ボートと青春映画の親和性が凄い
淡々と進められていく反復での時間経過と映し出される差異たち
語られすぎないことが時間の密度を濃くしている。
端麗で味わい深い青春の煌めき。
水や音楽も素敵。
凄すぎる!
暴力の始まりから終焉までを生々しいリズム感を伴って映している。
人類史の構成因子として、暴力は切っても切り離せないものだと思うけれど、その力強さと虚無を呵責なく描いている。
『pass>>続きを読む
タルコフスキーは自身の著書にて、芸術に対する責任や自己犠牲について説いていた。つまりそういうことだ。
「確かな記憶とはあるのか?」という事に思いを巡らせた。
作中では扱われていない言葉だが、パッケージ裏の説明文を読むと、彼らは「旅人」と記されている。確かに、彼らが街に対して思いを馳せながら彷徨する姿>>続きを読む
『Remaim In Light』だけ聞いたことある程度の距離感で鑑賞。
あのアルバムのミステリアスで癖になるサウンドからは想起出来ないほど、生命力が迸るパフォーマンスであり、狂気と歓喜が充満してい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ーー
「優しすぎるんだよ
と私は思う
傷ついていく七森や麦戸ちゃんたちを
優しさから自由にしたい私は
ぬいぐるみとしゃべらない」
ーー
この映画のタイトルは、
「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい>>続きを読む
映画にしろ音楽にしろ文学にしろ、「この表現手法でしかできないこと」をやっている作品がやっぱり好きやな
業(のように思えるもの)をどう捉えるか
輝かしい輪廻観
『ファースト・カウ』然り、求めているケリーライカートと少し違っていたけど、これもまた面白い。
とにかく気持ちよくズラす事が上手い。。。
人生は夢の中の夢
泡沫の日々
私たちが明確に「生きている」のなんて、
夢の中のほんの一瞬の煌めきや戯れに過ぎない
ラストの淡々としたスライドのあっけなさがそれを示している。
ぜんぜん良いことが起き>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
品のない言葉だけど、謂わゆる「弱者男性」とされるステータスの男の日々を淡々と描いた映画。役所広司をただただ客観視して映す。
彼を憐れむような描写も、それ以外の人間に説教くさくなる演出もそれほどはなく>>続きを読む
前半少々うとうとしたけど、
後半から釘付け。
ほかの謂わゆる大衆映画と比較すれば見どころがなさすぎるし、社会への問題提起なんて微塵もないのに、これを2020年代に1つの作品として仕上がらせているの凄>>続きを読む
今見ると中々グロテスクな話だけど、
当時はこれに救われた人が多かったのかなぁと想像した。
リベラルな世の中って、単純な正解という概念がもはや欠如してしまっていて、「男はこうである」「女はこうである」>>続きを読む
ベルイマン、もう何作か観なおしたあとに作家性について考えようと思った。
円環的な人生、神的なものについてとか色々考えたけれど、そんな事よりも映画ということを忘れてしまうぐらいのリズム感やカメラワーク>>続きを読む
悲しみの再生産
脆い法や曖昧な合理性の中においては
生は不確かなものになってしまう
環境からもたらされる悲劇ほど悲しいものはない
傾聴して寄り添うことしかできない
若葉竜也はそれを理屈の外(つ>>続きを読む
当然そうなることもまぁわからなくもないが、filmarksの評価が低すぎて驚く
こういった映画が「よくわからない=つまらない」で消費されていくのなら、そりゃあ文学は売れなくなっていくし、大衆的なもの>>続きを読む
ネトフリオリジナルの総集編シーズン2
攻殻機動隊ならではの近未来的諜報戦はあまりなく、CG映像が成せる物理的な戦闘シーンの迫力に重きを置いていた感じがするので、従来のファンの意見が別れるのはわかる。>>続きを読む