ゆず

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期のゆずのレビュー・感想・評価

4.2
メインキャラが10人の時点でラブライブ史上最多なんだけど、さらに3人加えてきた2期。あくまでもソロアイドルたちが集まった同好会だから、人数に拘る必要がないのかな。もっと増えてもおかしくない。(というか、他校のスクールアイドルもガンガン出てきてた)

ストーリーは、1期よりもやや軽快な印象を受けた。1期と言えば、歩夢と侑の関係性が終盤で"じっとり"と描かれ、「歩夢ちゃん重い女…」と思わせるほどだった。
2期でもやはり歩夢と侑の関係は特別なのだが、歩夢の方に特に成長が見られ、束縛したい感じはなくなっていた。歩夢が、侑でもなく、同好会でもなく、外の世界に目を向けたのは本当に素晴らしい成長で、おじさんちょっと感動すら覚えた。

他に成長を感じたのは、璃奈ちゃんだった。感情表現が苦手な陰キャは前期までで、今期ではみんなが迷った時にズバッと「〜だと思う」と核心をついたことを言う。それで話が進んだりする。えっ1年生だよね?なんか頼もしさすら感じちゃったよおじさん。

新キャラの中では鐘嵐珠(しょう らんじゅ)が好ましかった。スクールアイドルになるために香港から来たのに、一瞬で実力派ソロアイドルとして花開いてしまう才媛。
ゲームでは同好会を乗っ取る"敵"として描かれてしまったそうだが、アニメでは敵対関係ではなくなり"良きライバル"として生まれ変わったらしい。嵐珠がニジガクのグッズをコンプしてる描写とかは、そういう経緯を踏まえると、ゲーム嵐珠との差別化を狙ったものだったと分かる。

ラブライブ!シリーズらしい超展開も楽しめた。
勉強どうするんだ!とか、当日朝に出来てないって!とかツッコミながら楽しんだ。それでもなんとかなるのがラブライブ!だし、うっかり感動してしまうのが私たちなんだ。
2期目ということでファンムービー的な気楽さもなくはないし、総じて癒され続けた1クールだった。
ゆず

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