八咫烏

バック・アロウの八咫烏のレビュー・感想・評価

バック・アロウ(2021年製作のアニメ)
3.8
谷口悟朗と中島かずきがタッグを組んだ、厨二なセリフとアツい展開のロボットアニメ。
評価が低いようだが、自分は面白かったよ。。?

壁の中の世界(リンガリンド)に「壁の外」から記憶を失くした男バック・アロウがやって来て、仲間と外の世界を目指すストーリー。
外の世界に出る為にまずは壁の中を制圧しようとする、進撃+三国志な世界観。

腕輪のような器具を装着すると「信念」でロボットに顕現できる。この「信念」が随所で「何でもアリ」を可能にしてくれる。
キャラデザはロボットも含めてポップな感じ。アロウの造形は何だかとっても懐かしい。

「壁の外」からやって来たアロウ(cv 梶裕貴)はまるでネタ。周りのキャラに押されて特に中盤は存在感が薄く、剣に変形しては皆んなに使われる。
でもアロウは新世界の象徴。なのでこれでいい。
梶さんは、賢くはなくともひたむきな(悪く言えばバカで一本気な)キャラがハマる。
つくづく主人公向き。

最も主役をくってるシュウ・ビは、造形といい軍師という役割といいまんま諸葛孔明。このキャラクターが嫌いな人はいないだろう。自分も好きだ。
行動原理があくまで知的好奇心で、食えないキャラなのがいい。

2つの強国の矜持や、戦国時代的な動乱の流れが面白い。アロウ達が壁の中を統一するのかと思いきや、みんな独立国家になっちゃってより細分化。
落とし所はどうすんだと思ったら終盤にアツい展開が待っていた。
グレンラガンでも思ったけど、脇キャラに見せ場があるのは愛を感じていいんだよね。あの美少年も出落ちじゃなかった。
ビットの口上アツかったなぁ。。

直前でちょっとダレたが、ラストはリンガリンドも成熟してきたし、新たな冒険のワクワク感に満ちた良い終わり方だったと思う。
子供達の服が最後までボロボロなのと、国王が行っちゃっていいのか?ってのが気になったけど。

何にせよガンダムでもない、この手のロボットアニメは貴重なんだ。。
無くならないで欲しいんだ。。
いやガンダムも好きなんだけどさ。
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