エピソード10
斬り裂く者たちⅡ

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あらすじ
ミリア、ヘレン、デネヴ、そして、クレアの4人は、崖で待っていた覚醒者が男だと知り、愕然となった。白い息を吐きながら舌と爪を使い、圧倒的なパワーで攻撃してくる覚醒者に、デネヴは腕を噛み砕かれて崖から転落。叩き斬った腕がすぐに再生するのを見たミリアらは、この覚醒者が首を落とさなければ倒せない相手だと気付いた。
ミリアの話によると、初期には女だけではなく男のクレイモアも作られていた。だが、男のクレイモアは、戦力的には問題はなかったのだが、ことごとく短時間で限界を越えて異常食欲者になってしまうため、作られなくなったらしいのだ。
やがて、切断された腕の再生を終えた覚醒者は、猛攻を開始した。デネヴとクレアはその爪で貫かれ、ヘレンも背中から血が噴き出す。デネヴは、やられた腹部の再生を始めるが、ダメージそのものが大きかったため、生き残れる可能性は五分五分。背中に深手を負ったヘレンも、すでに戦える状況ではなかった。
ひとり残ったミリアは、妖力を解放し、玉砕覚悟で反撃を始めた。“幻影のミリア”と言われるミリアの得意技は、残像を作って相手を惑わすスピード攻撃。だが、覚醒者に攻勢をかけるものの、次第にスピードが鈍り始めた。これを待っていた覚醒者は、ミリアの腹部に舌を刺し込んで深手を与え、その動きを止めてしまった。
絶体絶命の大ピンチ。そんな中、立ち上がったのは、それまで苦しんでいたクレアだった。覚醒者の妖気の流れを読んだクレアは、その攻撃を回避し、まず再生したばかりの腕を、そして、舌を叩き斬る。さらに、その体にも大きなダメージを与えた。これを見たミリアは、ナンバーひとケタの意地で、再び戦いに参加。まもなく、クレアとミリアの同時攻撃で、ついに覚醒者を倒したのだった。
おーちゃん
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