このレビューはネタバレを含みます
入りは最高。
中盤における様々なゲストキャラの登場、それらすべてが事件の何かしらと繋がっているという展開の仕方もお見事。
終盤、結末は少しの物足らなさ。
総じて面白かったと思う。
ボナパルタに連れ出され、赤い薔薇の屋敷で「本当の恐怖」を目の当たりにしたアンナの体験をヨハンが一から全て共有させたのは、妹であるアンナに孤独を背負わせないため?
その孤独に飲み込まれたヨハンは世界にすこぶる絶望し、養父母を次々と殺していった?
ヨハンの「死」への信頼、"平等なのは死だけだ"という趣旨の発言、これは真理を突いていると思った。
ボナパルタがマスターベーションチックに書き綴った手紙の中に「アンナ」が登場しているのはなぜ?
ルーエンハイムでの殺戮と511キンダーハイムでの殺戮がリンクしているのは理解できるが、(ヨハンについての記憶を持っている)ボナパルタ個人を殺せばすむ話なのに、街の住民を巻き添えにしたのはどうして?
もっかい見ます、難しい。