髙田由美さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.7

自分で言うのもなんだが割と理性的、合理的なタイプの人間なもんで、前半ずっとテルマにイライラしっぱなし。世の中にあぁいうタイプの魅力というのが存在している事は知っているが、私には伝わらない。見た目は好き>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

メランコリックな
フランス映画らしい
雰囲気や空気を味わう系の作品
ジュリエット・ビノシュはやはり美しい

誰にでもお勧めできる面白い映画とは言えないが好きな人はめちゃ好きだろうな。
時間にも心にも余
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普通の人々(1980年製作の映画)

3.6

不幸な事故があったことだけが特別で
本当に普通の、普通の人々の話。

母親が自己中で無神経で世間体ばかり大事なタイプ。若い頃女性としては魅力的だったのかもしれないが、母親になってはいけない種類の女。母
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.8

古い映画だけど古さをまったく感じない。
撮影の技術も機材も今と比べ物にならなかったはずだけれど、十二分にアフリカの雄大さが伝わってくる。伝える力と物理的な性能とは比例しない。合成の部分はどうしても不自
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恋多き女アルマ 芸術界のファム・ファタール(2001年製作の映画)

3.6

クリムトは出てはいるけど端役。なのにこのジャケ写のクリムト感は何故?
邦題もちょっと違うな
結婚中はむしろ誠実な良い妻
独身の時期は確かに恋愛遍歴はあれども、まだ若いんだし一般レベルじゃない?
恋の多
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.7

もともとトーベ・ヤンソンが好きなこともあって興味深く面白く鑑賞。

ムーミンも可愛らしい童話としてではなく、キャラクターが話す風刺の効いた、時には辛辣すぎる台詞に魅力を感じ親しんできたので、この映画の
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.6

一人なら観ないタイプの映画なんだけど、帰省中の息子が観ていたのでつられて観た。意外と面白い。
やはり安藤さくらさんは間違いない。そして山田涼介くんが予想外に良かった。二人の掛け合いが絶妙。
大阪が舞台
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ケイト・ブランシェットが好きなので、自信に満ちた姿がついカッコよく見えてしまうけど、彼女を中年男性指揮者に置き換えて考えると、昭和ではありふれていた天才型傲慢権力ジジイじゃないか。
神経質なおっさんが
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エデンの東(1954年製作の映画)

3.6

ジェームズ・ディーンって、あの有名な赤ジャケットの写真のせいか不良っぽいイメージだけど、とんだ甘えん坊だ(役なんだけどね)。
母親に、父親に、兄貴の彼女に、まぁ上目遣いで甘える甘える。壁やなんかに頬を
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(2023年製作の映画)

3.5

面白い。面白いんだけど、え?そんで終わり?

ただただメインキャストの二人の実力を見せつけられた。役者の力あってこその作品。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

5.0

前に観た時より長く、「ん?こんなシーンあったっけ?」という部分も…。
以前に観たのはディレクターズカット版ではなかったのだと思う。

やっぱり好き。全体の色味が好きな感じだし、なんかいい。説明できない
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静かなレジスタンス(2008年製作の映画)

3.2

主題はナチス関連の話なのだけど
私にとってはルイーズとエミールの大人の愛の物語でもあった。おじいさん・おばあさんといえる年齢で、なんだこのおしゃれでかっこいい男女のやり取りは。素敵な関係。さすが男と女
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.1

宮崎あおいちゃんの可愛らしさに尽きる。
相手役の吉沢亮くんより10歳近く歳上のはずだけど違和感なし。全然いける。

坂元裕二は本筋と関係のない会話とか細かなディテールの遊びが面白いので、2時間ドラマや
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聖杯たちの騎士(2015年製作の映画)

3.5

物語を読もうと小説を買って帰って、開いてみると詩集だった…みたいな。
映画というよりは動く写真集。
正直内容はよく分からない。
脈絡もなくなんだか状況が飲み込めないけどずっと見ていられる夢のような作品
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.7

純粋さ、優しさ、寛容さ
全て備えた真の紳士
それがフーシ

人を見た目で判断してはいけないというのはよ〜く分かっているのだけど、
あの体型、あの髪型、あの趣向
どぉ〜しても偏った見方をしてしまう。
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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.8

この監督の作品の映像がとても好き。
「心と体と」もそうだったが、本来美しくも何ともないはずの場所(貨物船だの、食肉工場だの)でさえも、光と影の演出や映し方で絵画のように深みのある景色に見せてくれる。海
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ディオールと私(2014年製作の映画)

3.9

職人達がかっこ良すぎる。
プロフェッショナルとはこういう事か。
さすが一流ブランド、働く人たちは個々にそれぞれが魅力的で、またチームとしても素晴らしい。
ひとつのプロジェクトが成し遂げられるまでの過程
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.7

キャストを見ただけで間違いないのは分かっていたけど、予想通りの面白さ。

超ベテラン勢の安定の演技。コミカルな中にも哀愁を漂わせ、爺さん達にも関わらずかっこよさからキュートさまで感じられる。
テンポの
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

