とぅんさんの映画レビュー・感想・評価

とぅん

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奇蹟の輝き(1998年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

夫婦の愛の形を死後の世界を舞台に描くヒューマンファンタジー作品。

主人公はクリスとアニーの夫婦。
2人の子どもに恵まれたが、交通事故で2人を同時に失ってしまう。
それから2人でどうにか生きてきたが、
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ブリッツ ロンドン大空襲(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公の少年が疎開先に向かう列車から抜け出して、母親に会うために様々な困難を潜り抜けて出会えるまでの旅路。

道中出会った同じ境遇の少年が死んでしまったり、火事場泥棒を生業としている連中に捕まってしま
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町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.3

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超お人好しの高校生の町田くんと、彼が知らず知らずの間に周囲を変えていって、彼自身も変わっていく様子を描く。

最初は漫画原作で石井裕也監督らしからぬ感じだなと思ったけど、終盤の突然町田くんが風船で飛び
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アニメ1期よりも前の時系列の話を描く劇場版。

主人公の乙骨が同級生にいじめられているところから物語が始まる。
死んだ幼馴染の里香が悪霊になって自分に取り憑いていて、彼女の力でいじめっ子達をミンチにし
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

竜巻が猛威を振るうオクラホマを舞台に、竜巻を科学の力で手懐けようと模索する人々を描いたディザスター映画。

かと思いきや、最終的にはデイジー・エドガー・ジョーンズとグレン・パウエルのラブストーリーが前
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貴公子(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

韓国の大富豪の財産を巡って、色んなキャラが入り乱れて殺し合うアクション。

地下の賭博闘技場で稼いでるフィリピンと韓国のハーフのマルコが、病気の母を養うためにいなくなった韓国人の父親を探していたが、あ
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フォールガイ(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

スタントマン出身のデヴィッド・リーチ監督による、スタント愛に溢れる何となく懐かしい味わいのあるラブコメアクション。

撮影中の不慮の事故で背骨をやってしまい、一線を退いた元スタントマンのコルトは、昔付
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

凱旋コンサートに挑むボブ・マーリーの姿を切り取った自伝映画。

クレジットを見てマーリー一家がしっかり携わっているということで、本当の彼の姿を映し出しているのかなと思った。

特に嫉妬に駆られて奥さん
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ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)

3.3

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「クワイエット・プレイス」シリーズで一躍注目監督となったジョン・クラシンスキーの新作は、ファミリー向けっぽい見た目の作品ということで興味津々で鑑賞。

幼い頃に母親を亡くした12歳の少女ビーが、父親の
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グリーンバーグ/ベン・スティラー 人生は最悪だ!(2010年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ノア・バームバック監督の割と初期の作品。

精神を病んでしまった主人公のロジャー・グリーンバーグは、郊外の豪邸で過ごしているが、これは彼の弟一家の家で、旅行に行っている間の留守番をすることになったとこ
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最悪の環境でもがきながらも、そこから脱しようと頑張る杏の過酷で少しだけ希望が見えるような人生を描く。
驚愕するのはこれが実際にいた方の記事をベースに構築していたということ。

売春にドラッグ漬けで、帰
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アイズ・オン・ユー(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アナ・ケンドリック初監督作で、デート番組に連続殺人犯が紛れ込んでいた!って実話がベースというざっくりしたあらすじが面白そうと思って鑑賞。

サスペンス要素はふんだんにあるのだけど、これはむしろアナ・ケ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーマン以外はそこまでパッとしない(個人的にヴェノムは好きだけど)印象のSSU最新作。

生まれた頃から母親がいない救命士の主人公が、ある日業務中に死にかけたところから未来予知の能力に目覚めて、
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死霊伝説 呪われた町(2024年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

スティーブン・キングの原作を映像化したmaxオリジナル映画。
昔にも映像化やったらしいけど、これは全くの未見。

いつが舞台かは出てこないが20世紀のある田舎町で、ヴァンパイアが復活して町の人々に噛み
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

12歳の時に韓国からカナダに移住したナヨンと、彼女を想い続けていたヘソンの24年に及ぶ恋愛映画。
いや、最初は恋愛映画かと思ったけども、観終わってから、これは劇中に登場するイニョンについての映画のよう
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蛇の道(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

黒沢清監督によるオリジナルビデオ作品を、フランスを舞台に変えてセルフリメイク。

大まかなストーリーの枠は一緒だけど、所々オリジナル版で明かされなかったところに意味をもたせて、スッキリさせた印象を受け
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プラットフォーム2(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

社会の縮図を表現したような階層のある施設に閉じ込められた人々を描くスリラー映画第2作。

前作は設定の奇抜さに出オチ感を感じざるを得なかったけども、今回はこのフォーマットに法の要素とかを持ち出して、ゴ
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キャドー湖の失踪(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

シャマランプロデュースのmaxオリジナル映画ということで鑑賞。

キャドー湖に隣接した町を舞台に、母親を謎の発作で亡くしたパリスと、妹が失踪してしまったエリーの2人を主人公に、それぞれの視点を交互に描
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

