こげ

少女☆歌劇 レヴュースタァライトのこげのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

レヴュースタァライトの劇場版の評判が良くて気になったので一気見してみたがオーディションて何のためにやってたの?ひかりちゃんが人からきらめきを奪う事を辞退せずにいたら何を得られたの?舞台少女のスターを目指す罪って何?贖罪ってなんの???キリンの正体は?何でこんな力があるの?って疑問だらけでなぜこんな地獄の石積みしなくちゃいけないのかイマイチ理解できず入り込めなかった。
消費し求める我々も罪の一端を担ってるというのはわかるがそこがメインテーマではなさそう。
訴えたいテーマがあるのかないのかぼやけていて伝わり辛い。
結局何が言いたかったの?
考えるな、感じろ が通用するのはテーマがしっかりとしている時だけなんじゃなかろうか。
一見斬新なアニメに見えるがキャラクターの人物像もキャラクターの掘り下げも特に真新しい要素は見当たらないから画面は楽しいが物語的な満足感はない。
変身シーンやアクションも歌も良かったが映画観に行くかは正直迷う。
主人公がドジっ子ちょい落ちこぼれ気味天然元気っ子で相方がクール系黒髪美少女って組み合わせは流石に食傷気味だ。
バナナがループしているのはへぇ〜と思ったけどループしている事が何か話全体に活かされてるかといえばそうでもなく、そしてひかりちゃんという異分子が何故今回だけ入り込んだのかという理由説明もなかったので単にびっくりさせたかっただけなのか…?という印象止まりだ。
話の核心っぽそうだったスタァライトの大きい星と小さい星ってそういう意味だったのか!みたいな種明かし的なものがなかったのが残念。
せっかく劇中劇なのにシリアス展開させるための小道具にしか見えず劇自体にもっと意味を持たせて欲しかった。
まどマギやウテナがやりたかったのはなんか分かるけど、やりたい事に舞台設定が付いてきてない感じが否めない。
舞台に命かけてるって言うならもっとギリギリの削り合いを見たいがその辺は血も汗も感じさせず闇を掘り下げない美少女アニメらしいふわっと感で終わらせているのが中途半端に感じた。
そのふわふわとした感じと延々と賽の河原で石積みさせられる事のギャップが埋められなかった。
でも個人的に消化不足なだけで駄作とこき下ろしたくなるほどつまらないかと言われると全然そんなこたぁない。
色々言いたくなるのは惜しいという気持ちがあるからだ。
結局相性が悪かったんだな。
こげ

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