NHKで再放送されてた一話を観てからWEB小説共に一気観。
主人公が品性に欠けた性的気持ち悪さ全開の原作小説から、描き込まれたファンタジービジュアルと活発に動き演じるキャラクターたちを生かして見応えのあるアニメになっていて好印象だった。
しかしながら性的欲求に駆られて動き続ける主人公というのが、時代的にもう受け入れられないものになっているんだなと実感。物語全体をみても、その性的欲求を追い求めることでしか異性への関心がない、とも受け取れる主人公が本当に哀れ。その要素がそこまで前に出なくても面白いのに。ただただ引く。
フィットア領転移災害は胸に来るものがある。脇役をはじめ大人たちの描き方が良いだけに主人公の脳みそがいつも下半身にあるようで残念な物語。なにもそこまで下半身に振り回される男性の現実を描かなくても……と思った。