頭文字D Second Stageの4の情報・感想・評価

エピソード04
燃えない勝利
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あらすじ
バトルは5連ヘアピンにつれこみ、パワーにものを言わせたエヴォ4がハチロクをちぎるかと思われた。しかし拓海は勝負を捨てていなかった。立ち上がり重視のタイトな走りで、エヴォ4の背後に喰らいついたのである。目を見張るばかりの拓海の技に沸くスピードスターズの仲間たち。しかし拓海の心には暗雲が立ち込めていた。走り慣れた秋名以外では自分のテクニックは通用しないのではないか、という疑念を振り切れなかったのだ。
コメント2件
青

投げやりな気持ちをぶつけるドライブ。いいね。
8823peメモ

8823peメモ

このコメントはネタバレを含みます

出だしのイツキ◎、もう秋名でバトルしない宣言、怒りの空き缶ぶん投げ ★「いつもこうだったな、拓海がバトルしてる時は。待っている時の重苦しい空気も一緒だよ。絶対勝ち目がないと諦めてるのに何故か勝っちまうんだよな。ランエボだけは相手が悪いって池谷先輩もケンジ先輩もずっと言い続けてるけど、本当にそうなのかな?今度こそダメだって誰もが思った相手に勝ち続けてきたんだもんな。なんの根拠もない考えだけど、アイツはエボ4に勝つかも知れない。何故か分かんないけど、急にそんな気がしてきた。なあ、拓海!」BGM - MAKE MY DAY 「ハチロクがこれほど走るとは考えてもみなかったな…ディープだぜ、ダウンヒルってやつは!」「速い…なんて速い車だ」 ★「啓介さん、どうしても一つ分かんねえことがあるんですけど。相手の後ろに背後霊みたいにくっついて離されないとしても、ハチロクの戦闘力でどうやってエボ4を抜くんですか?確かにダウンヒルは車のパワーの差を小さくすることは分かるけど、何処までいってもその差が逆転するってことはないっすよ。ストレートで抜くのは絶望的だし、実力が拮抗した走り屋同士のバトルならコーナーで仕掛けるのも無理でしょう。前へ出れなきゃバトルは負けですよ」「まあ見てろ。あえてその説明はしない。もうすぐ俺たちの目の前で起こる現実がその答えだ」 「ブレーキングから突っ込みにかけては差を詰めてくるぜ。だがそれは、こっちのフロントタイヤが垂れてきたせいもある。所詮ハチロクだぜ。コーナーからの立ち上がりはのろい。突っ込みで追いつかれても立ち上がりで突き放せる。前に出て正解だぜ京一。俺がとんでもないミスでもしない限り、このバトルは100%もらった」「速い…今までバトルした車の中ではコーナーからの立ち上がり加速は一番だ。食いつかない!パワーが違う。初めてだ、こんなこと感じたのは」 「溝落としでも立ち上がりで追いていかれる。この加速力の差をカバーするにはアイツよりずっと速いスピードでコーナーから飛び出すしかない。そうすれば、次のコーナーの入り口で並べる。仕方ない、高橋涼介とやった時のあれやるか。溝落としパート2、立ち上がり重視の溝走り。勝負は橋の上のコーナーの一個手前。限界ギリギリのスピードで突っ込んで上手く溝に落とせるかどうか、一発勝負だ!…んん?なんか俺、いつもと違うなあ」 「正直言って、俺だって半信半疑なんだ。ほんとにエボ4を抜けるかどうかなんてな。兄貴でさえ勝てなかった相手に他の奴が勝つわけがない。そう思えるだけさ。絶対勝てよ。俺とのリマッチをやる前にこんなとこでコケやがったら勘弁しねえぜ!」 「ハチロクは後ろだ!」BGM - TAKE MY SOUL ★「何故だ…解体屋寸前のポンコツのクセしやがって!その速さはなんなんだ!」 ★「なーんか勝った気がしねえ。秋名だからか?