いけさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

喪服を焼くことで喪が明けると女王が言うけれど、エンドクレジットで白い喪服が焼かれ、黒い灰になり、そこから新しいブラックパンサーの姿が現れるのが秀逸だった。

ラスト、海辺で喪服を焼き、風に吹かれながら
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.8

ブラックパンサーの新作に向けて見直し。

アベンジャーズの運動会であり、文化祭であり、卒業式。
みんなで一丸になって戦って、ガントレットをリレーしていく姿はさながら運動会のリレーだった。
時間をかけて
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

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ブラックパンサーの新作に備えて、再鑑賞。

自然あふれる貧しい国と見せかけて、実は貴重な資源を保有する超文明国っていうワカンダの設定がまず好き。

キルモンガーの世界中で苦しむ人たちを助けたいという思
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RRR(2022年製作の映画)

3.9

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開始早々、味付けが濃すぎて3時間見れるか不安だったけど、そんな不安無用だった。
分かりやすい展開なんだけど、飽きない。
単調のようで、ちゃんと起伏があって、笑える所もヒヤヒヤすることもグッとくるところ
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.7

予告編が最高すぎて、ハードル上げすぎて見てしまったかも。
家族対抗ダンスバトルは最高だった。
ヤンが故障してしまったことにイマイチ感情が乗り切らず、少し退屈に感じてしまった。

登場人物たちがヤンのメ
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.8

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なんでこんな最低な事ばかり起こるんだと頭を抱えながらみた。

表面的に正しいことと、その裏に見え隠れする本音がヒリヒリした。
息子の妻に寄り添っているようで、妙子がバツイチである事や家に敬太の遺体を運
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

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奈緒のマリコの演技が凄かった。
主人公が感じていた、マリコを放って置けないという気持ちと、マリコの行動原理が分からないという気持ちと、マリコを疎ましく感じる気持ちもよーく分かった。
でも、やっぱりマリ
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

3.6

映画館で見る映画の楽しさを十分に味わえる映画。
公開された当時は意味もよく分からず見ていたので、ようやくなんの映画か理解した。
侵略の話なのね。
もののけ姫を想起するような話だなと思った。

全体的に
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

自分の境遇とあまりにも違いすぎて、実体験として共感できるところは少なかったけど、この映画の良さは分かった。

主人公のスティーヴィーの気持ちも、お兄ちゃんの気持ちも、お母さんの気持ちも分かる。
ファッ
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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

3.5

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最後のかれんvsひかりが激アツだったし、鳥肌たった。

本作は舞台少女の物語ではあるけど、舞台としての舞台はほぼ描かれない。少女たちの葛藤やコンプレックスが真夜中のオーディションとして架空の舞台として
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.7

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アダが可愛かった。
アイスランドの豊かな自然が美しかった。

ともすると、ハートウォーミング家族映画にもなりそうなのに、何故かずっと不穏で不気味。
みんなで音楽聴いて踊るシーンとか最高に楽しいのに、す
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

静かで美しい映画。

自分と同い年の母親と出会うことで、娘のネリーは母に対する不安から救われるし、母親のマリオンも救われていく。

エリーがごっこ遊びをする時にネクタイを締めるのが印象的だった。
何か
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少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト 再生産総集編 ロンド・ロンド・ロンド(2020年製作の映画)

3.6

アニメ版で何となくしか理解できなかったのが、本作を見てようやく理解できた感じ。

舞台に魅せられた少女たちの話ではあるけど、テーマにしていることは普遍的なことだったりする。
輝いて見える過去への執着、
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

ジェシーとジョニーが可愛すぎて、ずっと心の中で指ハートしながら見てた。
ジェシーの可愛さと憎たらしさが表裏一体な感じが絶妙だった。
それに振り回されるジョニーも愛おしかった。

恐らく認知症で呆けてし
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ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

3.0

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カラスの鳴き声、ドアの呼び鈴、ドアを激しく叩く音などシーンの間に差し込まれるうるさいくらいな不快な音たちが印象的だった。

映画としては何か煮え切らない後味だった。

愛が全てではないし、恋人が必ずし
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

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一方的に見るという行為の暴力性を感じた。
反対に見ることの重要性というか、その行為が優しさなんだなとも感じた。

未確認飛行物体は正に目を合わせてはいけない、目を合わせると襲われる存在であり、
一方的
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.3

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お祭りのシーンで急にミッドサマーが始まったのかと思ってびっくりした。

切ない話。

命を感じるとピアノで弾いた曲を、オーケストラで聴き、涙目になりながらもなんとも言えない絶妙な顔をするエロイーズを遠
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アス(2019年製作の映画)

