このレビューはネタバレを含みます
もはや説明不要のキャンプアニメの第3期。
今回もソロキャンからみんなでキャンプと、
キャンプのフルコースで楽しむことが出来る内容となっているが、
時期が春休みということもあり、
みんな高校2年生へと進級する直前となる。
だからと言って何かあるわけでもなく、
いつも通りキャンプを楽しんでいるものの、
後半から出てくる桜が芽吹いてから咲き誇るまでが、
今までとは違う時間の流れを感じさせ、
あぁ、この子たちも成長しているんだなと、
より実感する内容になっている。
そんな中で今回はばらばらに行動した後に合流したり、
その逆のパターンもあったりして、
それぞれの視点から1日にどう行動していたか、
分けられて展開される回も多く、
なでしこは電車で、しまりんとあやのはツーリング、
そして最後にキャンプ地で合流するまでを長く描き、
その道中を楽しむような作りにもなっている。
あやのはなでしこの幼馴染であり、
そんな彼女がなでしこ抜きでツーリング仲間としてしまりんと行動するというエモさ、
最終回では今までそこまで大きな絡みがなく、
最初の最初はあまり得意ではなかった千明がソロキャンに行ったときに、
個人でメッセージを送るなど、
明らかに関係性が進展している描写もあり、
これが更に「劇場版 ゆるキャン△」を見ていると、
なおのことエモく感じられるという現象も。
そしてあおい、千明、恵那の3人で行くキャンプは、
後日談として語られることで、
回想形式の何でもありの演出となっていて、
キャンプ一つ取っても飽きさせない工夫も感じられる。
相変わらずキャンプへ向かい、それが終わりを迎えるという一連の流れ自体に、
ちょっとだけいつも儚さがあり、
それが今回は桜の季節ということでより一層強まっていて、
かつ一つのキャンプでもアプローチの仕方を工夫していて、
どれだけキャンプをしている彼女たちを見てもまだまだ飽きることのない3期。