和哉

蜘蛛ですが、なにか?の和哉のレビュー・感想・評価

蜘蛛ですが、なにか?(2021年製作のアニメ)
2.5
謎の声によってスキルが与えられていきレベルアップしていくと新スキルという要素や進化の要素などがある「転スラ仕様」の作品なので、成長する過程は描かれているものの基本的には何でもアリで強くなっていきます。

「主人公が蜘蛛」というのは確かにインパクトはありますが、主人公以外のクラスメイト達はびっくりするくらいにキャラとしての魅力を感じないですし、話の内容も薄っぺらいテンプレな上に進む速度も遅いので、所謂「人間パート」は眠気すら感じるつまらなさです。
(クラスメイト達が想像を超える最後を迎える描写でもあれば少しは飽きずに見られたかもですが)
ぶっちゃけ、クラスメイト達については伏線などの最低限の描写だけして出来るだけ端折ったほうが間違いなくマシなアニメになったと思います。
そして、大した内容でもないのに時系列を分かりにくくするギミックを取り入れているのは子供だまし的な効果しか生み出していないので蛇足だと感じました。

というか・・・声優さんが演じる主人公が心の声という形でハイテンション&甲高い声&単調な口調で延々と喋りまくるのですが、煽りとかアンチとかではなく「耳への耐久テストなの?」と思える程に耳がキンキンしてガチで苦痛でした。(声優さんのせいではありませんが、笑いを取りたいと思われる寒いセリフの数々もきついです)
「この声優さんには主人公キャラを演じてほしくない」という言葉をネットで見かけたのですがその意味が凄くよく分かります。
この作品の主人公とはかなり異なる方向性のキャラクターですが、脇役でちらっと出てくる程度のキャラなら「OVERLORD」のクレマンティーヌのようにいいアクセントになるでしょうけど、主人公だと声質と演技がうるさすぎて厳しいです。
声優関係では先生役の人の演技も相当に耳障りだったのでキャスティングが自分の好みとは相性最悪でした。
和哉

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