マトリックスやん！ブルーピルかレッドピルか選べと突きつけられてあえてブルーピルを選んで、その選んだという二重性を生きたい、というのをみんなが選んだよという流れ。「Nぽ」という革命やりたい一昔前のサブカルオタクたちを時代遅れだと言っているのもウケる。時代の欲望みたいなものをちゃんと掴んで診断しているのすごい。敵キャラがベヨネッタみたいなおねえさんとオタクギーク中学生のおねショタなのもよい。ところでおねショタは母乳手コキに見られるように、おねの身振りによってショタのショタ性を確保する安全圏をつくっている。男の子のための安全な空間がおねショタだということで、それはおねもおね自身のショタ性を守れるから共犯している。おそらくは現在のショタ性や男の子性が「真面目に生きようとしているのに生きていると傷ついてばっかでしんどいのでおかしい。おかしいのは世界だが、しかし世界全体のおかしさを否定するのではなく自分が言える範囲の世界のおかしさから回避出来れば良いと思っている。だからささやかな安全な領域が欲しい。」という感じで脚本に流れ込んでいる。
最終話で少佐がロマンチストと言われているが、これはマジでそう。バトーや9課とのやりとりが決定的に大事だからこそ何度も失踪する。
