訪れた場所、出会った人全てに幸せを運ぶ女の子のお話。彼女は不幸な女の子として終始描かれるけれど、それを跳ね除ける優しさと強さと、愛らしさと。愛しい人たちは決まって彼女から離れていってしまうけれど、キャンディの心の中でずっと生き続けている。最後の最後まで、泣きべそなんてさよならなキャンディ。ずっとずっと、誰よりも可愛い笑顔を咲かせて、生きていて欲しい。
丘の上の王子様のアンソニー、揶揄い上手の庶民派イケメンテリー。皆テリーに乗り換えがちだし、私もテリーの良さに惚れ惚れでしたけど、最終回のアンソニーの回想でまんまと引き戻される程、2人の負けず劣らずの魅力がたまらない。でもやっぱり、私はテリー派だと思います。1番好きなのは、キャンディを「そばかすちゃん」と呼ぶところ。ここにテリーの良さって詰まってる気がします。。
そしてやっぱり何より、前半では想像がつかなかった、アルバートさんと過ごす穏やかな長い時間。「スザナを見捨てなかったテリーだからこそ、キャンディを好きだったのだろう」この物語はアルバートさんの哲学で回ってます、彼の人柄が最優秀賞です。
小学生の頃から観始めて、観ては止まりを繰り返し、きっと10年以上かけて完走。そして10年もかけて、キャンディキャンディのお話が私の中で続いていたというこの上ない幸せ。もう皆んなに会えないことが何よりも寂しくて、すでにロスで涙涙。辛くなったら何度でも戻って来よう。彼女の生き方に何度も励まされ、生きていける気がする。
全ては、幼きママがこの作品と出会って、この作品を好きだと思って、いつしか母になり、娘に見せようと思ってくれたから。有難う。