このレビューはネタバレを含みます
全50話。
人間の血を吸う化け物に唯一対抗し得る女の子が自分の血をまといながら刀を振るう話。
それまでごく普通の学生として過ごしてた主人公が「無理だよ……私、戦えないよぉ……ッ！(>_<)」ってメソメソする展開はよくあるパターンだと思うんだけど、アニメ12話にしてまだその状態のBLOOD+くん、あまりに挑戦的すぎるなと思った。通常のアニメだったら終わっとるぞ。
いつまでウジウジしとんねんって一瞬思っちゃったけど、小夜ちゃんが覚醒したあとはバトルの展開もサクサクで大変見やすかった。
泣くほどではないにしろ、下げて上げて下げる展開に情緒はだいぶ不安定になったし、同じようにメンブレしちゃってる小夜ちゃんのこと「ウンウン分かるよその気持ち😫」ってなりながら見てた。
そんなときに全肯定botハジが隣にいるの羨ましすぎるんだが？彼だけは裏切らないって安心感あるのたまらなくない？一家に一台ハジほしい。
そんな基本小夜ちゃんの言うことyesマンの彼がたった1度だけ反抗したことが「生きて」っていう言葉だったり、ほんとは口に接吻したかったのにグッと耐えて額にしたのどこまでも主従でてぇてぇだった。カイともう3人で住んじゃえば？と思った。
全肯定botでは負けてないソロモンも個人的にはかなりSUKIキャラではあった。ビジュだけでいえばソロモン圧倒的じゃない？金髪だし……。この人、顔よし・身長よし・性格よし・家柄よし・種族ダメ（1番アカン）だから好物件ではあると思うんだよな……良いキャラだったよ……。
あとね〜〜ディーヴァも好き！！そもそもcv矢島晶子というところでたまんねぇなとなるんだけど、49話のタイトル「二人の女王」でスタンディングオベーションだったよね。同時期にガラかめやってたらしいし、狙ってたんちゃうんか？と思った。
小夜ちゃんがピンクの目でディーヴァが水色の目なのもすごく綺麗で戦い映えするなと思った。し、ディーヴァが1番求めていた家族愛を手に入れてしまったせいで勝敗が決してしまったのもなかなか切なかった。どこまでも無邪気な子供って感じで憎めなかった。
地味に50話「ナンクルナイサ」なのウォオ！ってなった。それを最後のタイトルに持ってくるセンスよな。
カイ、あんだけ死にそうな思いをしながらそれでも人として戦い抜いたのマジですげぇ奴だよ……。だってもともとは普通の男子高校生だったんだぜ……。
ただひたすらにまた家族で平和に暮らしたいって気持ちだけで頑張ってきて、やっとの思いで手に入れた日々が一瞬でなくなってしまうのも切ねえ。カイのこれからの30年を考えると……わたしはどういう感情になれば良い……？
続編あるらしいけど、これほんとに30年後とかになるんだろうか。カイに救いがあってほしい。
