イスケさんの映画レビュー・感想・評価

イスケ

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ヨルゴス・ランティモスといい、アリ・アスターといい、
「まだまだ新しいクリエイティブって生まれるんだなぁ」と、感心しきりの2024年。


大冒険の果てに辿り着いた母・モナの会社に飾られていた少年期の
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

きっと瞳をとじた人も多かったであろう、ゆったりとした169分間。お察しします。(私も少しだけ瞳がとじていました)

寡作を極め、31年ぶりというスパンで作品を送り出してみせたビクトル・エリセにしか描け
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「ミツバチのささやき」のアナ・トレントに通じる透明感。

ネグレクトの家庭を描く物語自体は決して珍しいものではないけれど、親ガチャに外れてしまった不遇をも包み込んでしまうコットの視点の瑞々しさが、この
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「女の脇の下でヤッた。肘や膝の裏も使ったぞ。」「穴がないのか?」

淡々としたやりとりで、何を言うとんねんw
フリッツの弟の永久に続く誘い笑いも笑えたし、ギリギリでコメディに片足突っ込んでるやろ。
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

マッチのライン生産の美しい流れから入る冒頭がもう最高。

現在のIT&AI社会も着地点が想像できないほどに異次元を極めているけれど、この工場システムがまぁ精密すぎて凄いこと。初めはIT社会に劣らぬほど
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これだけは言わせて。
……超眠かったw


娘を見つめる母・ハディージャの表情に含まれている感情の複雑さよな……

アルコール摂取や深夜の出歩きが心配で怒っていたのは確かだろうけど、それだけじゃない。
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

普段はレイヤーが分離されている庶民と富豪が擬似的に同じテーブルにつく公聴会のシーン。
そこでのキースの演説が堂々かつ論理的で良かった。あれは、Youtuberとして配信慣れしているという強みもあるよな
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ウディ・アレン常連組のウォーレス・ショーンさん、遂に主役ですね。
彼にしか出せない味わいがあって、劇中のキモい行動に反して、なんだか心が和みました。

まぁ、歴代3本の指に入るぐらいに地味で主役感のな
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スリー・キングス(1999年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「ブッシュが反フセインを支持。
 挙句に見捨てた。それで虐殺だ。」

前半のトレジャーハンティングコメディから転調した後は、この梯子外しの酷さを物語り続けます。

かつてのキューブリックの「フルメタル
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ガンジー(1982年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

撮影当時はおそらく30代後半。
MCUファンとしてはすっかり「偽マンダリンの人」である若かりし日のベン・キングズレーの演技に魅せられた。


南アフリカでの体験を経たガンジーの人生は、一貫して「非暴力
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

やっぱヘビーに煙草吸うなぁみんな。

カウリスマキにしては「しっかり物語してます」という印象。
でも、そこかしこにカウリスマキ節が炸裂していて、彼の作品の中でも特に好きな作品です。

何と言っても、ジ
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「この瞬間を一生、後悔する」

ラストシーンで、スミが一瞬立ち止まることができたのに、やはり家から離れていってしまった時のスローモーションがずっと頭に残ってます。

スミがようやく真実に辿り着き、孤独
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

裏で言う悪口も嘘をつくことも良くないけど、一番の罪はアマンダ・セイフライドの可愛さですわ。

しょっぱなから胸でボール弾いちゃうやつとか、誰も支えてくれないグレッチェンを一人で支えようとするやつとか、
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

なんという世界観。

あらゆるパターンや設定の作品が出尽くしている2020年代に、こんなにも独創的で全く見たことのない世界を異次元のクオリティで産み落としてくれたことが尊い。

まだまだ新しいものは作
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

オッサンの心に残っている僅かばかりの少年の心にも響く映画。

実際、若い頃にも観ているのでバイアスもかかってるのだろう。厨二病の香りを感じつつも「男のロマン」という言葉がピッタリだ。


好きなシーン
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17歳の肖像(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「彼は貴方の知性を尊重してくれてる?」

こんなにも素晴らしい大人が近くにいてくれて本当に良かった。

傷ついたジェニーに対して、自分であれば、「はい、自己責任〜」と校長のような態度を取るのが目に見え
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「民主主義の復活」はカウリスマキ流の皮肉……だよね?w


B級バンドっぽさが逆に魅力。
行くところ行くところでクズバンド扱いされる筋合いはないわなw

ビジュアルも荒削り感も節操のない音楽性もそこに
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レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

正直言うとあまりノリきれなかったのだけど、ユニークな試みには好感を持った。見たことのないジャンル。

エブエブだとかロキだとかを思い出すところもあり、かつ、相当なオリジナリティを持っていることに疑いは
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

神を冒涜していると認めさせるために、審問官が結託して一人の女性を追い詰める。基本的な筋はこれだけ。

その見せ方として大袈裟なことはしていないのに、観終わった後に「凄い映画だったな……」と息が漏れるよ
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私と結ばれたら私の好きなラクシュミではなくなってしまう。
彼を誠実なパッドマンたらしめている原動力が奥さんであることをよく理解しているパリーの決断ね。

……いやぁ、そんな綺麗な話はいいからパリーと結
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ホステル2(2007年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり面白いわー。
前作も悪くなかったけど、本作の方が明確に好き!

