このレビューはネタバレを含みます
カオスヘッドの失敗とシュタインズ・ゲートの成功を経て、なぜこの作品が生まれてしまったのか。非常に口惜しい。
原作ゲームはあのシュタインズ・ゲートに並ぶとも劣らない出来である本作。
アニメではどうかというと、原作ボリュームが壮大なので1クールでまとまるはずも無く、原作の良い部分をわざと削ぎ落としたかのような構成になっている。
本原作はただのグロホラーではなく、ギャルゲー要素を基盤に置きつつエログロをトッピングしたサスペンス物であるが、アニメではただグロい画を映して、ほら怖いでしょ?とアピールするような印象になってしまっている。原作では至る所に散りばめられた伏線も、アニメではとってつけたかのような見せ方になっており、解決時のカタルシスをあまり感じられない。
どうして上記のような結果になってしまったかというと、それは尺(と予算)が足りてないからである。そもそも原作のボリュームはシュタインズ・ゲートと同等かそれ以上もあるんだから、1クール+50分の映画程度で収まる訳が無い。どうしてこうなった(笑)
絵は結構良かったところもあったんですがねぇ…。