とぅん

カイバのとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

カイバ(2008年製作のアニメ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

湯浅政明監督の大傑作。

人の体から記憶をチップ化して取り出せるようになった未来で、記憶がなくなった主人公の自分を取り戻す旅。
内容に反して、キャラクターデザインが可愛い感じなのだけど、それがこの作品にめちゃくちゃ合ってる。

3話のクロニコの回や、4話のおばあちゃんの回なんか余韻たっぷりで最高だし、最初は嫌な奴で出てきたバニラが中盤でたっぷり見せ場があって退場したり、展開がなかなか良かったな。

結局、カイバ(というか本物ワープ)は世界の王で、母親に致死量に至らない毒を飲まされて記憶を失ったってことだけど、ネイロの本来の記憶はひょーひょーが持ってて、母親はずっとあの鳥みたいなやつに入ってたってことなんだな。
拾われたテロ集団の面々がどいつもこいつも自分が権力を得たかったり、煩悩で動いてるってのが最後にわかって、裏切り合いになるの面白かった。

コピーワープも俺が王になる的な感じで出てくるのだけど、最終的には愛よねって話か。
何となく、この世界自体が人の頭の中のことを表現してるのかなとか思ったりした。

これもWOWOWで放送してたな。この頃のWOWOWアニメはやっぱり良作が多いなぁ。
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