塔の上のカバンツェル

ゴジラ S.P <シンギュラポイント>の塔の上のカバンツェルのレビュー・感想・評価

3.5
チャンピオン祭りとか、怪獣プロレスとかの路線はハリウッドのモンスターバースへ。
一方の本家大元の日本は、災害政治劇に惑星SF、本作の化学活劇と、ゴジラ+αの展開をしているそれぞれの方向性が面白い。
それくらい、ゴジラっていうジャンルの懐の深さでもあると。

ラストのジェットジャガーのある展開が、質量保存の法則的にどういう理屈なの?っていうところはあったものの、全編展開を引っ張りすぎない語り口とか、理路整然と会話を重ねていく、理数系思考の面白さだったりを楽しめる人には心地よい作品だったんじゃないかと。

中盤までの怪獣モノには珍しいくらい人が死なないのも、興味深ったり。