このレビューはネタバレを含みます
アニメに自信が持てた。
今だから分かるけど、当時観ていたら何が何やら理解できなかったと思う。
限られた共通認識を持った人たちだけに観られれば良かった時代の良さを感じる。
インバーターの音とか通信音とか、インターネットのハード面が不快だったからこそのフェティシズム。濡れた床の洗練された汚さ。
インターネットがありふれて居なかったからこその、神とか抽象的な物への憧れと恐れ、そこから生まれるカルト感が、90年代後半の治安の悪さと混ざり合って、ここにしか無いカッコ良さが生み出されている。
オープニングもこの年代のダウナーだけれど、どこか爽やかさを感じる軽やかなアニメーション。
エンディングも無骨で良い。
この時代だからこそ、今見たからこそのマスターピースだと思う。
攻殻機動隊、AKIRAと並び評されても良いはずなのに、なぜオレは知らなかったのか?