は低予算ながらもそれを感じさせず、細かいディテ
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ハンマーのシーンは直視できませんでした
エスターもそうでしたが足の折れるシーンがめちゃくちゃ苦手です

こういう人が怖い系が結構好きなので、この作品も面白かったです

甘い生活(1959年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

少しずつ緩やかに沈み、堕落して行くような感覚
優雅に見えるが何だか虚しく、そこから目を背けようとしているが、逃れることは出来ない

全体的に整った構図は非常に好みなのですが、私にはちょっと長かったです
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ボーン・コレクター(1999年製作の映画)

-

人生で唯一、観たことを忘れてもう一回DVDを借りてしまった作品(しかも2、3週間前)

相当印象に残らなかったのでしょうが、安楽椅子探偵物だった気がします

パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.4

オープニングクレジットを見て感動しました
後々知りましたが「北北西に進路を取れ」のオマージュみたいですね

デヴィッド・フィンチャー監督のことを心の中でオープニング職人と勝手に呼んでます

エイリアン2(1986年製作の映画)

3.5

リプリーがロボットみたいなやつで現れるシーンは痺れました

全体的なテイストは1の方が好きです

エイリアン(1979年製作の映画)

3.8

エイリアン2の方が人気があるイメージですが、私はこちらの方が好きです
シリーズが進むにつれてリプリーがどんどん普通の人から離れてしまっているように思います

圧倒的な力を持つエイリアンに対して怯えなが
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.6

子供の頃、海の近くの親戚の家で観てトラウマになり寝れなくなった挙句、次の日は海が怖くて泳ぎに行けなくなりました

大人になればたいして怖く無いだろうと思って観たらやっぱり怖かったです

激突!(1971年製作の映画)

3.6

ただの煽り運転をここまで娯楽に昇華させるのは流石だと思います
シンプルでもアイデアさえしっかりしていればここまで面白い作品になるんですね

最後まで運転手がはっきり映らないのが恐怖を増長する良い演出だ
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