このレビューはネタバレを含みます
面白かった
こんなに複雑な物語が作れる作者の頭の中ってどうなってるんでしょ。
でも最終回がすごく駆け足だったので消化不良気味です。
もう少し詳しくその後を描いてほしかった。
続編欲しいぃ…
最終回で、ヨハンの口から双子のうちの一人を差し出すよう選択を迫られた際の母親の行動が明かされました（テンマの幻覚のような形でしたが）
これによりヨハンの心の奥底の闇を垣間見ることは出来ましたが、ヨハンをヨハンたらしめた511キンダーハイムのことがあまりにも断片的すぎたために、ニナの言葉だけからでは根幹部分がわからずじまいでもやもやしてます。
一気見したせいでいろいろ見落としちゃったかなぁ
この話はきっと戦時中のドイツの優生学をヒントにしたのだろうなと私は思います。
当時のナチスは最も優れた人種であるとする美しいアーリア人を量産するために、障害のある人を劣性遺伝子として抹殺したり、優良と認められた男女間に子を儲けさせ生まれた後は国家機関の下で育てる政策がありました。
さらには手っ取り早くボーランドなど占領諸国からも美しい子供たちをさらってきて優れたドイツ国民として教育する施設もあったのですから。
それこそ親も愛情も名前も奪われた子供たちがたくさんいた…