面白かった。
決して気持ちのいい話ではなく、人間の、特に女性の嫌な部分をがっつり描く物語。
利己的ながらひたむきに生きる三人の女性の姿を、演技力も存在感も抜群の三人の女優が演じている。
テンポの良い展
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バビロン(2021年製作の映画)

3.4

マーゴット・ロビーに圧倒される

好きかどうかはともかく大作なのは間違いない。
前情報なく昼ごはんの後何となく観始めたら、気付けば窓の外は真っ暗。勢いに押され呆気に取られているうちに観終わったけど、3
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ハートストーン(2016年製作の映画)

3.6

はじめは女子達の気の強さといじわるなノリに「アイスランドの女子って皆こんなん?可愛くな〜い!」って思って観ていたけど、姉達も友人の少女達も、肝心な所では優しく懐深く大人なのであった。
それに比べて男子
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.6

ジェニファー・ローレンスが魅せまくってくれる。
かっこいい。とにかくかっこいい。終始一貫してかっこいい。

アメリカ人の持つロシアのイメージは
やっぱそんな感じなんだな。

一件落着っぽく終わりはする
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オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

3.6

色鮮やかな紅葉の街並みと公園
モノトーンの雪景色
高層ビルが立ち並ぶ夜の街
皆が憧れるかっこいいニューヨークの姿がここに。

美しい背景の中に間違いない美男美女
リチャード・ギアとウィノナ・ライダー
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恋愛適齢期(2003年製作の映画)

3.4

見た目は熟年、仕事は一流の成功者
だけど恋愛精神年齢は高校生レベルの
60代前半男と50代後半女のラブストーリー。
ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンだからこそ成りたつ映画。

ジャック・ニコル
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暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.6

丁寧に作られた品のある恋愛映画。
ほんの10年前の作品だけど、古き良き時代のロマンティックって雰囲気。
おそらく今時の若者とは随分違う恋愛観だろう。
ヒロインが性格故か、時代故か、はたまた辛い過去故か
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソンの作る映像は好き。絵画として部屋に飾っておきたいような色彩。窓から見える景色さえ可愛い、細部まで拘った画面。
ロアルド・ダールも好き。この話どこへ行っちゃうのっていう独特の世界観。
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ニューヨークの恋人(2001年製作の映画)

3.0

残念ながらメグ・ライアン演じるヒロインに魅力を感じない。頭が固くて人の話を効かないし融通も効かない。バリバリ働くキャリアウーマン設定だけど、それにしては精神的に幼すぎるし視野狭いし賢さも責任感も感じら>>続きを読む

緑の光線(1986年製作の映画)

3.7

デルフィーヌはめちゃくちゃめんどくさい女だ。すぐ泣くし。友達だったら厄介だろうな。彼女なんかにしちゃったら尚更。
でも、少し思い当たる。自分にも多かれ少なかれこんな時期があったかも。10代の頃なんて、
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クレイジー・ヘア(2018年製作の映画)

2.6

全体の雰囲気もマダムもおしゃれ。
内容はなんかイマイチ。
娘達、マングース、クレイジーホース。
ディテールがどれも活かしきれていない感じ。

ジョーイ(2020年製作の映画)

4.7

素敵。

10分かそこらのこの作品を観終わった時、幸福感にニヤニヤしている自分がいた。幸せな涙が流れる

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.9

久しぶりに観た。
今となっては「昔の映画」だし、古臭く感じるかもと思ったがとんでもない。ケチのつけどころなく面白いし、今見てもおしゃれ。ハイブランドなファッションは時代を選ばないのね。

アン・ハサウ
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罪の声(2020年製作の映画)

3.2

評判が良かったのでハードルが上がっていたのかもしれない。それほどでもなかった。
これ、筋としては面白いけど映画である必要あるか?ドラマでもいいんじゃないか?原作読むだけでいいかも。

思ったより社会派
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

まさにウェス・アンダーソンの世界
無表情で飄々としたおかしみのある人物達
おしゃれなヨーロッパの絵本のような画
可愛らしいともいえる映像の中で時々現れる容赦なく残酷な絵

全てにおいて細部までこだわり
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.6

美しい景色
カラフルなファッション
おしゃれな車と街並み
陽気な人々
可愛いテオ
かっこいい爺さんライダー達

観ていると晴々とした気分になる清涼飲料水的作品。
もっと感動系かと思っていたけど、意外と
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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.5

フィービー・ディネヴァーが美しい。
彼女を眺めているだけでも満足な作品。

男女が同じフィールドで同条件で働く世の中になってきたが、男女の意識は未だ公平ではない。女性が男性を差し置いて昇進した時、男女
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.5

単純に面白かった。
突飛な設定にしては、メッセージ性もあってきれいにまとまっていた。
が、いつまで経っても王子が「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキンにしか見えず、どうにも入り込めず。
こういう映
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