なつふじ

バック・アロウのなつふじのレビュー・感想・評価

バック・アロウ(2021年製作のアニメ)
4.1
#2話
1話はアカンか?と思ったけど、2話の最後で気に入ったわ。やっぱり王道ハイファンタジーってワクワクするよね。
こういうのって後半破綻する可能性高いけど、ベテラン二人組で2クールならその辺の不安はないし

#12話
谷口悟朗✕中島かずきというビッグネームの割に空気の #バックアロウ だけど、なんだかんだ毎週安定して面白いわ。でも安定しすぎてるから話題にはならないんだろうな
ジジイ強すぎて笑うわ。ジジイと闇フィーネの一騎打ち見てみたいんだがなぁ

#13話
2クール目1話でこのフルスルットル具合とハイテンポが最高。序盤より今のが戦闘シーンがいいというのも珍しいよね。
やっぱり強いジジイはいいなぁ、裏フィーネとのバトル楽しみだ。中継で案外裏も人気になるとか?

藍井エイルとFLOWは豪華だが、歌も映像も1クール目のがよかったな……

# 15話

国民アホすぎとか先生あっけなさすぎとか色々ツッコミどころはあるが、最後のアタリーの言葉に泣きそうになっちまったよ……
しかし展開が読めない。レッカと同盟組むのか、レッカもリュートも相手に回して吸収しちゃうのか。

あと井上喜久子久しぶりに聞いたけど、こいつ強すぎない?

#17話

ロボットアニメかと思ったら銀河英雄伝説になっていた。何を言ってるかわからねーと思うが以下略

ドント教団と先帝卿も、地球教とフェザーンっぽいしな……

#18話

1話を見たときはFF10みたいな話になるんじゃないかと思ったが、これはティーダ並みにお辛い展開。アロウみたいな能天気キャラがこういう悲劇に遭うのたまんないね……
そしてシュウは本当頼りになるな。かっこいいわ。

全体的に昔の名作RPG的な展開だが、百億の昼と千億の夜感もある。2クール目から本当面白いわ。
やっぱり谷口悟朗と中島かずきはすげーよ。

…と思ったら、中島かずきって萩尾望都版の「百億の昼と千億の夜」にめっちゃ影響受けたって語ってた。
ということはこの展開は谷口悟朗より中島かずき色が強いのだろうか。

#19話

いやーここ数話マジで面白いわ。
まさかここで闇フィーネvsアロウが来るとは思わなかった。怒涛の展開で面白いけど、面白いぶんもっとじっくり見たかったな……闇フィーネとの話し合いとか
やはり1クール目をもっと圧縮するべきだった。

そしてシュウとゼツ凱帝が相変わらず主人公すぎる……
ゼツvsルドルフ早く見たいな。

#20話

毎週言ってるけど最近は谷口吾郎と中島かずきの良さがマッチしてて面白すぎる……もう4クールやれ。

この絶望的状況でも楽しそうなジジイ頼りになるなと思ったらこんな展開予想できんわ。爆笑した。
それでこれだけでも面白いのに、このタイミングでビット覚醒は熱すぎる。いい意味で詰め込みすぎだ。

名前から考察すると「バックアロウ」は神への「返し矢」。
で、ゼツ凱帝が神の作った世界に発生した特異点だとすると、神攻略のキーとしてバックアロウとゼツの合体は予想してた。いや若返りは予想してなかったが。

でもそれがこのタイミングで消化されたということは、逆転の手は別にあるのか……?

#21話

ビットが主人公だったのか……と思ったらやっぱりジジイが主人公だった。と思ったらやっぱり真の主人公はシュウだった。面白すぎるわ。

前半のグランレッカは完全にグレンラガンのノリだな。谷口悟朗より中島かずきの波動を感じたわ。

しかし以外にもまだ3話あるんだよな…

#22話
アカン、最後ちょっと泣いたわ…
ゼツといいフィーネといいビットといいシュウといい、このアニメ主人公多すぎだろと思ったが、ここからはバックアロウ(神への返し矢)の主人公パートなんだろうな。燃えてきた

マジでファフナーの再来かと思うレベルで2クール目から確変してる。

1話見たときから、全盛期スクエニのRPGみたいな世界観だと思ってたが、やっぱり世界の真相は往年の名作RPG感あったな。

ゴジラSPもあるし、今季はSF好きにはたまらないな。ゴジラはゴリゴリのハードSFだが、こっちは中島かずきと谷口悟朗が幼い頃に見てきた古き良き少年SFをアニメにしたって感じでたまらん


#24話

最終話までジジイと姫様が主人公じゃねえか!?とは思ったが、アロウの最後の決断にはビビった。
名前的に、神への「返し矢」になると考察してたが、外れたな。
あのナレーションおじさんは結局何者だったのだろう……

最終話なだけあって作画が超良かった。表情や塗りが素晴らしい。

農場的な世界の真相は一見ベタにも見えたが、オチに「赤ん坊」を持ってきたのは流石SFオタクの中島かずきらしいところ。悪性反逆種とか、『百億の昼と千億の夜』や『2001年宇宙の旅』、「ヒラニヤガルバ」を思い出した。
サブタイは『虎よ、虎よ!』の別題とはまたマニアックな……

というかこのSF小説最終話サブタイといい、ラストあたりの暑苦しい展開(褒めてる)といい、監督であるはずの谷口悟朗よりも中島かずきアニメ感というか、ガイナックスみが強いアニメだった。
いや谷口悟朗も熱血やってたけど、微妙にテイストが違うんだよね。


総括。
2クールでオリジナルの骨太ハイファンタジー大長編アニメを作ってくれたことにまず感謝。

異能力バトルあり、ロボットあり、戦艦バトルあり、そして国家間の戦争、対立と和解、挫折と再起、愛と勇気と熱血……ハッキリ言って今の流行りとはほど遠いし、古臭くてダサいし、序盤は世界観もわかりくい。そのくせ世界設定から膨大なキャラ、デザインなど手間と金だけがかかる。まさに生産と消費が速度が上がってる現代ではとにかくコスパの悪いタイプのアニメだといえる。

だから最近は見られなかったし、このビッグネーム2人がいないと企画も通らなかったのだろう。

面白かったというのもあるけど、とにかく満足感の強い一作。
本当にいい骨太な大長編を見終わったという感慨を起こさてくれるアニメは、最近では非常に珍しい。本当に、4クールくらいかけた昔のアニメや、スーファミ〜PSくらいまでの名作RPGを彷彿とさせた。

お疲れさまです!

ただ、このオチは完全に劇場版続編ありきですよね……?
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