ヒムロ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のヒムロのレビュー・感想・評価

4.8
ノーウェアを居住地にしていたガーディアンズ達はソヴリン人の襲撃を受ける。
襲撃者アダムを退けるも、ロケットは意識不明になってしまう。
オルゴコープ社によって改造されたロケットは、情報流出を防ぐためにキルスイッチが仕込まれていて治療をすることが出来ない。
ガーディアンズ達は親友を助けるためにオルゴコープへの潜入を計画する。
ロケットを救うことは出来るのか、そして明かされるロケットの過去とは。


マジで最高オブ最高。
3部作どれもハズレのない完璧なガーディアンズだった。

ぶつかりながらも進み、ピンチでも軽口を叩きながら最高の曲と共に宇宙を救い、いつの間にか仲間を増やす。
ガーディアンズシリーズとしての定型をきっちり崩さず守ってきたことが、当たり前のように見えて昨今は出来ている映画が少ない。
ワンパターンと言われようがコレが見たかった。
廊下で全員で戦闘するシーンは最高すぎて涙が溢れた。

ロケットの過去と共に徐々に明らかになっていく、今作のメインヴィランであるハイ・エボリューショナリー。
最初は善人のように見える彼だが、徐々に邪悪な部分が見えてくる演出がいい。
全ての生き物を高等生物に変えようという計画は一見理想のように見えるが、それを最後にロケットが否定する。
時代性もさることながら、年齢性別人種どころか生物としての種類すらバラバラのガーディアンズだからこそ描ける「多様性」に対する答えがここにある。

そして音楽を通じて一つになるというメッセージも最高。
忘れがちだが音楽の素晴らしさは作中でハイ・エボリューショナリーも語っていて、音楽というものの力をしっかりと描いているポイントでもある。

最高にクールなガーディアンズがこれで見納めなのは寂しいが、今後のアベンジャーズ的な作品には出てくれる事を期待して、この3作が素晴らしい出来で終わった事に感謝したい。
どこかでダレないシリーズものの映画というだけで貴重だ。

もっともMCUシリーズとしてアベンジャーズなどでガーディアンズのストーリーが進んでいる部分もあるので3部作と言っていいかは怪しいが…。
本作を見る前にホリデースペシャルを見ておかないと重大な情報がサラッと追加されているのも問題だが、ホリデースペシャルの後にクイルが腐っているのが唯一の違和感だった。
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