異常者っぽく振る舞う男の方がいざとなると何もできなくて、優しそうだった男の方が本物の異常者だったという、ありきたりといえばその通
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

キャデラックの幌なぁw

ミッコネンがこの世を去り行くところに、真顔で笑いを入れてくる感覚がやっぱり好き。好きすぎる。これ以上ない棺だわ。

相変わらずマッティ・ペロンパーは存在してるだけで面白くて、
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.7

シリーズで一番好き!
MIBとタイムトラベルの組み合わせがハマってる。
グリフィンの存在が物語の面白さを引き上げてたよね。

10年ぶりの続編なんて駄作になる可能性も高い中、むしろこれまでを超えてくる
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

DCEUのラストをライバルMCUの一作目のオマージュで締めくくるの凄く良い。

「おたくがゴタゴタしてる間に我々は次のステージいくわ!」というシャレの効いた皮肉にも聞こえるけど、やっぱりそこには同じア
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

パグと虫が最高すぎて、1より2の方が圧倒的に好き。
車で割と長尺で歌ってるパグは笑ったw

マイケルの無駄遣いも前作の伏線なだけにニヤニヤ。
カメオじゃなくて、エージェントMとして本編にも出演したい意
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.6

宇宙人が色々可愛いけど、イカ娘が可愛い。
でもバグに着られたエドガーが一番可愛く見えちゃった。

フルメタル・ジャケットの微笑みデブとか、マーベルのキングピンとか、ヴィンセント・ドノフリオの振り幅!
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

生と死の曖昧な境界線に翻弄される凄まじい作品。
難解な作品ではあるけれど、理解なんかせずにこの不思議な世界に迷い込めばいい。


頭の中で何度も解釈が揺れて、結局、どこにも着地できないというねw

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ホステル(2005年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

三池さん、お前もか。

本題に入るまで長いなぁ……と思ってたけど、それらが後半にしっかりと伏線として収まっていくし、謎のビジネスとか設定なんかをいちいち説明せずに展開の中で分からせていく手腕。
これが
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突撃!隣のUFO(2023年製作の映画)

2.5

河崎実印バンザーイ\(^o^)/

小津安二郎のような巨匠とは方向性が違うだけで本物の作家ですね。
えーと、半分茶化してるけど半分は本音です……嘘です、本当にリスペクト。
低評価はZ級への讃美ですから
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

初めてデートに誘って、服もキメて、花も渡して、行くところがビンゴとか笑いすぎて死にそうになるw

贅沢じゃないけど妙にそそる手料理とワイン、カラフルなテーブルクロス。魅力的だったのになぁ。


カウリ
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

まぁ、元々が、

「これだけ豪華なメンバー集められるのはここだけ!祭りだ祭り!」

で、脚本の細かいところを指摘するのなんて野暮だぜ、ぐらいのノリで押し切ってきたシリーズですからね。

キャストのグレ
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

この物語を描くキッカケになったという、16歳のトランスジェンダーの少年が自殺した出来事では、少年は家族の理解は十分に得ていたのだそうですね。
でも社会の中で傷ついてしまったのです。

ルシアを取り巻く
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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

バンデラスのキャラ設定が神ってたw

完全に好みの問題だけど、
「いつもの」展開を豪華なメンツで押し切ってくれるのを見たいんだよなー。

なもんで、若手との融合のためにステイサム達が登場しない時間が長
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

急なMIT設定とか急な助っ人(=ブッカー)の登場とか、かなり荒技なんだけどw、「お祭りだから」で押し切れてしまうパワー。いやぁ楽しい。

I’ll be backの連呼w
戻りすぎるシュワちゃんおもろ
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.7

「お前の美容師だよ」

いつか、ステイサム扮するクリスマスに言おうと温めていたのかもしれないね、笑ったw

脳筋映画好きとしては、嫌いなわけがないやつ。
この手の作品はご都合主義を極めてくれないとポッ
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.7

近年ではゴア描写には慣れきってるし、展開は王道も王道なんだけど、ジャンル映画としてしっかり面白い佳作でした!


見所は、殺し方のデパートと呼んでも差し支えのないレパートリーの豊富さ。

インパクトだ
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