セレソンQ

攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン2のセレソンQのレビュー・感想・評価

攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン2(2022年製作のアニメ)
3.0
散々謎を引っ張った挙げ句に最後は煙に巻いて終わりという最悪のラスト。時間を無駄した感が凄い。

スタンドアローン・コンプレックス現象も特に起こってない。それならわざわざSACとタイトルにつける必要もない。

実はウイルスに感染してました、実は死んでませんでした、実は幻でした、のオンパレードで真面目に見るのが馬鹿馬鹿しくなってくる。
毎回クリフハンガーで完全に話の途中で終わらせるのも腹が立つ。SACの一期と二期は毎話映画のような美しい起承転結があって品のある作品だったのに、こんな商業主義の使い古された手に走ってしまったのは残念。

無理やり追加した新キャラが本当に邪魔だった。
プリンが最後まで好きになれなかった。攻殻にこういう所謂萌えキャラは必要ない。とってつけたような過去話も特に感動はしないし、いちいち鼻につく台詞と差し込まれるロリコン趣味の所作に最後まで腹が立った。
オモシロは逆にプリンとの扱いの差が凄い。テコ入れでコメディキャラを出したけどなんか機能不全で結果としてはオモシロくなかった。

新東京の背景や設定などは良かった。良かった所はそれくらい。
アクションシーンはブレイクダンスしながら弾を避ける奴を永遠にやっていて可笑しかった。

少なくとも一期と二期がすでに伝説と化しているSACのタイトルを冠して良い作品ではないと思う。