三宅唱監督というのは知っていて、観るつもりはなかったけどあまりに評判がいいので鑑賞。

藤沢は昔からPMSに悩まされていて、入った職場で騒ぎを起こしてしまって辞めることになったところから始まる。
彼女
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

アリ・アスターにホアキン・フェニックスをぶつけるという、聞いただけで危険とわかる組み合わせで描くある男の3時間の心の旅を描くドラマ。

遠方で暮らす事業家の母親が死んだとの知らせを受けたボーは、母親の
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フォトグラフ(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

過去と現在が交わるラブストーリー。

主人公2人の落ち着いた雰囲気がなかなか良くて、過去パートの2人を挟みつつ、徐々に明らかになっていく事実を知り、最終的には離れ離れになった主人公2人が遠いロンドンで
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スペースマン(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

すっかりNetflix専属俳優の風格漂わせるアダム・サンドラーが、定期的に出演するシリアスなドラマ映画。

宇宙で1人ミッションを遂行していた主人公が、地球に置いていった妻からの連絡も途絶えていよいよ
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喪う(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

死期が迫った父親の面倒を見るために、疎遠になった三姉妹が集まったことで、お互いの溝を徐々に埋めていく様を描く会話劇。

死が近い父親のことでピリピリしている長女ケイティ、父親と同居していたけどマリファ
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アレックス・ガーランドが描く「アメリカでもしも内戦が起こったら」。
アメリカの分断のその先にあるものを、近未来的なイメージではなく、あくまでもリアルな感触で描いているので、随所で恐ろしかったな。

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パレード(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

未練を残したまま死んでいった人々が集まる場所での人間模様。

死後の世界、自伝的な映画を完成させる•••何となく是枝監督の「ワンダフル・ライフ」を思い出させる内容で、こういうファンタジーは最近無かった
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

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ヤクザと中学生がカラオケで繋がるという異色の漫画の実写化。

大好きなテレビシリーズ「コタキ兄弟と四苦八苦」の山下敦弘監督と野木亜紀子脚本という組み合わせで、オフビートな笑いを挟みつつ、最後は2人に生
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「空白」「BLUE」と個人的に刺さる作品が続いた吉田恵輔監督で、たぶん好きな感じだろうなと思ったので鑑賞。

数ヶ月前、沙織里と豊の一人娘である美羽が、沙織里の弟である圭吾と遊んだ後に失踪した。
有力
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ザ・ユニオン(2024年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

もはや毎年恒例のNetflix製軽めのアクションコメディ作品。

ごくごく普通の建設作業員のマイクが、高校時代の同級生でスパイとして暗躍するロクサーヌに、任務の一端を担わされるという、そんなんあるかい
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ボーイズ・イン・ザ・ボート ~若者たちが託した夢(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ジョージ・クルーニーが監督で、ジョエル・エドガートンが主演という座組に興味が湧いて鑑賞。

世界恐慌時代のアメリカで、学費が払えず仕事を探していた学生の主人公が、思いがけずボートチームの二軍の募集に受
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

プロレスの名門一家にして「呪われた一家」と呼ばれたフォン・エリック家の伝記映画。

プロレスの世界王者になれなかった父フリッツに、世界王者を目指すように育てられた長男ケビン、次男デビッド、三男ケリー、
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

パク・チャヌクとイ・ヨンエが「JSA」ぶりにタッグを組んでの復讐3部作最終作。

児童を誘拐して殺した罪で服役していたクムジャは、獄中での振る舞いから「親切なクムジャさん」の愛称で知られていたが、出所
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ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

「バスターのバラード」を最後に別れてそれぞれで映画を撮り始めたコーエン兄弟。
兄ジョエルが先に硬派な感じで「マクベス」を撮ったわけだが、弟イーサンが撮った本作は何とも力の抜けた仕上がりで、ハッキリ分か
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

音に超反応するクリーチャーにめちゃくちゃにされた世界を舞台にした「クワイエット・プレイス」シリーズ最新作。

Day1を銘打っているとおりエピソードゼロ的な内容で、ジョン・クラシンスキーは裏方に徹して
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アレクサンダー・ペイン監督×主演:ポール・ジアマッティという「サイドウェイ」コンビで新作ということで鑑賞。

時代は1970年。
ボストンにある全寮制の名門校で、クリスマスに寮に残ることになった3人の
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「ベイビーわるきゅーれ」の取材のために凄腕の殺し屋の国岡に阪元監督が密着するって体のモキュメンタリー。

ベイビーわるきゅーれシリーズにも見られる殺し屋が地味な日常を送るところをゆるく見せるってのが、
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クラッシュ(2004年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

人種差別を群像劇スタイルで描き出した名匠ポール・ハギス監督作。

差別に遭遇しながらモヤモヤしつつ警察組織に身を沈める黒人警官
上流階級の白人夫婦
人種差別主義者のベテラン警官と差別を嫌う若手警官
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