頭文字D Second Stageの8の情報・感想・評価

エピソード08
そのクルマ 凶暴につき
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あらすじ
エヴォ3のパワーとコーナリング性能、なにより1年間の修行で身に着けた京一のドライビングテクニックは涼介に比肩し、ついにコーナーからの立ち上がり勝負でエヴォ3がFCを抜き去った。ところが涼介は焦る素振りも見せず、背後からじっくりと京一の走りを観察。ジムカーナで鍛えた京一の弱点を見抜いた。ストリートではなくレース場を主戦場とする京一には対向車を意識する癖があり、それが右コーナーの突っ込み不足を生むというのだ。
コメント2件
青

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涼介が勝ったから拓海の不敗神話は微妙に守られた。 たしかに!いろは坂は一方通行!
8823peメモ

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ストリートのカリスマ、ナツキorz ★「ものの見事にカウンター攻撃が決まったぜ。呆気なさすぎてグーの根もでねえ」「とんでもねえ車だぜ、あのランエボ。横並びからグイと前に出ていくあのトラクション、どんだけパワーがあってもFRじゃ絶対真似できない」「全くだ。駆動システムの違いからくる絶対的な性能の差だからな。こりゃ涼介にとって苦しいバトルになったな。もう一度前に出るチャンスがあるかどうか…」「絶望的…」「涼介、お前は群馬の走り屋全員の誇りと期待を背負って走っているんだ!負けるんじゃねえぞ!」 ★「モヤモヤしていた峠コンプレックスが吹っ切れた。カリスマなんて俺は認めない。そんな迷信めいたイリュージョンは確実のもとに引っ張り出してしまえば、その正体は俺が考えていた通りテクニックの積み重ねでしかない。それさえできれば、もう涼介は怖くない。何故ならこの分野では俺の方が絶対上だからだ!」 「俺さ、昨日ハチロク壊れた後、ランエボのドライバーに言われたんだ〝バトルしたつもりはないから〟って。〝もっといい車に乗り換えたらもう一回バトルしてやる〟ってさ」「何それ?」「その言い方がさあ、勝ち誇ってるような風でもなくて、まるで学校の先生が生徒に諭すような口調でさ。そこまで言われちゃあなあ…俺にもプライドってもんがあるからな」 「いい車に仕上げたな、京一。4WDとは思えないほど良く曲がる足に、何処からでも加速するピックアップの良さ。くるっと回って、ドカッと立ち上がる…加速競争じゃ手も足も出ない。恐ろしいほどの戦闘力だ。間近で見せつけられると改めて舌を巻くぜ。だが、今初めて気がついたわけじゃない。昨日の段階で分かっていたことだからな」 「ああ!あの涼介さんがガードレール擦った!」「ミスったんじゃない、そこまで攻めないとついていけないんだ。この区間タイムを見ろ」「スゲー。このままでいくと、赤城道路のコースレコードは大幅に塗り替えられちまう」「涼介が遅れてるんじゃない。それを上回るくらいにあのエボ3が速いんだ!」 「心配するな!兄貴ならこの局面を打開できる。確かに、須藤は速い。今日集まってるほとんどの奴は須藤がここまでやるとは思っていなかったろ。俺もその一人だ。だけど兄貴は違う。昨日あのエボ3が秋名のハチロクとやり合った時、何箇所でとったデータがある。俺が見てもピンとはこないが、兄貴の分析なら須藤の本当の実力を把握できてるはずだ。だから、俺は信じる。兄貴は負けねえってな」 「ミスファイアリングシステムと4WDの恩恵は絶対だな。低いギアでのフル加速だと置いていかれる。だが、高速コーナーならばつけいる隙はある。…やはりな」「ラインを変えて仕掛けてくる気配はない。何故だ涼介、何もしてこないことが返って不気味だ。投げたのか?…ありえない。お前がそういう奴じゃないことは俺が一番分かっている。必ず何処かでくる」 ★「絶対有利な立場にいるのは分かっているのに何故か追い詰められたような気分になる。俺の中に涼介に対するコンプレックスがまだ残っているのか?勝てばそんなもの消えてなくなる。何処からでも来てみろ涼介、タイヤにはまだ余力がある。ガッチリ食いついている」 ★「ゾクゾクするぜ、最高のゲームだ。のるか反るかワンチャンス、チラチラと見え隠れする針の穴のような突破口を突く!」 「やばいよ、高橋涼介、大苦戦だ!このコーナー過ぎればゴールはすぐそこだよ」「苦戦どころか敗色濃厚ってヤツだよこれは」「来たぞ!」「やっぱりエボ3が頭だ!」 ★「突破口は…右だ!」BGM - STATION TO STATION ★「京一、お前の欠点は右サイドの恐怖心を克服できていないことだ。はっきり言えば…右コーナーがヘタクソだってことさ!」 「おお、FCが外からいった!」「スゲー…エボ3が張りつけられて前へ出られない!」 「クソォ!これじゃ四駆のトラクションもミスファイアリングシステムもパワーを発揮できねえ!」 ★「スゲー!FCが頭を抑えたまま立ち上がっていく!」「行けえ!高橋涼介!行け…行け!行ってくれー!」 「行けえ、涼介!」「行けえ!行ける!」 ★「涼介さーん!そのままー!そのまま行ってくれー!勝ったー!脅威のレコード、完全勝利だ!ザマあみろ!群馬エリアにレッドサンズありってな!」 「すっげぇレコードですよ。涼介さんもいつもチームで走ってる時はこんなタイム出さないのに、なんでバトルんなるとドカーンときちゃうんですか!」「兄貴だって普通のタイムトライアルの時は事故らないように安全マージンをたっぷり取ってるんだ。目一杯やばい領域に踏み込んでいけばこのぐらいのレコードが出ることは分かってる。あのエボ3、かなり手強かったからな。ちょっと本気を出しただけさ」 「涼介、お前に聞きたいことがある。俺とお前の走りの何処が違うのか、俺が何故お前に勝てないのか…どうしても分からねえ。頼む、教えてくれ」「俺から見て、俺とお前のテクニックにほとんど差はない」「気休めを言うのはやめろ!だったら何が!」「車をコントロールするテクニックの問題じゃないと言っているのさ。(ここで一瞬入る京一カットがなんか面白い)お前の弱点は右曲がりだ。右コーナーが全部というわけじゃなく、ある特定の右回りに限ってお前の弱点が顔を覗かせる」「み、右だと!?」「センターラインの右側というのは本来、対向車が通るデッドゾーンだからな。インデッドに攻めれば、対向車がいつ飛び出してくるか分からない不安がつきまとう。誰でも100%ではいけない。だが、経験と努力次第でそれを100に近づけていくことはできる。分かるか、京一。そこが違いだ。モータースポーツでは、対向車を処理するテクニックなんて必要ない。ジムカーナのコースやサーキットでは対向車は来ない。そして、お前のホームコース、日光いろは坂も同様に一方通行で対向車はないんだ。お前のカウンターアタックは必ず右コーナーでアウトになるように組み立ててきた。インに苦手意識があるからと俺は読んでいた。秋名のハチロクとのバトルで俺に手の内を見せすぎたことがお前の敗因の一つだ」 「負けたぜ涼介、見えたと思ったお前の背中が霞んでいく。お前はまさにストリートのカリスマだ」 ハチロク修理中の朝の豆腐配達は、文太が何処からか持ってきたボロい軽トラ。 ★「どんな具合だ?文太」「少しはまとまってきたと思うが、これだけエンジンがいいと、どうしても足が追いつかねえ」「そんなにいいのか、エンジン」「いいねえ、惚れたよ」「そこまで言われるとそそられるなあ。ちょっとだけ乗せてもらおうかなあ助手席に」「怖いぜ、この車」「ああ?お前が自分でそんなセリフ言うかあ?お前の助手席が怖いのは今に始まったことじゃねえだろうが」「その片鱗を見せてやろう」「おい、文太!」「どうしたんだそりゃあ!」「分かんねーか?ここを壁にして擦り付けて踏ん張って身体を支えてるんだ。峠レベルの横Gにバケットシートなんていらねえってのが俺のこだわりの美学だったのによお。悔しいけどバケットシート入れねえと骨まで削られそうだぜ。今日のテストはこれまでだ。とてつもなく手強そうだぜ。手強い分だけ面白くてしょうがねえ。この車どう仕上げるか、俺もまだ決めきれてないんだ。時間をかけてじっくりと楽しみながらやるさ。拓海みてえなヘタクソも乗るってことを考えてやっとかねーとなあ」「ヘタクソだとよ」「拓海がかあ?勘弁してくれ」 「そんに焦んなくてもいいだろお?来年の春には俺たち嫌でも卒業なんだからさあ」「早く卒業しちゃいたいよ。学校行ったって楽しいことないし」「お前、なんかすさんでるぞ拓海」 ★「待って、なんでそうやってナツキのこと避けるの?ナツキ、拓海くんに何か悪いことした?何か気に触ること言った?そうならはっきり言ってよ!ちゃんと謝るから!」「別に…」「だったら変じゃない!」「別に変じゃないよ」「変だよ、絶対変!この間まで仲良く話せてたじゃない!急に喧嘩腰でさ、一方的だよ!どうしちゃったの?拓海くん!」「お前の方こそなんでそうムキになって俺なんかに構うんだ?別にどうってことないだろ?俺たち別に付き合ってるわけじゃないし」「ナツキ、そんなの納得できないよ。説明してよ!」「ついてくんなよ。ベンツの彼氏と仲良くやれよ。俺に構うな」「〈な、なんで…どうして?〉」