勝負のポイントも、溝落としのタイミングも分かってたもんなあ。他だったら負けてた」 ★「俺がなんに対して怒っているか分かるのか清次。何故ハチロクに負けたのか、お前はその理由を説明できるか?」「分からねえ。いくら攻め込んでも振り切れないんだ。ストレートで遅いハチロクがなんで食いついてくるのか、どんなテクニックなのか、さっぱり俺には分からなかった」「当然だ。バックミラーを覗くだけで何が分かるもんか。後ろについて走っていれば、もっと色んなことが分かるんだ。シュミレーション3で行けと言ったのはそのためだ。俺の指示どおりに戦っていればこんな無様な負けはなかったはずだ。いろは坂の猿じゃねえんだから、ちっとは頭使えよ」 「これでエンペラーの群馬エリア全勝はなくなったわけだ。けどいくら悔やんでもこの一敗が消えるわけじゃねえ。気を取り直して次は赤城へ乗り込む」「レッドサンズか?」「俺の本当の目的は高橋涼介だから、赤城で勝ちさえすれば俺の気は済む。俺が負けなけりゃいいんだ」 「ちょっと前から漠然と考えてたんだけどさ、昨日のバトルではっきり思った。秋名でやるのは嫌なんだ。もう秋名じゃバトルしねえ」 「秋名じゃもうバトルしない。負けてもいいから秋名じゃないところでやる。そう決めたんだ」 「お前、赤城に来ないか?赤城に来て俺とバトルしてみろ」「ちょ、挑戦だー!」「違う…と言っても、お前らには分からんだろうけどなあ、俺がいつか湖のそばでお前に言ったことを覚えているか?いい腕をしているが、この時代にハチロクに乗ってても先がないと俺は言ったはずだ。その言葉の真意を教えてやるぜ。俺とバトルすれば今まで気づかなかったことが見えてくるはずだ。今日でも明日でもいいから気が向いたら赤城へ来い。レッドサンズとやる前にお前と前哨戦をやってやる。走り慣れた秋名とは違い、呆気ないくらいあっさりと終わるだろう。だけどその短い競り合いの中で何かを見つけてみろ。俺の言ってることが分かるなら赤城へ来い。言いたいことはそれだけだ」 「赤城になんか行くことねえぜ、拓海」「分かってますよ」「偉そうに言ってたけど、本音は赤城でお前にリベンジしたいだけだ」「決まってますよ!」「ただ、俺はもう秋名ではバトルしないって決めてるから。レッドサンズとエンペラーの交流戦で盛り上がってる時でなかったら行くかもしれないけど…」「拓海…」「逃げたと思われんの癪だけど、やめときます」 「見たぜ文太、秋名でお前の息子が走ってるとこをさあ」「んー?」「あれだけの走りをされちまうとなあ、そろそろ逝くな。このエンジン」「ま、そろそろだろうなあ」「どうすんだよ。お前、息子が負けを知るまで新しいエンジン載せねえなんて言っててよお」「俺としても予想外だったんだよなあ。ここまで引っ張るとは。なかなか負けねえからよ、アイツが」「エンジンブローが先か、負けるのが先か、どっちにしろ、例のエンジンはいつでもOKだぜ?」 「前橋インター近くのファミレスだって?ふざけやがって…そこまで言うなら行ってやるよ」 ★「この間からそのことばかり考えてる。気にしないようにと思えば思うほど気になって、知らないうちにイライラしてる。俺…多分、茂木を好きかもしれない。だから…バカバカしいけど、一回だけ騙されてやる」 「ありがとうパパ、ナツキのわがまま許してくれて」BGM - EVER AND EVER 「コースのあっちこちでレッドサンズの下っ端がストップウォッチ構えてるのがちょっとウザったかったけどな」 「涼介を負かしてしまえば、もう群馬エリアに用はなくなる。かといって、秋名での一敗をそのままにしておくのも寝覚めが悪くてしょうがねえ。ウォーミングアップ代わりに軽くハチロクを蹴散らしてスッキリした気分でメインイベントを迎えたいもんだぜ」