3.5

怖いけど何か笑える。
ドッペルゲンガーの振る舞いが奇妙すぎたり、主人公がだんだんクレイジーになっていくのが何故か笑えた。
でも、最後に今まで笑えてたことが一切笑えなくなる怖さがあった。

ドッペルゲン
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

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とにかく気味が悪い映画

警察から無実なのに疑われたり、黒人ということをファッションとして扱われたり、激怒してもいいような場面でとにかく穏便に振る舞うクリスが悲しかった。
きっと現実でも少なからずこん
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.5

最後ワンダを好きになる瞬間が訪れるのだろうと期待して見ていたら、遂に訪れず映画が終わっていった。

ワンダは何を大切に生きていたんだろう、何も大切じゃなかったのかな?
流れに任せて放浪する先に何がある
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.0

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どう消化したらいいか迷う映画だった。

脱走した囚人たちは、いくら待っても来ないゴドーを待つのではなく、自ら自由のために行動した訳だけど、彼らを待ち受けるその後はどんなものか想像したら、決して明るい未
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

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母と娘の話。
心配してるからこそ娘に厳しく、あたりが強くなってしまうお母さんとその愛情を気づけない娘の話。

主人公が親から与えられた名前を訂正してまで、自らを「レディーバード」と名乗ろうとするのは、
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.5

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とてもいい。
夏の夕暮れに美味しいジュース飲みながら観たい。
爽やかで楽しくて笑えて、でもしっかりとした人生哲学が含まれてる良質なラブコメ。

愛してるからこそ同じ1日を繰り返す世界に残るのか、愛して
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.3

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普段全く違うコミュニティに属している5人が休日の呼び出しをきっかけに友情を築くっていうストーリーラインはとても好みだった。

後半音楽かけてダンスするシーンは最高だった。

ふと月曜日になったらどうな
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.4

困惑

メニーはハンクの生写しで、サバイバル生活は自分との自問自答を描いているのかと思って観てたけど、どうやら違うっぽい
メニーは何なの?
常識に囚われずに見た方がいい映画だと思う。
どこかで現実のラ
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

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うーん…
設定ありきの映画って感じ。
最後なんでヘリが迎えに来るのかもよく分からなかった。

一個感心したのは、自然に勝手に人間が意味を付与してはいけないってこと。
とんでもないパワーが生まれる自然が
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.1

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抱きしめたくなるような映画だった。
主人公のケイラが愛おしすぎる。

これだけネットやSNSが発達して、それらしい正解にすぐ辿り着けるけど、実体験としては全然その正解を理解できていないもどかしさ。
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.8

最後マジックアワーの空を背景に去っていく2人を見たら、なんかそれまでの色々がもうどうでもいいやと思えた。

とにかくよく走る。
好きな人のために息を上げて走る2人の爽やかなラブストーリーだった。
とは
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.2

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どんな人であっても生まれてくることは肯定されるべきだと

雨だれに手を伸ばしながら、「雨が過去を洗い流してくれたらいいのに」と語るシーン
観覧車で母親は許さないけど、ウソンを代わりに許すと言ったシーン
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.4

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こんなにハリウッド映画然とした作品を久しぶりに見た
いい意味でも悪い意味でもお決まりの展開
ハリウッド映画の派手な絵面と美男美女たちの臭い演技は、それはそれで今見ても充分面白いなぁと思った。
最後の和
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

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どんなに愚かな生物だったとしても生きるに値する、そしてその姿は時に滑稽かもしれないというテーマだと受け取った。
そのテーマが熱かったし、映画として楽しめたが、所々気になるところがあった。

女性の描き
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.0

何でこんなクソみたいなシステムばっかなんだよ!
でも、こういうシステムを作ってるのは自分達なんだよなぁと、心の置き場が分からなくなる映画だった。

メインキャスト2人の演技が素晴らしかった。
サーリャ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.2

え?これで終わり?という終わり方

ずっと苦しいし、やるせないし
檻の中に閉じ込められているようで、時折映る飛行機が掴めない自由みたいで切なかった。

あと何でローマ?

犬王(2021年製作の映画)

3.0

語り継がれなかった者たちの物語を語り継ぐっ話なんだろうけど、正直よく分からなかった。

アヴちゃんの歌は間違いなく良かったけど、ギターアレンジや過剰なライブ演出が障害になって、何を歌ってるのかイマイチ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

度々「その人の立場だったらどうかな」と問いかけてくるのが良かった
当然それぞれの事情があって、必死に生きてる訳で、でも同じ人間ではあって、当然怖いものもあるし、守りたいものもあるんだと気付かされる映画
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