F1の入門カテゴリーF4に夢を賭けるレーサーの少年と、トラウマを抱えたフォトグラファーの男性が出会い、化学反応を起こしていく人間ドラマ。
カメラマン眞賀の性格が基本的にポジティブで、空回りながらもグイグイ悠を引っ張っていく。しかしそんな眞賀は「人物を撮れない」というスランプに長年陥っており、それは東日本大震災の時の経験のせいだった。終盤は眞賀が震災と再度向き合うことになり、その描き方は誠実に感じた。
またF4というモータースポーツの魅力や難しさ、レーサーたちの苦悩もしっかりと描かれており、一種のお仕事アニメとしても面白い。
とても好感の持てる作品だった。
