つくねまりね

攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン1のつくねまりねのネタバレレビュー・内容・結末

攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン1(2020年製作のアニメ)
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このレビューはネタバレを含みます

シーズン1,2見た総評ですが、SACの看板を掲げておいてこれはひどいというのが見終わった感想です。(見終わった後批判意見を探すほどに)
まず、キャラの描写が終わってる。前作SACと切り離して考えれば問題ないが続編という形を取るのであればキャラの設定は守って欲しいのが前作からのファンの思いだ。

まずバトーだがまだマシな方だ。活躍の機会は与えらているから目立った粗は見当たらないが第1話で戦争野郎になっているのが気になり、途中の爺さんに加担し犯罪を犯す悪人になってやがる。私の知っているバトーそんなことはしないはず。

次にトグサだ。知っての通りトグサはSACを通して頭の切れるキャラとして描かれてきた。少佐やバトーが気づかない観点から操作を進め、物語を進行させる魅力溢れるキャラだ。そんなトグサは今作で夢遊病の無能野郎に成り下がりやがった。トグサは物語中頃後半、別行動させられ少佐たちと別路線で物語を解決させるのかと思いきや、ただ相手に踊らされるだけ。なんだこれ。そして自信満々に「核ミサイルが発射される心配はありません」と言った後に発射される始末。お前もう船降りろ…

そして石川。こいつも江崎プリンとかいう奴のせいで無能なおじさんに成り下がった。少佐が「石川!」と呼び、石川が対策するあの掛け合いはもう見れない。

少佐は全然活躍しない(全体的にそうだが)ウィザード級ハッカーはもう居ない。

パズ、ボーマ、サイトウは空気である。
サイトウはスナイパーなおかげでまだ活躍できるが、パズ、ボーマは最初の数話出てこず、何故か9課再生の場面でちゃっかり戻ってくる。謎である。

そして新キャラプリン。正直声と見た目は好きだ。だが邪魔である。石川を無能にし、更には世界観をぶち壊す。魔女である。

キャラがどうであろうと話が面白ければある程度評価を付けれる所だが、話も決して良いとは言えない。
サスティナブル·ウォー
世界同時デフォルト
この2つの設定を付けたのも良くないし、全然活かせていない。世界観の考証が甘い。

話の展開も前作のファンとしては苦言を呈さずには居られない。

SACの展開の面白さは各々のキャラや世界観の深堀をしつつ1話完結型の話を展開していき、そして壮大な結末へと向かうようなものだったはず。

それが今回は展開は遅く、意味のない話が続き、設定も活かせていない。更に言うなら敵キャラも良くない。

笑い男、個別の11人、etc…彼ら敵としての魅力があったが、今回はなんだ?
進化した人類?ポストヒューマン?
しかも身体能力爆上げと来た。信念も何も無い敵と戦う。

そしてラストの終わり方…まあ愚直に解釈する場合と深読みした場合が考えられるが結局どちらも釈然としない。

プリンを死なせる必要があったとも思えないし、あんなにゴーストや人格、自分とはについて考えていた少佐が優秀という理由で穢土転生するのも納得いかないし…


SACと考えずに見るならば終わり方に幅を持たせた感じや、3DCGのアクションなどがあって良作だと思う
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